TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 今年ブレイクのスター予想、今回は女優編だ。


スペイン語なまりの英語がカワイイ声とマッチしてとってもキュートなペネロペ(『ウーマン・オン・トップ』より) Photo by Zeca Guimaraes /(C)Fox Searchlight
 2001年ブレイク女優は、スペイン出身のペネロペ・クルスだろう。『オール・アバウト・マイ・マザー』('99)のアカデミー 賞外国語映画賞受賞で世界中から注目された彼女は、その後ハリウッドへ進出、着実に成功を手にしているラテン系女優だ。ハ リウッド殴り込み(?)第1弾『ウーマン・オン・トップ』('99)では、手始めに『ハート・オブ・ウーマン』(00)でメル・ギブソン の友人役を演じたマーク・フューアースタインを悩殺、続く『ALL THE PRETTY HORSES』(00)ではビリー・ボブ・ソーントン監 督に気に入られてマット・デイモンに愛しぬかれ、『CAPTAIN CORELLI'S MANDOLIN』(01)ではニコラス・ケイジとラブラブに なり、『BLOW』(01)ではジョニー・デップを骨抜きにし、『VANILLA SKY』(01)ではいよいよトム・クルーズと共演が決まって いる。まさに大躍進のペネロペ。

 ハリウッドは彼女にベタ惚れなのである。今年、そして来年にかけてさらにさらにブレイク必至 といった女優だ。

さて、ティーン女優も負けてはいない。並み居る有望ティーン女優の中でライバルを引き離しているのが、『恋のからさわぎ』('99 ・日本未公開)でシカゴ映画批評家協会賞の新進女優賞を受賞したジュリア・スタイレスにオネエさんは注目している。

 『DOWN TO YOU』(00)では、以前レポートしたピープル誌が選ぶイケてる男に選ばれたフレディ・プリンズJr.の彼女役、 『ハムレット』(00)ではハムレット役のイーサン・ホークとイイ仲のオフィーリアを演じ、『State and Main』(00)ではロリコン 俳優役のアレック・ボールドウィンを誘惑、『O』(00)ではマーチン・シーンと共演した(何だかシェイクスピア作品づいているね)。 そして、去年夏の公開予定から半年遅れていよいよ全米公開の『SAVE THE LAST DANCE』(01)では、MTVの完全バックアップで主 役を演じている。


ちょっと三白眼とアヒル口が妙に色気を醸し出すジュリア(『SAVE THE LASTDANCE』より) Photo by Michael Tackett/(C)Paramount Pictures

 この映画では、バレリーナ&ダンサー役で登場している彼女、かなりダンスはマズかったけど、そこは演技の素晴らしさで圧倒的カバー だった。この後、『THE BOURNE IDENTITY』(01)でマット・デイモンとの共演が決まっているが、ペネロペと言い、まったくマットは手の早い(?)のヤツだ。幼さの残る顔立ちに、こまっしゃくれた雰囲気と低めの声で、妙に存在感のあるジュリアも今年20歳。ティーンエイジャーでなくなる彼女が、大人の女優にどう変身していくのか、続々と公開される作品におネエさんは目が離せないよ。


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