TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 1月7日(日)、ロサンゼルス郊外のパサデナ市で「People’s Choice賞」の授賞式が行われた。

 今年で27回目になる「People’s Choice賞」は、19部門の受賞者を、まさに「一般の人々」が選ぶ賞。と言うのも、投票はリサーチ団体ギャロップ・オーガナイゼーションが、批評家やマスコミ関係者ではない、一般の人々に電話で聞き、それをもとに行われるから。また、そのうち3つのカテゴリーはインターネットで、誰でも投票できることにもなっているという、一般に開放された「People’s Choice=みんなが選ぶ賞」を実現している。
主な受賞者及び作品は以下の通り。

■大好きな女優・TV新番組  ベット・ミドラー
■大好きな俳優・TV新番組  ジョン・グッドマン
■大好きなコメディ映画  『Meet The Parents』(00)
■大好きなTV女優  ジェニファー・アニストン
■大好きなTV番組・シリアスドラマ  「ER 緊急救命室」
■大好きなTV番組・コメディドラマ  「フレンズ」
■大好きな音楽グループまたはバンド  イン・シンク
■大好きなコメディ映画俳優  ジム・キャリー
■大好きな男性音楽パフォーマー  ガース・ブルックス
■大好きな映画  『グリーンマイル』('99)
■大好きなTV新番組・シリアスドラマ  「Dark Angel」
■大好きな女性音楽パフォーマー  フェイス・ヒル
■大好きな映画俳優&シリアスドラマ映画スター  メル・ギブソン
■大好きな映画女優  ジュリア・ロバーツ


『ハート・オブ・ウーマン』でメルの女っぷり(!?)をチェック
 受賞のスピーチで会場を大いに笑わせたのは、メル・ギブソン。映画会社や関係者に感謝を述べた後、「もうそろそろ退散したほうがいいみたいだ。マスカラが落ちてきたからね」と、新作映画『ハート・オブ・ウーマン』(00)のネタを使ってスピーチを締めくくった。同映画でメルは、マニキュアやペディキュア、脱毛シートにチャレンジし、マスカラを付け、ストッキングを履くといったシーンを演じている。男臭い彼だけに、「えっ?あのメルが?!」と私たちをびっくりさせてくれるので、1月27日(土)の封切後、ぜひチェックしてほしい。ただ、今回の受賞は『パトリオット』(00)の好演によるもの。ちなみにノミネートされていたのは、メルの他に、デンゼル・ワシントン、トム・ハンクスだった。
 また、『Meet The Parents』(この映画はかなり笑える!)の受賞スピーチは、主演のベン・ステイラーのビデオメッセージだったけど、これもウケた。白のバスローブを着て、ホテルの部屋のソファに座ってくつろいでいるベンが「デ・ニーロ氏との共演はとてもエキサイティングだよ。今我々は『Meet The Parents』の続編を制作していてこの安宿に缶詰状態なんだ。だろ、ボビー。デ・ニーロさん、ボビーって呼んでいいよね。デ・ニーロさん!(注*ロバートの愛称はボビー)。ボビー!」。そこに、隣の部屋から誰かが怒鳴っている声が少し聞こえて、再びベンが「えっ?ボビーって呼んじゃだめ? すみません、失礼しましたー!」と恐縮してビデオは終わる。 全てベンのギャグで、もちろん続編の制作はまだ始まっていないし、隣の部屋で怒鳴ったのはデ・ニーロではない。それにしても、可笑しいヤツである。ちなみにベンと言えば、1月20日(土)より『僕たちのアナ・バナナ』(00)が日本でも公開されている。今後ますます活躍が楽しみなコメディ俳優だ。
ベンは『僕たちのアナ・バナナ』でも笑わせてくれるゾ


気さくで陽気なマイケル
 さて、受賞の喜びを大いに楽しんだのが『グリーンマイル』のマイケル・クラーク・ダンカン。スピーチで、「次の人々に感謝します。お母さん、そして、映画のスタッフみんな、ワーナースタジオのアンディ、ガールフレンドのアリシア、えーっと、今ちょっと名前が思い出せないけど、オレのマネージャーの・・・ほら、君だよ、君・・・」と、あんまり喜びすぎて、感謝を述べる対象のマネージャーの名前をど忘れ。その瞬間会場はどっと沸いた。

『ハート・オブ・ウーマン』(C)2000 by Paramount Pictures.All rights Reserved.
『僕たちのアナ・バナナ』(C)2000 Buena Vista Pictures Distribution and Spyglass Entertainment Group, LP. All rights reserved.


<<戻る


東宝東和株式会社