TEXT BY 尾崎佳加
|
|
【トレンド ハリウッド】レッドカーペットを飾った、あのドレスが買える?!
|
「クローズ オフ アワー バック」財団のチャリティーオークション
|
授賞式シーズンも過ぎ去り、すっかり静けさを取り戻したハリウッド。ところが今、ファッション界はレッドカーペットを彩ったセレブたちのファッションから今年のトレンドを占うのにピークの忙しさ。セレブたちが纏った一点モノのドレス、あなたも手に入れるチャンスがあること、知ってました?
|
|
「Clothes Off Our Back (クローズ オフ アワー バック財団http://www.clothesoffourback.org/)」はファッション界では知る人ぞ知るオークション団体。ハリウッド映画に使用したコスチュームや、スターたちがレッドカーペットを歩いたときの衣装が多数出品されることで有名だ。今年の授賞式シーズンからも新アイテムが続々届き、多数のセレブから提供されたイブニングドレスやアクセサリーが通常価格をはるかに上回る高値で競り落とされ、話題になっている。 |
|
|
まず、今年の主演女優賞を総ナメしたヒラリー・スワンク。ゴールデン・グローブで手にしていた「ジュディス・リバー」のハンドバッグを同財団に寄付し、これが5150ドル(約54万円)で落札された。ほかにも「エスティ ローダー」がジェニファー・ガーナーのためにデザインしたバッグが4500ドル(約47万円)、昨年注目を浴びたシャーリーズ・セロンの「ディオール」ガウンが9700ドル(約102万円)で競り落とされた。特にセロンのガウンはディオールのクチュール(カスタムメイド)にしてオスカー女優の着用ドレス。そう考えるとお宝としてはかなり安い方だといえる。 |
|
|
|
それよりも、びっくりしたのがテリ・ハッチャーが着ていた「ダナ・キャラン」のドレス。落札額はなんと30998ドル(約325万円)、セロンの3倍以上の高値がついた。ハッチャーは日本ではまだあまり馴染みがないが、アメリカでは「主婦ブーム」という社会現象まで生んだ大ヒットドラマ「デスパレート・ハウスワイブス」の看板女優。今年のゴールデン・グローブではパフォーマンス女優賞に輝き、40代とは思えないキュートな笑顔で受賞の喜びを語っていた。彼女の人気ぶりに改めて驚くばかり。同ドラマから同部門にノミネートされたマーシャ・クロスとフェリシティ・ハフマンもドレス(ともに「リチャード タイラー」)を寄付していたが、落札額はクロスが3100ドル(約33万円)、ハッフマンが3800ドル(約40万円)。ハッチャーのダントツな人気はドレスの価格に反映して、10倍もの差がついた。 |
「ゴールドでふち取ったフレームに「スワロフスキー」のクリスタルをあしらったジェニファー・ガーナーのハンドメイドバッグ」最低でも1500ドルの価値だとか。 |
|
|
現在開催中のオークションでは、レオナルド・ディカプリオがBAFTA(英国版アカデミー賞)で着た「プラダ」のタキシードが早くも出品された。一見「オスカーナイトで着ていたあのプラダ?」と見紛うが、スターは着まわしなんぞしやしません(と思う)。始めの入札額は800ドル(※)と私のような一般市民でも手が届く嬉しい設定だ。
そしてアカデミー賞から届いた新着品は、ケイト・ブランシェットが手にしていた「ジュディス・リバー」のバッグ。現在の入札額は500ドル(※)で、非売品だが価値をつけるなら795ドル相当らしく、こちらも手が届かない額ではない。この控えめな数字が今後いくらまで跳ね上がるか楽しみではあるが。
|
|
|
「クローズ オフ アワー バック」財団のオークションは、授賞式などセレブが集まる華やかなイベントがない時期も年間を通して開催される。こういう時はドラマや映画から衣装を提供してもらうのだが、現在は「セックス・アンド・ザ・シティー」でサラ・ジェシカ・パーカーが使用した「ヴィヴィアンウエストウッド」のパンツ、最新のものではジョン・トラボルタの新作「Be Cool(原題)」から話題沸騰中の米歌手クリスティーナ・ミリアンをはじめキャスト3名のコスチュームが出品されている。 |
|
|
|
<<戻る
|