TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 このコーナーでもお馴染みとなった「Walk of Fame」(セレブの殿堂)。今回と次回は、2回に分けて、この星形プレートの誕生から最新ニュースまでご紹介。初めての読者のためにも、まずは「Walk of Fame」(有名人の殿堂)がどこにあるのかを説明しよう。世界一有名な映画館チャイニーズシアターにあるのは、手型足型。「Walk of Fame」はこれと混同されがち。実は、私もシネマナビゲーターの仕事を始める前は、ごっちゃになっていたので、恥ずかしがることはありません!(チャイニーズシアターの手型足型については別の機会にご紹介します。)

 ★ 「Walk of Fame」って何?そして、どこにある?

2000年の秋に殿堂入りしたばかりの
ウィノナ・ライダーの星形プレート
 「Walk of Fame」は、主にハリウッド・ブルバードの歩道上にある有名人の名前が刻まれている星形のプレートのこと。厳密に言うと、チャイニーズシアターから1ブロック西の、南北に走る道シカモア・アベニューから、パンテージシアターの3ブロック東にあるガウワー・ストリートまでのハリウッド・ブルバードの歩道上及び、ハリウッド・ブルバードを挟んで数ブロックほどのヴァイン・ストリートの歩道上にある。ちなみにヴァイン・ストリートには、蛇腹の外観を持つ(レコードを積み上げたイメージでデザインされた)キャピタル・レコードがある。「Walk of Fame」とは、写真のように、星形のプレートの中に、どの分野で活躍したのか分かるマークと名前が刻まれている。カテゴリーは、映画、テレビ、音楽、ラジオ、舞台の5つ。

 ★ 誕生のいきさつは?
 32年の歴史を持つ「Walk of Fame」は、チャイニーズシアターの手型足型に遅れること31年の58年、ハリウッド商工会議所のメンバーだったハリー・シガーマンが思いついたアイデアだった。着想から2年、整備され、お披露目となった「Walkof Fame」の最初のセレモニーは60年の2月8日に行われた。この日、殿堂入りしたのは、なんと1,558人のセレブたち。既に他界した、マリリン・モンローやジェームス・ディーンも含まれている。この日セレモニーに現れた殿堂入りのスターは、ジョアン・ウッドワード。なぜ彼女だったのかは、今でもよく分かっていないそうだが、ハリウッド商工会議所のアナ・ホラーさんによると「スケジュールが空いていたのが決め手だった」ようだ。
「Walk of Fame」の達人?!ハリウッド商工会議所のアナさん

 ★ 殿堂入りスター選びの基準は?
 毎年約20人が殿堂入りしている「Walk of Fame」。誰が殿堂入りするかは、毎年6月に開かれるWalk of Fame委員会で決められる。同委員会は、ハリウッド商工会議所のメンバーで構成され、メンバーは5人。「Walk of Fame」の5つのカテゴリーからそれぞれ1人ずつの代表者ということだ。殿堂入りするには、アカデミー賞やエミー賞、グラミー賞、トニー賞などの受賞や候補になったこと、5年以上その業界に従事していること、ファンクラブや事務所、各団体などからの推薦、チャリティー活動をしていることなどの条件を満たす必要がある。毎年、200~300人が候補者に選ばれ、その中からの約20人という超高倍率! ちなみに、最長で10年殿堂入りを待ったスターもいるという。


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