TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 超ビッグな『トゥームレイダー』プレミア

6月11日(月)、『トゥームレイダー』のプレミアが開かれた。場所は、UCLAから歩いて1分のマン・ビレッジ劇場とマン・ブリュイン劇場。通常プレミアは1つの劇場のみで行われるが、夏の超話題作とあって、向かい合う2つの劇場を会場に開催された。
ロサンゼルスのラジオ局KROQとタイアップした同プレミアには、前日の日曜の夜からファンが並び始めたという。あまりにも列が長くなったので、急遽月曜朝に整理券が配られたほどだ。前回ご紹介した『エボリューション』のプレミアのように、レッドカーペット上に設けられたミニ・ステージの周りには主演女優アンジェリーナ・ジョリーの熱狂的ファンが詰めかけたほか、向かいの歩道やレストランのバルコニーなどにも「アンジェリーナ大好き!」などのプラカードを持ったファンが文字通りあふれかえった。
プレミア会場となったマン・ビレッジ劇場
お目当てのアンジェリーナは、セレブがぼちぼちと到着し始めてすぐ現れた。が、リムジンから降りると、彼女は日本では考えられない行為に出た! なんと、こっちの歩道、あっちの歩道と、(しつこいようだが)日本ではあり得ないほど遠くに群がるファンにまでサインや写真などに丁寧に応じていた。どこにいるかは、ぞろぞろ連れてるボディーガードが目印なのですぐに発見できたが、それくらい遠くまで、まさにサインの遠征に出かけた彼女だった。そして、ミニ・ステージでのDJとのインタビューもそこそこに、結局アンジェリーナは約20分近くそうしたファンサービスをしたのだ。ファンはまさにハッピーで、DJからマイクを向けられた女性ファンは、「Oh My God!」を連発して奇声を上げる始末。
サインをして回るアンジェリーナ (中央、右向きの白人中年の右側、後ろ姿が彼女)
しかしその間、彼女のそうしたイイ人ぶりを暖かい目で見守りながらも超ヒマな人がいた。それは、新作映画の撮影でロスに戻れなかった、夫ビリー・ボブ・ソーントンの代わりにエスコート役をした実兄(去年のアカデミー賞授賞式でもおなじみ)ジェームズ。マスコミからほとんど見向きもされない彼は、劇場入り口でヒマをもてあましていた(ちょっとカワイソーというかヒサンだった…)。

結局、53のTVクルー、スチールカメラマンは(私を含めて)65人、沿道に集まったファンは約800人! と超大規模になった今回のプレミア。結果は、ハリウッド・ブルバードを封鎖し、スタンド席を設け、チャイニーズシアターで行われた同じパラマウントの映画『M:I-2』のプレミアを上回るものとなった(今回もチャイニーズシアターで行われるはずだったが、工事中のため前述の劇場での開催となったそうだ)。
ヒマをもてあます ジェームズ兄
サインをもらって満足のファン 意外に背の低いアンジェリーナ


■こぼれ話1:プレミア入りした主なセレブ
サミュエル・L・ジャクソン、ジェイムズ・クロムウェル、ショーン・パトリック・トーマス、ソーラ・バーチ、ジェシカ・アルバ、マイケル・ウィーザリー、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、マット・レ・ブランコ、ビル・パクストン、ビタミンCなど……。


■こぼれ話2:アンジェリーナ、レイカーズに一人勝ち!?
マスコミ試写は、一般客を招いたリサーチ会社の試写と合同で13日に行われた。この日は、ロサンゼルスのバスケットボールチーム“レイカーズ”の重要な試合があったにも関わらず、試写会場は満員。通常こうしたスポーツゲームの日の試写はガラガラになるものだが、一般客も多数詰めかけていたことから、『トゥームレイダー』の人気ぶりは相当なものだと、すでに予想されていた。
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