| 期間限定生産DVD |
最近大手ソフトメーカーによる“期間限定生産DVD”によるキャンペーンが多く実施されるようになってきました。これらは単純に言えば、少し前に発売した旧作DVDを低価格にて再発売する(あるいは初DVD化の作品が含まれることもあり)、というものなのですが、価格がほぼ2,000円台とCDよりも確実に安い値段になっているのでユーザーにとっては歓迎すべきことですよね。 昨今のDVDハード(PS2やパソコンも含み)の普及によって、まだビデオまでとはいかないまでも、ほぼ多くの家庭でDVDが再生できるようになった、ということもこれらの低価格キャンペーンの根底にはあると思います。何故ならDVD立ち上げ当初のタイトルは、当然ソフト自体の単価も高かった(概ね約5,000円ぐらい)ですし、ハード自体の普及率も悪かったので、ビッグタイトルでも現在のように爆発的に売れるなどということは無かったのです(確かDVD立ち上げ後、恐らく最初に一番売れたDVDタイトルがPS2発売とうまくリンクしていた『マトリックス』だったはずなので)。 |
| ということは、ビッグタイトルとは言わないまでも、そこそこのタイトルではせっかくDVD化されてもその良さがあまり認識されず、それこそ店頭の陳列棚に埋もれてしまっているものも数多いのです。DVDが普及した現在となっては、確かに毎月発売される目新しい新作タイトルは、ほぼ確実に店頭で“動く”(売れる)タイトルですが、旧作というのはなかなか陽の目を見ないので、そこで大手ソフトメーカーならではの保有ライブラリーの魅力を新規のDVDユーザーを含めてあらためて再認識させ、旧作も積極的に有効活用していこう(つまりビジネスチャンスを逃すな！ ってことですね)というのが、現在の大手各社のキャンペーン趣旨になっていると思われます。 恐らく同キャンペーンを一番最初に開始したのは、現在も業界を牽引しているといってもよい“ワーナー”だと思います。期間限定とは言え、DVDが「1,500円」で買えるというのはインパクトがありました(ワーナーは新作でも他社より低価格設定していますし)。これに各社も同様のキャンペーンで続々参入している状況になっています。 もっともワーナーのキャンペーン価格が衝撃的すぎたせいか、他社が2,000円台で発売してもいまひとつ驚きが薄れてしまったのは事実だと思いますが、それでもCDより安いというのは事実なので、皆さんももしそのような各社キャンペーンタイトルの中に大好きな映画があったりしたなら、是非この機会に購入されてみてはいかがでしょうか？ |
| 一番最近では20世紀フォックスが“１枚買って１枚タダ”というキャンペーンを開始しました。これは実はキャンペーンタイトル1枚の発売価格が約4,000円(これだけ聞けば当然高い！と思いますがもう１枚貰える訳ですから実質的には１枚あたり約2,000円となる訳です)になっているというからくりがある故に実現できたキャンペーンですが、１枚買ったら１枚タダで貰えるというキャンペーン内容が非常にインパクトがあるので、かなり業界でも話題になりましたし、一般の方も間違いなく興味をもつと思いますので、キャンペーンのスタートラインとしては成功しているのではないか？ と思います。 いずれにしても、各ソフトメーカーにとっては勿論売れ筋商品である新作が一番重要な位置付けであることは当然ですが、どれだけ有名・名作タイトルを保有しているのか？ ということもそれこそ長いスタンスで考えれば大事なことになってくるのです。良い作品は発売した時だけでなく、その後もコンスタントに売れ続けていく息の長いものになる可能性もあるのですから。その為にもこのようなキャンペーン実施は非常に意味があるものと思われます。 |
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