ウーピーやアリがセレブの殿堂歩道入り

 ハリウッド&ハイランドのあるハリウッド・ブルバードの歩道に埋め込まれている名前付きの星形プレートは、「セレブの殿堂歩道」と呼ばれている。映画のみならず、テレビ、音楽、舞台などで活躍した人たちを称えた名前入りのプレートが埋め込まれた歩道だ(詳しくは連載34、連載35を参照)。去年末から今年にかけて、日本人にもおなじみのセレブがこの殿堂歩道入りしたので、まとめてご紹介しよう。


■11月13日(火):ウーピー・ゴールドバーグ
 46歳の超嬉しい誕生日プレゼントとなったウーピー・ゴールドバーグの殿堂歩道入り。セレモニーでは、星形プレートをデザインしたチョコレートケーキが運ばれ、ウーピーがろうそくを吹き消す一幕もあった。

 コダック・シアター前で行われた式典に多くのファンが駆けつけたが、特に男性ファンからの熱い声援に、ウーピーもやや照れ気味…。

写真:珍しく、おすまし気味のウーピー


■12月17日(月):マーチン・ランドー
 ジム・キャリーとの共演作『The Majestic』(01)でも名優ぶりを発揮しているM・ランドーは、今年71歳になるが、カメラマンの要求通りのポーズを元気に取っていた。まさにプロの映画スターだ。

 沿道のファンに比べ、友人・関係者たちがはるかに多く、それぞれが暖かい目で、彼の晴れ舞台を見守っていた。いかに彼がハリウッドの人々に愛されているかが分かるセレモニーとなった。

写真:元気にポーズを決めるM・ランドー


■1月11日(金):モハメッド・アリ
 伝記映画『アリ』(01)が公開され、60歳のバースデーイベントも開催されたアリは、今、ハリウッドの旬の人。この勢いに乗って、セレブの殿堂歩道入りした。

 項目はライブ・パフォーマンス。ボクサーとして有名だが、彼はお笑いも得意で、テレビやステージのトークでいつも人を笑わせていた。彼の人柄とポリシーを尊敬している人はハリウッドにも多い。通常2人となっているセレモニーの祝辞でも、駆けつけたセレブが次々にステージに上がりスピーチをした。
 『アリ』に出演したジョン・ボイト、ジェイミー・フォックス、マリオ・ヴァン・ピーブルズなどは、スピーチ中でアリの偉大さを称える事に終始した。中でもJ・ボイトは、『真夜中のカーボーイ』('69)の出演後、偶然空港で会ったアリの激励を受けたからこそ今の自分があると、感謝の気持ちを込めてスピーチした。

 「アリ! アリ!」のかけ声が終始沿道のファンからかかり、時折ファンたちを指さしてポーズを決めているアリは、セレモニー会場の全員を魅了していた。

写真:娘とポーズを取る幸せそうな笑顔のアリ

文&写真=シネマ・ナビゲーターはせがわいずみ(フィーチャープレス)
Text & Photo by Izumi Hasegawa/Cinema Navigator


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