TEXT BY 尾崎佳加
|
|
「ピープル」誌で振り返る、2005年のベスト&ワースト
|
今号のFromハリウッドは今年最後の連載。2005年のハリウッドを振り返り、ブレイクしたセレブも行き過ぎた珍パフォーマンスが話題を呼んだスターも総まとめで紹介しよう。
|
|
今月、米エンターテイメント誌「ピープル」が今年一年のショウビズ界の動向を振り返る「ベスト&ワースト2005」を発表した。これまでのランキングとは少し異なったこの特集では、ベストとワーストを個別のランキングではなく総合評価で紹介している。ゆえに、文句なしにベストな人々と、強烈なインパクトが転じてベストとカウントされたワーストな人々との見極めは読者の評価に委ねられている。 |
|
|
まず、「最もスタイリッシュなスター10人」に選ばれた面々は、オスカー女優シャーリーズ・セロンをはじめスカーレット・ヨハンソン、シエナ・ミラー、ニコール・リッチー、リンジー・ローハンなどなど。小悪魔的な魅力を放つティーン女優から妖艶な威厳を保つ大御所まで揃ったところを見ると、このランキングは文句なしにベスト100%の面々であることがわかる。 |
|
|
では、同じスタイリッシュ部門でも「最もスタイリッシュな瞬間ベスト10」な人々はどうか。無難なところ、デミ・ムーアのベルサーチの広告キャンペーンのためのセクシーショットはベストで間違いないと思われるが、ティーンセレブのメアリー=ケイト・オルセンが流行らせたバッグ・レディー・ルック(全財産を袋につめて持ち歩く女性ホームレスのようなファッション)は非常に判定しづらい。だぼだぼのセーターや顔半分を覆い隠すようなオーバーサイズのサングラスなど、細身の体型にはルーズすぎるスタイルが一部の人々から「だらしない」と不評だが、彼女と双子の姉妹アシュリー・オルセンがLAセレブと呼ばれるファッションスターの一人であるのは否めない事実だ。 |
|
|
逆に、解かりやすかったワーストといえばパリス・ヒルトンが出演した米ハンバーガーチェーン「Carl’s Jr.(カールス・ジュニア)」のコマーシャルだろう。なぜかボンテージを着たパリス・ヒルトンがこれまたなぜか洗車をしながらハンバーガーをかじるという、セクシーだが意図不明の構成は、まじめな視聴者から多くの苦情を浴びた。
|
|
|
他にも「パーフェクト・カップル」部門では、年の差をものともしないおしどり夫婦デミ・ムーア&アシュトン・カッチャーや、結婚よりもおめでたのニュースが早かったトム・クルーズ&ケイティ・ホームズと熱々ぶりの目立つカップルたちの中に、すでに破局してしまっているジュード・ロウ&シエナ・ミラーを登場させてしまう「ピープル」誌。ゴシップ誌ならではの皮肉な切り口で今年を振り返った本誌を見習い、Fromハリウッドは来年も引き続きプチ辛口コラムというテーマのもとに邁進したいと思う。 |
|
|
|
<<戻る
|