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TEXT BY 中条佳子(N.Y.在住)

リズとヒューついに破局？！
NYデイリーニュースによるとヒューグラントとエリザベスハーレイのカップルが13年目にして終止符を打った。あくまでもふたりの間に第3者の介入はなく、これは一時的な別れで二人の関係はきわめて友好的だという。しかしリズとNYの億万長者フォストマン氏の噂も…。95年にグラントが売春婦を買って逮捕されたときにも別れなかったエリザベスハーレイだったが、今回はなにが起こったのだろうか。ヒューグラントは先週封切られたばかりのウディアレン監督の「Small Time Crooks」に出演しているが、むろん映画をヒットさせるための話題作りではないようだ。

　ウディアレン、ケーブルTVでも話題に

　話題作りといえば、新作が上映されたばかりのウディアレンを俳優として起用した映画「Picking up the Pieces」がケーブルチャンネルで5月26日放映予定。アルフォンゾアロウ監督、シャロンストーン、キーファーサザランドという顔ぶれで劇場ヒットは間違いなしのはず。でも何故劇場で上演されないかというと、内容が宗教を扱ったブラックコメディだからだ。ケーブルチャンネルのシネマックスによると「この映画を放映できることを誇りに思う。ウディの新作のリリースと同時期なのは単なる偶然だ」とコメントしている。ちなみに映画のプロデューサーは、まだ劇場用配給会社を探しているらしい。

　今週のサウンドトラックチャート

　リリースしたばかりの「ミッションインポッシブル2」が1週目にしてヒットチャート1位に。2位は首位の座を奪われた「Romeo Must Die」。主演はR&Bクイーンのアリーヤというわけで、サントラがヒットしないわけがない。アンジーストーン、ドーネルジョーンズ、そしてNYライブがSoldOutだったルーシーパールのデビューシングルをフューチャーした青春ロマンス「ラブ＆バスケットボール」が第3位。

　正義の味方スパイクリー監督

　1963年バーミンガムで起きたバプティスト教会爆破事件で、元KKKメンバー2人が先週起訴された。アカデミー賞ベストドキュメンタリーフィルム部門にノミネートされたスパイクリー監督の「４ Little Girls」がこの件に一役買ったといわれている。今回の起訴について「まだリストにある極悪非道な犯罪が解決されていない」とスパイクリーは述べ、人種差別犯罪の容疑者はナチの犯罪者と同様に追及すべきだと提案。

　ジョディフォスターVS.シャロンストーン

　ジョディフォスターが今年92歳になる映画監督レ二リーフェンシュタールの伝記映画の制作を計画している。リーフェンシュタールはナチスの宣伝映画を作ったことで糾弾されたが、彼女自身は芸術作品を撮ったのだと釈明しヒトラーとの関係を否定。「長年リーフェンシュタールに興味があり、何度も電話をしてようやく会うことが出来た。レ二は美しくて素晴らしい女性。わたしには彼女の映画を作る必要がある」というフォスターに強敵が。ドイツのプロデューサー、トーマスシューレイがオリバーストーン監督、シャロンストーン主演でレ二の協力を得てプロジェクトを進行中。当のシャロンストーンはこの件について何も知らないというが、シューリイはジョディフォスターに勝つつもりだという。

　デニーロのイーストハリウッド計画

　昨年10月にほぼ決まりかけていたブルックリンのスタジオ計画は流れたが、ロバートデニーロとミラマックス会長はいまだに広大なフィルムスタジオの敷地を探している。スタジオ建設候補地はNY、NJ、コネティカットの3州。現在NY周辺で多くの映画撮影が行われているにもかかわらず、スタジオ不足のためにフィルムメイカーはLAかトロントへ行かなくてはならない。スタジオが出来れば長年の問題が一挙に解決するはずなのだが、ジュリアーニ市長との間でうまくいっていたかに思えたブルックリンでの建設予定は、予算オーバーで他の都市開発事業団に渡ってしまった。今後も問題となるのは莫大な予算をどうするか。デニーロはハーレムの伝説的ジャズクラブ「ミントンズプレイハウス」の再建を予定していたが、それも計画倒れに。とはいっても「NOBU」は相変わらずの人気だ。

　ウィルスミスがアリってないだろ

　以前から計画されていたモハメドアリの伝記映画がついに撮影決定。監督はマイケルマン、アリ役は噂どおりウィルスミスがゲット。似ても似つかない彼だけに、いかにモハメドアリを演じるのか注目の的だ。もちろん役作りのためにワークアウトに励んでいると報告されている。ゴールデングローブ賞を取った「ハリケーン」のデンゼルワシントンにどこまで迫れるかが課題とか、きっといわれるんだろうね。

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