皆さんは興行収入<興収>と配給収入<配収>という言葉を映画の宣伝文句 で目にしたことがない?“全米歴代興行収入第○位”とか“配収××億円突破”という文字がその映画に格を付けるためによく使われるが、それぞれ一体どんな意味だか分かるかな?

  興収の方は、想像がつくかと思うけど劇場公開の際にその作品が稼ぎ出した売上のことを意味する。もっと端的に言えば皆さんが劇場窓口で支払われた入場料の合計ということ。

 一方、配収とは劇場に映画を配給する配給会社の収入ということになる。この配収は先に述べた興収を配給会社と興行会社(映画館)が事前に取り決めた契約に基づき振り分けたものになっていて、通常の契約は興行会社より配給会社の方が多くなるようになっている。

 ところが、映画の成績が悪いとこれが逆転してしまうことも多々ある。配給 会社にとっては映画がヒットすればするほど、収入が増え、映画が不振に終われば終わるほど収入はほとんど期待出来ないという訳。最近では配収で10 億円を超える作品は、まず大ヒットしたということになるが、使った宣伝費や公開した時期を考えると配収10億円以上=大ヒットとは単純に考えられ ないのが現状。ちなみに『シックス・センス』は、配収40億を突破しているので、パーフェクトに大ヒットと言えるんだ。

<<戻る


東宝東和株式会社