新年第1発目のテーマは、これからの時期、何かと話題に上ってくる映画賞についてです。映画で最も価値がある賞は何かと訊ねられて、
皆さんが真っ先に思いつくのは、やはり有名なハリウッド映画主体の“アカデミー賞”ではないでしょうか?
世界には大小様々な映画賞があるのですが、その中でもこのアカデミー賞は誰もが知っていてかつ非常に権威がある賞です。ノミネートされるということだけでも売りになりますし、ましてや受賞すれば俗に“アカデミー賞効果”と呼ばれるように、観客動員数を増やす材料ともなります。ですので、各映画配給会社は自分の配給作品がアカデミー賞を受賞するかどうかで一喜一憂する訳です。 ただ、アカデミー賞を全ての作品が受賞する訳ではありませんし、1年に1度ですので配給会社が作品の格付けのために使う映画賞が他にもいくつかあります。有名なものとしては、世界3大映画祭のフランスの“カンヌ映画祭”グランプリである「パルム・ドール」、ドイツの“ベルリン映画祭”グランプリである「金熊賞」、イタリアの“ヴェネチア映画祭”グランプリである「金獅子」といった賞があります。 当然、グランプリでなくても何か受賞出来ればそれが宣伝の材料として使われます。もちろん、話題のハリウッド映画、そして日本映画なども出品されますが、全体的にはヨーロッパ映画が多いという特徴がありますね。ちなみに開催時期としてはカンヌが5月、ベルリンが2月、ヴェネチアが9月となっています。 また、上記の賞以外で最近注目を集めているのが1月に受賞式のある“ゴールデングローブ賞”です(この賞は12月末にノミネート作品が決まっています)。ゴールデングローブ賞はアカデミー賞の前哨戦と言われ、100%ではありませんが、この賞の結果がアカデミー賞の行方を占う上で大きな参考となってきているのです。 こういったことからも、アカデミー賞ノミネート作品や受賞作品は、ゴールデングローブ賞の結果を見ると、ある程度予想がつくのではないかと思います。日本では公開されていない作品もあるかもしれませんが、皆さんも是非予想してみてはいかがでしょうか?(ただ、昨年はゴールデングローブ賞コメディ部門で主演男優賞を獲得したジム・キャリーが、アカデミー賞にはノミネートすらされないということがありました。これは一説にはジム・キャリーがアカデミー会員に嫌われている為だとか言われましたが…) 上記5つの映画賞というのは、名前がよく出てくる、それぞれに権威のあるものなので憶えておくと確実に映画選びの役に立つと思います。もちろん、これ以外にもたくさんの映画賞があります。我が日本では邦画中心の“日本アカデミー賞”や“ブルーリボン賞”などが有名です。また、渋谷で10月末に行なわれる“東京国際映画祭”などもあります。 最近はネットの普及のおかげで、リアルタイムで各賞のノミネートから受賞状況などが分かりますので非常に便利になりました。尚、下記のサイト(ドンデッチ・コム)には各映画賞の情報などが非常に詳しく記されていますので、映画賞に興味を持たれた方は是非一度アクセスしてみることをお薦め致します。 <ドンデッチ・コム> http://www.dondetch.com/ |
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