TEXT BY 尾崎佳加

 夏だ! ハリウッド的心霊スポット巡り

日本は記録的な暑さのようですが、ロサンゼルスの暑さもなかなか。ということでFromハリウッドも納涼特集!幽霊話の絶えないロサンゼルスですが、今回は最新の心霊スポットをご紹介します!背筋にひんやりする気分を味わってください。



■クイーンメアリーホテル in ロングビーチ
 千回以上にものぼる太平洋渡航を終え、今はホテルになった豪華客船、クイーンメアリー号。初の航海で事故に見舞われた不運なタイタニックと違い、優雅な旅を続けてきた幸福な客船だと思っていたら大間違いだ。船客、クルー、そして数々の霊能者が船内のあらゆる場所で奇妙な体験をしたと訴えている。

 1949年、航海士だったウィリアム・スタークは、仕事を終えたある日、一杯飲もうとジンのボトルを口にした。直後、ウィリアムは地面に倒れこむ。ボトルに入っていたのは、他のスタッフが保存していた四塩化物だったのだ。無念の事故死を遂げて以来、彼のさまよえる霊が幾度となく目撃されている。
 クイーンメアリーで最も有名なエピソードは、当時18歳だったクルーのジョン・ペッダーの事件だろう。1966年7月10日、防水用に自動で開閉されるよう設定されていたドア付近で仕事をしていたジョンは、あやまって閉まる扉に捕らわれ、逃げることもままならずそのまま圧死した。このドアは「13番扉」と呼ばれ、もっとも哀しい事故現場として、またジョンの姿が頻繁に目撃される場所として今も語り継がれている。

 クイーンメアリーの伝説と心霊現象は、まだまだ伝えきれないほどある。ここで紹介できなかった客船の伝説全ては、船内のホラーアトラクション「ゴースト・アンド・レジェンド」で公開されている。
数々の心霊伝説をもつ、クイーンメアリー。


■ベサニーハウス in イースト・ハイランド
 現在廃墟になっているベサニーハウスはその昔、精神病棟として使われていた。この周囲に豊かなオレンジ園があることから、近所の学生たちのアウトドアパーティーの穴場スポットとして有名だった。だが、異様な空気を放つベサニーハウスには誰一人近づこうとしない。この周囲で聞く霊の目撃例は尽きない。一番多い証言では、精神に異常をきした中年女性の霊。とても凶暴で、人間を見るとものすごい勢いでこちらにやってきて、仲間にしようと襲い掛かってくるらしい。(まるでゾンビ映画そのもの…怖い。本当に怖い。)


■ディズニーランド in アナハイム
 「カリブの海賊」のアトラクション上に位置するディズニーギャラリー。閉園後、誰もいないはずのギャラリー内を、背の高い男が歩いているのを数人の従業員が目撃しているのだそう。彼らによると、この男はウォルト・ディズニー本人らしいといわれている。

 ディズニー本人がディズニーランドを見守ってくれてるのかな、なんて考えると意外に怖くない話だ。他のテーマパークでは、ユニバーサルスタジオ、ナッツベリーファームなども「出る」というウワサが絶えない。これらはまたそのうち報告しよう。


■4thストリート小学校 in イースト・ロサンゼルス
 ロサンゼルス市内のとある小学校での出来事だった。ある日、10歳の男子生徒が男子用のロッカールームに閉じ込められ、翌日窒息死しているところを発見された。以来、トイレに入ると「ここから出して」と苦しそうに叫ぶ少年の声が聞こえるのだそう。また、夜な夜な運動場で一人遊んでいる少年を見たという人が何人もいて、地元のちょっとした話題になっている。
 ロサンゼルスに来たら、この地を彩る幽霊たちにも是非アイサツしに行ってください。
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