■ 美貌と強さを兼ね備えたミステリアスな美人女優サラ・ウィンター
 オーストラリア人のウィンターは、ハリウッドに来てスターとして頭角をあらわし、現在ではウィノナ・ライダー主演の『Lost Souls』('99)やTVドラマなどに次々出演している。日本ではあまり知られていないけれど、これからが期待される注目の女優だ。このコーナーではそんな彼女の魅力に迫ります!

 73年、オーストラリアのニューキャッスル生まれ。私生活はあまり知られていないが、女優としての実力はなかなかのもの。「Vanity Fair」誌のカバーに登場したり、同誌の"注目のスターをピックアップ!"というコラムでミーナ・スバーリ(『アメリカン・ビューティー』('99))やクリス・クライン(『愛ここにありて』('00))らと共に将来有望な若手スターとして紹介されるなど、今や注目の若手女優。ハリウッドでのキャリアは約5年。美貌を生かすだけではないタフな女性や、19世紀の大作曲家の妻役等に挑戦し、その演技力を確かなものにしている。これからが楽しみな女優のひとりだ。

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■こんな作品に出ているぞ!サラ・ウィンターの魅力を徹底チェック
●SFスリラー
『スピーシーズ2』('98)
発売:20世紀フォックス ホームエンターテイメント
DVD 3,980円(税抜)

 火星探査船の乗務員が異星生命体スピーシーズのDNAに感染してしまう。一方、分子生物学者ベイカー博士(マーグ・ヘルゲンバーガー)の研究所では3年前に倒されたスピーシーズのクローン、イヴ(ナターシャ・ヘンストリッジ)を蘇生していた。イヴは人間の心を持った安全な新種として外界から隔離されていたが、同種の雄が接近していることを察してしまう。保安官レノックス(マイケル・マドセン)とベイカー博士は、イヴのテレパシー能力で追跡を開始するが…。ウィンターはメリッサ役で出演している。


●その他の作品
『スィート・ダンス』('95)
ニューヨークのダンス学校を舞台に、そこで交錯する3組のカップルを描いたラブ・ストーリー。

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■『シックス・デイ』でブレイクなるか!?ウィンター期待の新作!
 さらなる活躍が期待されるウィンター待望の新作は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のスーパー・ツイスター・アクション『シックス・デイ』('00)。

 シュワ扮するヘリコプター・パイロット、アダム・ギブソンが帰宅するとそこには自分と生き写しの人間がいた。「あいつは誰だ?」正体を突き止めようと躍起になるアダム。やがて彼は暗殺チームに命を狙われるようになる…。果たして彼は自分自身を取り戻す事が出来るのか?ウィンターは、アダムを執拗に追いまわす謎の暗殺チームの1人、タリア役を演じた。

 その他の作品に、ウィノナ・ライダー主演のサイコ・ホラー『Lost Souls』('00)、恋愛コメディー『Moving August』('00)、エリック・ロバーツ主演のメディカル・サスペンス『Race Against Time』('00・TV)、作曲家グスタフ・マーラーの妻アルマ・マーラー役を演じた『Bride of the Wind』('01)などが待機中。


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■これからが有望なマルチ女優、ウィンターのココに注目!
 ウィンターは名の知られた女優というわけではないが、非常に才能のある役者だ。それはこれから公開される『シックス・デイ』を観ても明らか。この作品はサスペンス・アクションなので、ある程度のスタントもこなせて、なおかつしっかりと演技できる役者が必要だった。決して目立ちすぎず、かといって印象に残らないのもまずい。だがウィンターはシュワ演じるアダムをつけ狙う女性暗殺者タリア役を見事に演じきった。これは脚本に書かれたキャラクターを彼女自身にぴたりと当てはめたウィンターの才能だろう。悪役を演じるため、衣装を光沢のあるものにし、髪の色を青くして冷酷なイメージを作り上げた。加えてハードなアクションも次々とこなしている。

 そんな彼女だが、新作『Bride of the Wind』では19世紀の偉大な作曲家のひとりであるグスタフ・マーラーの妻、アルマ・マーラー役を演じている。この作品は『シックス・デイ』とは打って変わった重厚な伝記映画だ。また、悪魔信仰に詳しいヒロイン(ウィノナ・ライダー)が邪悪な何者かに立ち向かう"現代版エクソシスト"とも言うべきホラー作品にも出演している。

 生き馬の目を抜くハリウッドでは、どんな役でも演じ分けられるマルチな才能と地道な売り込みが必要不可欠。そういった努力がなければ役はオファーされないシビアな世界だ。そんな中、様々な役柄にチャレンジしているウィンターはかなり有望な女優といえよう。ここ数年のキャリアをみてもハリウッドのメジャー作品で女優として飛躍していくことは間違いない。彼女が今後どんな役で出てくるのか、その将来に期待したい。



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