TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)


インターネット・オークション・サイト (LiveBid.com)の関係者
 6月8~12日、ユニバーサルスタジオの真向かいにある「ヒルトンホテル・ユニバーサルシテメvで、映画のポスターや大道具、小道具のオークションが行われた。会場はすごい人と思いきや、11日(日)の午後でさえも、わずか30人ほどの人手。と言うのも、このオークション、インターネットでも参加できるからだ。「今までで1番大きいインターネット・オークションさ」と、今オークションを取り仕切るリマーケティング・アソシエイツのトッドは自慢げに言う。彼によると「今、現在も30カ国から2000人以上の人が参加している」そうで、日本からの参加者もいるそうだ。(11日午後2時半現在)

 今回のオークションは、ハリウッドの有名な小道具店「エリス」から提供されたもので、6000ロット(10万アイテム)、全てが映画関係の品々という大放出。映画の宣伝用ポスター、サーフボード、杖、甲冑、ミイラ棺、チェーンソー、銃、電話ボックスなどなど、映画ファンにはたまらない垂涎のブツだ。

実は、オークションの開催前に、エリスで数日間、競売にかけられるこれらの品々を展示していた。会場に来ていた何人かも、展示を見て買うことに決めたそうだが、「来たのが少し遅かったみたいで、もう売れちゃった後だったよ」と肩を落としていた。そんな中、映画やテレビのサウンド・ミキサーとして活躍するマーティーは、音響効果の機械と、ホテルのカギと、地図をゲット。何の映画で使われたもの?と聞くと「知らない…」という返事。ハリウッドの映画ファンには「映画で使われたもの」だけでウレシイのだ。


会場にあったカタログ(10ドル)と番号札
 西部劇ファンのマークは「今朝、ルーレットを買ったんだ。オークションは初めてなんでドキドキしたよ。西部劇が大好きで、家具もそれっぽいんだ。だから、部屋にぴったりだと思う」と嬉しそう。「いくらで競り落としたの?」との問いには「オレには超高価な買い物。内緒だぜ。約500ドル」と教えてくれたので、このサイトのみんなで秘密は守ろう。

「アンタッチャブル」のあの乳母車も競りにかけられた

警官の制服も競売に…

 さて、気になるのは「1番高値の品」だろう。前出のトッドに聞いた。「スターウォーズのライトセーバー(ビーム・サーベル)の3本セット。1本でも1万ドル(約110万円)以上で、それが3本でセットになっていたんだけど、売れました」とのこと。ちなみに、この商品は、映画の撮影時に予備として作られていたもので、撮影では1度も使用されなかった(使用済みのものはスタジオがキープしている)。誰が使うはずだったかって。もちろん、ルークとオビ・ワンとダースベーダ。まあ、1万ドルは手が出なくても、安いのもある。パーキングメーターは、10本くらい入って1箱500ドルくらいで売られていたから、10人で買えばなんとか…(はーっ。じっと手を見るって?!)。


<<戻る


東宝東和株式会社