TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 今年最初のプレミア


■『Orange County』
 2002年最初のプレミアは、1月7日(月)にパラマウント・スタジオ内の劇場で開催された、トム・ハンクスの息子コリン・ハンクスとシシー・スペイセクの娘スカイラー・フィスク共演の青春コメディ『Orange County』だった。
 息子の晴れ舞台を邪魔してはいけないと思ったのか、T・ハンクス夫妻はプレスの前に現れず、C・ハンクスは1人でレッドカーペットを歩いた。一方、S・スペイセクは娘のS・フィスクをたてながら仲良くカメラに収まっていた。

 また、『愛しのローズマリー』(01)でグウィネス・パルトロウの恋人役を演じたジャック・ブラックがおかしなポーズを取ってカメラマンを沸かせたほか、共演のカイル・ホワード、ゲイリー・マーシャル(『プリティ・ウーマン』(90)などの監督として有名だが、コメディ俳優でもあり、本作でもオトボケ演技で観客を大いに笑わせている)、キャサリン・オハラ、ジェイン・アダムスも姿を現した。
あまり父親に似てない?
コリン・ハンクス
 そのほか、ゲストとして、ベン・スティラー夫妻、スカーレット・ヨハンソンも出席した。


■『Hotel』
 ニコラス・ケイジがアカデミー賞主演男優賞を受賞した1996年の映画『リービング・ラスベガス』の監督マイク・フィッギスの最新作『Hotel』のプレミア試写会&監督・出演者の質疑応答のイベントが、サンタモニカの北にあるゲティ美術館で1月15日(火)に行われた。
 UCLAの海側の後方にある丘にそびえるゲティ美術館は、建物自体も美術品のようなモダンな作り。その中に、石油王ジャン・ポール・ゲティの所蔵する美術品の数々が展示されている。この美術館で、映画のプレミア上映が行われることがほとんどないのは、これまでご紹介してきたプレミア報告をチェックしていただければおわかりだろう。

 当日は、監督や出演者の一部をはじめ、プロデューサーやスタッフなどが招待された。上映後、ステージ上に監督と出演者、撮影監督が上がり、観客からの質問に答えた。
写真向かって左から、M・フィッギス監督。主演の
デビッド・シュイマー、ミア・マエストロ、
撮影監督のパトリック・アレキサンダー・スチュワート、
出演者のダニー・ヒューストン
(c) The J. Paul Getty Trust


■『The Count of Monte Cristo』
 日本では『厳窟王』や『モンテ・クリスト伯』というタイトルでもおなじみの小説『The Count of Monte Cristo』が、またも映画化された。無実の罪で投獄され復讐を誓ったモンテ・クリスト伯にジム・カヴィーゼル。彼を陥れるフェルナンド役にガイ・ピアースが扮し、興行成績も予想以上の好調を見せたこの映画のプレミアは1月23日(水)、ハリウッドのエル・キャピタン劇場で行われた。

 会場には主演のJ・カヴィーゼル、ダグマラ・ドミンチック、ルイス・ガズマンなどのほか、ゲストとしてミニー・ドライバー、デニス・クエイド、クリス・マクドナルド、ジェイムズ・コバーンらが出席し、同時間に向かい側のグローマンズ・チャイニーズ・シアターで行われた『A Walk To Remember』よりもにぎわったプレミアとなった。
J・カヴィーゼルとD・ドミンチック


■『The Dancer Upstairs』
 1月24日(木)には、ハリウッド&ハイランド内のチャイニーズ6シアターで、ジョン・マルコビッチ初監督作品『The Dancer Upstairs』のプレミアが行われた。

 会場には、ジョン・マルコビッチのほか、アンディ・ガルシア、デビッド・シュイマー、ハビエ・バルデン、ゲイリー・シニーズらが姿を現わした。
激ヤセしたJ・マルコビッチ


文&写真(クレジットのないもの)=シネマ・ナビゲーターはせがわいずみ
Text & Photo(non-Credit) by Izumi Hasegawa/Cinema Navigator


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