TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

　アカデミー賞の夜、ロサンゼルス市近郊の数カ所の某所で開かれるパーティ。今年も、各映画会社をはじめ、雑誌会社など主催して行われた。年に一度の、そうそうたる顔ぶれが揃うこのパーティは、かなりの盛り上がりを見せたよう。しかしこれだけのセレブが集まったのだから、アクシデントもあったみたい。そこで今回は、二ヶ所の会場の模様をお伝えしよう。

　スパーゴ･ウエストハリウッド店
4月2日に19年の歴史に幕を下ろした
スパーゴ･ウエストハリウッド店 		　1982年のオープン以来セレブに親しまれてきたスパーゴ･ウエストハリウッド店は、これまでほぼ毎年、ゴールデン･ナイトのパーティを開催してきた。オーナーでシェフのウルフガング･パックは、数年前にオープンしたビバリーヒルズ店との共食いを懸念し(実際、去年のゴールデン･ナイトでもご紹介したとおり、ドリームワークスのパーティーがビバリーヒルズ店で開かれた)、ウエストハリウッド店を4月2日を最後に閉めることを決定した。思い出の場所の最後のゴールデン･ナイトパーティということで、L.A.マガジンの主催で行われたパーティは、セレブが次々と顔を出した。

　モートンズ
　そして去年同様、モートンズでも行われた。雑誌「バニティフェア」主催のパーティは、各パーティの中でも一番賑やか。というのも、有名セレブは必ず登場するからだ。今年現れたのは、ジュリア･ロバーツ、ベニシオ･デル･トロ、トム･ハンクス、トム･クルーズ、マット･デイモン、ベン･アフレック、ルーシー･リュー、アンジェリーナー･ジョリー、スティング、レネ･ゼルウィガー、エリザベス･ハーレー、ロブ･ロウ、ウォーレン･ベイティ、アネット･ベニング、ヘレン･ハント、ガブリエル･バーン、ホアキン･フェニックス、コートニー･ラブ、サラ･ジェシカ･パーカー、ララ･フリン･ボイル、エリック･ストルツ、ローラ･リニーなどなど…。そして、裁判が終わり、晴れて自由の身になったパフ･ダディと、彼の元恋人ジェニファー･ロペスが、会場内でバッタリ！　というシーンもあった。J.Lo(「ジェイ･ロー」と読む。J･ロペスのことを最近アメリカでは、アルバムタイトルから取ってこう呼ぶ)は、新しい恋人を同伴してのパーティ。傷心のパフィ(P･ダディ)は、彼女に再会した際、挨拶のキス(ほっぺたにするやつ)をして、すぐにお互い反対方向に歩き出したらしい。お互い古傷が少し痛んだようだ。
アンジェリーナ･ジョリー
(『トゥームレイダー』より)
(C)2000 by Paramount Pictures Corp.

　また、会う人みんなに祝福され、一言お祝いを言いたいとみんなの取り巻きを受けていたJ･ロバーツは、この会場について程なく、ものすごくトイレに行きたくなった。しかし、女子トイレは長蛇の列。そこで、恋人のベンジャミン･ブラッドがすかさず、男子トイレにいって男どもに「今夜のオスカークイーンにどうか男子トイレを少しの間明け渡してくれませんか」と頼んだらしい。(さすが！)ジュリアがどんな にベンジャミンに感謝したかはご想像にお任せするが、男子トイレの前でオスカーを手に仁王立ちするベンジャミンも笑える…。

　そして、このパーティではもう一騒動あった。それは、E･ハーレーのブレスレット紛失事件だ。なんと75万ドル(今円安なので、約1千万！)のブレスレットを、「気付いたらなくなってた」と言うエリザベス。ニューヨークの有名ジュエリーデザイナー、ハリー･ウィンストンからの借り物だったので、顔面蒼白(といってもスターだから、それほど懐には響かない)になったとか。すかさず、レンタルの際に渡されていた電話番号に連絡し、ジュエリー捜索隊が駆けつけた。レストランの従業員によって発見された同ブレスレットは無事に返却されたらしい(ネコババしない従業員がいるところがさすがだ)。


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