200年の歴史を持つマダムタッソー・ワックス・ミュージアムがニューヨークに10月オープン。タイムズスクエア周辺の新しい観光スポットととして話題になっている。そもそも1802年にスタートしたマダムタッソーの蝋人形展示会が、その後ミュージアムとして現在のロンドンに設立されたのは1884年。それ以後、ロンドン・マダムタッソーは世界的な観光スポットとしての地位を確立してきたが、最近アムステルダム、ラスベガス、香港に次々とミュージアムをオープンさせ、まるで蝋人形館のハードロック・カフェ版みたいな展開をしている。それぞれの国によってワックスフィギュアーやテーマに持ち味があるようで、全館制覇目指す人も出てくることだろう。
50ミリオンダラーをかけて設立されたマダムタッソー・ニューヨークは、8,5000スクエアフィートの敷地を擁し全5階のフロアーから成る大規模のエキシビション会場で、大きさでは本場ロンドンを凌ぐものとなっている。6つのテーマを200体近いワックスフィギュアーでフィーチャー。映画、TV、ミュージック、政治、スポーツ、ヒストリーといったジャンルの中から、世界で最もポピュラーなセレブリティを選んで集結させている。
まずエレベーターで5階に案内されるとオープニング・ナイト・パーティの会場に到着。
ここではニューヨーク・セレブリティと共にイタリアン・バロック・ガーデン・パーティに出席した気分を味わえる。宣伝用パンフレットによるとウディ・アレン監督から激ヤセでも話題のベット・ミドラー、そしてブラッド・ピットにヨーコ・オノまでといったラインナップが並ぶ。そのほかにもハリソン・フォード、メリル・ストリープ、ウーピー・ゴールドバーグ、ヒュー・グラント、二コラス・ケージ、ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ミュージシャンのレニー・クラビッツetc...そしておまけに市長ジュリアーニも登場しているが、任期が終わった後もここにいるのかちょっと気になるところ。ここのパーティのホステス(ホスト?)を務めているドラッグクイーン、ル・ポールが噴水のてっぺんでポーズをとっているという設定がこのシーンを現実味のないものにしているが、そうでもなければけっこうマジで一瞬これって本物?と思ってしまいそう。
このパーティ会場に続いてマダムタッソーの歴史やワックスフィギュアが作られる舞台裏を紹介するコーナーがある。そのほかにも政治経済界の大物、アーティストらで構成される部屋や、ポップ・カルチャーやスポーツをテーマにしたフロアーがあって、それぞれのお気に入りのセレブと一緒に記念写真を撮る人たちで盛況だ。最後にはオプショナルで「It Happened in New York」というCG映画を観ることが出来る。ロンドンだったらプラネタリウムなのに、この辺がやはりニューヨークっぽいかも。
入場料はニューヨークの物価にしては少々お高めだが、一見の価値ありのアミューズメント・スポットだ。
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