■ 彗星のごとく現れ、今、最も注目されている若手演技派アクターのひとり!
 エドワード・ノートンの映画デビューは鮮烈だった。リチャード・ギア主演の『真実の行方』('96)で、存在感を消した演技力で作品に深みを与え、ギアをもしのぐ注目を浴びた。その後、話題作に幾つも出演、どれも全く違った役柄で強烈な印象を残し、オスカーに2度もノミネートされるほどの実力を持つ。若手演技派の俳優の中でも突出した才能の持ち主と誰もが認めるエドワード・ノートンの魅力に迫る!

 69年8月18日マサチューセッツ州ボストン生まれ。本名エドワード・ジェームス・ノートンJr.。父、エドワード・ノートン・シニアは連邦主席検察官で後に環境問題の運動家に、母は元高校教師で後に市民運動を指導し、現在は故人。弟ジェームズ、妹モリーの3人兄弟の長男。演技に目覚めたのは、後に舞台『レ・ミゼラブル』のコゼット役をつかんだベビーシッターが彼を演技の学校に入れるなどした影響が大きい。イェール大学では天文学から歴史学に転向。学生時代にも演技の勉強は続けていた。その後、祖父の仕事を手伝っていた関係で数ヶ月の間大阪に滞在、日本語も話せるようになったらしい。91年にはニューヨークに移り、ウェイター、校正者など様々なアルバイトをしながら俳優を目指す。タクシーの運転手にまでチャレンジしたようだ。

 その後、『真実の行方』でオーディションに受かり、映画デビューを果たした。メジャー映画の出演は6本と少ないように見えるが、96年のデビュー以来、年1、2本ペースの出演と相当引っ張りだこ状態の注目株だ。最近は『ワイルド・ワイルド・ウェスト』('99)のサルマ・ハエックとの仲が噂されている。

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■ 出演する映画のどれもが話題作!どんな演技でもこなせる役者ノートン
関わった作品数は少ないが、そのどれもが強烈な印象を残すものばかり。ここではノートンの出演しているメジャー作品6本をすべて紹介しよう!

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■様々な演技をこなす天才役者ノートンが新たに挑戦する作品は?
 ノートンの新作は、ニューヨークを舞台にした小粋なラブ・ストーリー『僕たちのアナ・バナナ』。彼はこの作品で主演だけでなく、初監督もこなしている。ストーリーを簡単に紹介しよう。

 幼なじみで大親友のブライアン(ノートン)とジェイク(ベン・スティラー)。彼らにとって今も強く印象に残っているのが、小学校6年生の時の同級生アナ・ライリーだ。ニックネームは"アナ・バナナ"。ボーイッシュで行動的、頭脳明晰だった彼女は父親の転勤で遠くカリフォルニアに引っ越していってしまった。その彼女が16年ぶりに彼らの前に姿をあらわす!キャリア・ウーマンのアナは、仕事の都合で数ヶ月間ニューヨークに滞在することになったのだ。アナとの再会に心を躍らせる2人だったが、彼らには大きな問題があった。2人は宗派の違う聖職者になっていたのだ。友情、愛、キャリア…。

 人生にとって一番大切なものとは何なのか?恋と友情の珍騒動が巻き起こる、お洒落でコミカルなラブ・ストーリー『僕たちのアナ・バナナ』は、2001年新春第2弾として日比谷スカラ座2ほか全国東宝洋画系にてロードショー公開予定。

 このほかの作品に、ロバート・デ・ニーロ、マーロン・ブランドと共演した犯罪映画『The Score』('01)、メキシコの画家、フリーダ・カーロの伝記映画『Frida Kahlo』('01)、企画進行中の作品に、戦争物の『A Soldier of the Great War』、サスペンス・ドラマ『Motherless Brooklyn』、ニコール・キッドマン主演のドラマ『The Painted Veil』、ロビン・ウィリアムス主演のコメディ『Death to Smoochie』などが待機中。

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■プライベート&映画人のコメントに見る、ノートンの魅力とは?
 レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモンといったライバルを追いぬく勢いで次々と話題作に出演しているエドワード・ノートン。30才にして彼の世代で最高の演技者、ロバート・デ・ニーロやショーン・ペン、ジャック・ニコルソンといった名優と並び賞されるほどになった。『真実の行方』では殺人の嫌疑をかけられた内向的な少年役、『世界中がアイ・ラヴ・ユー』での振られても思いつづける真面目な青年役、『アメリカン・ヒストリーX』での刺青にスキンヘッド役など、ほかに真似の出来ないような演技力は一体どこからくるのだろうか。

 『ファイト・クラブ』の原作者、チャック・パラニュークはノートンについてこんなコメントをしている。「エドワード(・ノートン)は恐ろしい人だよ。なんというか、彼の前で何を言ってもまるで自分が間抜けの様に思えてくる、そんな人だね。とにかく頭の回転が速くて、まるで自分が彼に追い付こうと必死に追い掛けている小賢しい子犬みたいな気持ちになる。彼は自分が何をやりたいのかを完璧に把握しているんだ。あまりにも明晰で、一緒にいるとビビってしまうタイプだ」


 ここ数年で、ノートンはひねくれて虐待された者の演技はお手のものであることを証明した。でも、新作の『僕たちのアナ・バナナ』でのノートンは、少々趣きが違うようだ。彼の監督デビューとなるこの作品で、ノートンはおっとりして、誠実で、理想主義者の若い説教師を演じている。「この作品は『フィラデルフィア物語』('40)みたいなロマンティックな三角関係の物語だ。普遍的なユーモアもふんだんに入れたよ。僕らくらいの年齢の人間なら身に覚えがあることや、とりわけ親に厳しく宗教的しつけを受けて育った人にはよくわかるユーモアをね。脚本にもかかわったし、とても思い入れのある作品なんだ」 ノートンのイェール時代からの友人である脚本のスチュアート・ブラムバーグは、ノートンはこの役にぴったりだったという。「エドワードを良く知っている人間はみんな、彼のことを愛嬌のあるオタクだって思ってるんじゃないかな。むしろ、彼があんなに恐い役ができるということの方が驚きだったね。実際の彼はひょうきんなヤツだよ。だから、ドラマとコメディの要素のある映画に絶対フィットするって思ったんだ」

 最近は演技だけでなく、企画や監督までもこなしてしまうノートン。プライベートでは『ラリー・フリント』で共演したコートニー・ラブやキャメロン・ディアスとの関係、アカデミー賞には友人のドリュー・バリモアと共に現れたり、現在はサルマ・ハエックとの仲など、多くの噂でマスコミに取り上げられる事も増えてきたが、その事については多くを語らない。演技で自分のすべてを知ってもらいたい、という現れなのだろう。今後、ノートンがどんな作品でどんな活躍を見せるか、今から楽しみに待とう!

■最新ニュース!ノートンが来日するぞ!!
 2001年新春第2弾として日比谷スカラ座2ほか全国東宝洋画系にてロードショー公開される『僕たちのアナ・バナナ』。この作品でノートンは主演だけでなく、初めての監督業もこなしている。そのうえ第13回東京国際映画祭のコンペティション部門に公式参加が決定しており、何とノートン自身もこの作品のために来日するのだ!彼がどんなコメントをしてくれるのかも楽しみ。みんなでノートンを応援しに、東京国際映画祭へ繰り出そう!


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