TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

　チャイニーズシアターに新しい手形＆足型加わる

　セレブの手形＆足型がある映画館として有名なチャイニーズシアター。ハリウッド通りに面し、第１回目のアカデミー賞授賞式が行われたルーズベルトホテルの斜め向かいにあるこの劇場は、最近、名前をマン・チャイニーズシアターから、グローマンズ・チャイニーズシアターに戻した。そんな同劇場の有名な前庭に新たなセメントプレートが加わった。
　８月14日(火)、午前11時、通行止めとなったチャイニーズシアター前のハリウッド通りにニコラス・ケイジ(以下ニック兄)が到着。リムジンを降りると、彼を一目見ようと炎天下の中待ち続けていた沿道のファンに自ら駆け寄り、サインや握手などに応じたニック兄。ゴキゲン斜めな時が多い彼には珍しいファンサービスだ。

　セレモニー開始の予定時間が過ぎていたため、スタッフからマスコミ取材を受けるよう促され、ニック兄は先輩たちの手型の上を歩き劇場前に待機するTVクルーのもとへ向かう。TVレポーターごとに止まってはインタビューに答えるという丁寧な応対に、ワタシはビックリした。

　離婚し、新たな恋人と幸せを掴んだため落ち着いたのか、『コレリ大尉のマンドリン』公開記念でチャイニーズシアターに手形を残すという名誉が与えられたからなのか、やんちゃなニック兄が、終始パブリシスト(宣伝・広報担当者)のアドバイスに従っていた。
TVレポーターの質問に笑顔で答えるニック兄
　11時20分過ぎ、スチールフォトグラファーが配置につく頃、ゲストセレブが次々と着席。なんと！　ジム・キャリーの姿があった。セレモニーでは、セレブの殿堂でお馴染みのハリウッド名誉市長ジョニー・グラントが開会宣言をした後、『コレリ大尉のマンドリン』の監督ジョン・マッデン、深夜の人気TVトーク番組の司会ジェイ・レノがギャグを飛ばしながら祝辞を述べた。
　ニック兄は、「初めてここに来た時の感動を今も覚えている。憧れの人たちの手型や足型を見て、感慨深いものがあった。まさか自分がその仲間入りできるとは夢にも思っていなかった」とあいさつし、サインと手形＆足型を刻むセメントの前にひざまずいた。
　スタッフから渡されたはしのような棒でサインをしたあと、手、そして、足の順でセメントに体重をかけた。スタッフ(大男２人)がニック兄の手や足をセメントに押しつけている姿はちょっと笑えた。最後に日付を入れて、セレモニーは終了した。
大男２人に手を押しつけられ… セメントのついた手のひらを見せる
できたてホヤホヤの手形＆足型


文＆写真：シネマ・ナビゲーターはせがわいずみ(フィーチャープレス)
Text & Photo by Cinema Navigator Izumi Hasegawa


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