CHRISTINA RICCI
 不思議な色気を醸し出す、クリスティーナ・リッチの個性に迫る!
 コメディからシリアスまで幅広くこなし、演技派女優として人気のあるクリスティーナ。次世代のハリウッドを担う若手女優の一人である。子供の頃から数多くの映画に出演、ハリウッド名子役スターとして活躍してきた。そんな彼女も現在21歳、あどけない顔はそのままに大人の女の色気が加わってますますその個性に磨きがかかる彼女の魅力に迫ります!
 1980年2月12日、カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。6歳の時に引っ越し、ニューヨークで育つ。家族は弁護士の父親(ラルフ)と元モデルの母親(サラ)、兄2人(ラファエル、ダンテ)と姉1人(ピア)、そしてペットのブラック・ラブラドール犬、シヴィル。芸能界入りするきっかけは、8歳の時の学芸会。舞台の途中でトイレに行きたくなり退場、その後、何喰わぬ顔をして芝居を続け、観客を大受けさせた。このエピソードが芸能ジャーナリストの目に止まり、芸能界デビューを果たす。

 クリスティーナの映画デビューは9歳のとき。『恋する人魚たち』('90)に出演して、女優の道を歩み始める。その後、『アダムス・ファミリー』('91)、続編の『アダムス・ファミリー2』('93)ではアダムス家の長女ウェンズデーを演じる。さらに、1995年の大ヒットとなった『キャスパー』('95)に出演。同年、彼女は、NATOショウイースト・スター・オブ・ザ・イヤー賞と、モーションピクチャー・ブッカーズ・クラブのスター・オブ・トゥモロー賞を受賞した。1997年には『アイス・ストーム』で性的成熟へ歩みだすティーンを演じ、高い評価を受け、そして、1998年のヴィンセント・ギャロ初監督作『バッファロー'66』で、特異な色気を放つ若手実力派女優として知名度を高めるなど、大人の女優としての演技に磨きがかかってきている。
 この他の主な出演作は『熟れた果実 』('97) 、『200本のたばこ』('98)、『I love ペッカー』('98)、『ラスベガスをやっつけろ』('98)、『スリーピー・ホロウ』('99)など。最新作は『ブレス・ザ・チャイルド』(01)で、事件の鍵を握る病院の患者、シェリー役で出演。最近ではプロデュースをするという話もあり、その才能は留まることを知らない。


■VIDEO&DVDでチェック!クリスティーナの演技力
シリアスからコメディまで! クリスティーナの演技を作品でチェック!!
 子役スターから人気スターへ!実力もある次世代の若手女優クリスティーナ。童顔と豊満な身体、そのアンバランス加減がなんともいえない魅力を放つ。一度観たら忘れないクリスティーナの強烈な個性を作品でチェック!!


■『スリーピー・ホロウ~コレクターズエディション~』('99)
 19世紀の作家ワシントン・アーヴィングの古典的ホラー「スリーピー・ホローの伝説」を鬼才 ティム・バートン監督が映画化。1799年、N.Y.郊外の村、スリーピー・ホロウで“首なし連続殺人事件”が発生した。調査に訪れた市警捜査官のイガボット(ジョニー・デップ)はそこで、南北戦争で殺され、自分の首を探しも求める幽霊騎士の伝説を知る。しかし彼は迷信に懐疑的で、そのまま調査を続行していたが、ある日彼も“首なし騎士”に襲われてしまうことに・・・。クリスティーナはジョニー・デップのロマンスの相手役、大地主の娘カトリーナを演じる。この映画の出演について彼女は、憧れのティム・バートンと脚本家のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーと共に仕事が出来たことを非常に喜んでいたという。

発売元:日本ヘラルド映画
価格:\5,300 (税抜)or VHSレンタル


■『I love ペッカー』('98)
 監督ジョン・ウォーターズの故郷ボルチモアを舞台にした、監督の半自伝的コメディ映画。 ボルチモアに住む少年ペッカー(エドワード・ファーロング)は、ママにもらったカメラで街中の写真を撮るのが大好き。恋人の(クリスティーナ)や友人を被写体にして写真を撮りまくる彼はある日、バイト先のハンバーガーショップでささやかな個展を開く。たまたま、街に来ていた美術ディーラー(リリ・テイラー)がそれに注目し、NY紹介される。またたくまに彼の写真はニューヨークのアート界で脚光を浴び、ボルチモアの街は大騒ぎに…。 クリスティーナは、ペッカーの恋人シェリー役で出演、キュートでコケティッシュな、なんともいえない妙な色気を醸し出している。

販売元:日本ヘラルド映画
価格:\4,700(税抜)or VHSレンタル


■『バッファロー'66』('98)
 画家、レーサー、モデル、俳優など多彩な顔を持つヴィンセント・ギャロの初監督作。愛を知らない孤独な男と、彼に惹かれる女の愛を描く異色ラブ・ストーリー。5年ぶりに刑務所から出所したビリー・ブラウン(ヴィンセント・ギャロ)。故郷のバッファローへ帰ることになるが、電話で母親に「女房を連れて帰る」と大見栄を切ってしまう。たまたまそこに居合わせた女、レイラ(クリスティーナ)を拉致し、両親の前で妻のふりをするよう脅迫する。レイラの協力で無事両親との対面を済まし、次なる目的“自分を刑務所へ送り込んだ者への復讐”に向かうが・・・。クリスティーナはロリータ顔に豊満な身体、ほとんど笑わないが天使のようなオーラを放つヒロイン、レイラを個性的に演じる。

発売元:カルチュア・パブリッシャーズ(株)
価格:\4700 (税抜)orレンタル


■『キャスパー』('95)
 お化けと少女の友情を描いたSFファンタジー。心理学者のパパ(ビル・プルマン)とその娘キャット (クリスティーナ)は、幽霊退治のためある古い屋敷に移り住むが、そこには心やさしいお化けの少年キャスパーがいた。友達の欲しかったキャスパーはキャットと友達になろうと、必死にアプローチ。その甲斐あって、キャスパーとキャットは仲良しになる。ある日、屋敷に隠された秘宝を狙う二人組みが現れて・・・。コミックやTVなどで長く子供たちに愛されているキャラクター“キャスパー”をCGで製作。実写との融合も見事な、SFファンタジー映画に仕上がった。お化けのキャスパーとじゃれ合うキャット役のクリスティーナの愛らしい演技が見もの。


発売元:CIC・ビクタービデオ
ビデオ価格:¥2893(税抜)orレンタル


■『アダムス・ファミリー2』('93)
 変わり者揃いのアダムス一家の生活をブラックなユーモアでコミカルに描く、ホラー・コメディ『アダムス・ファミリー』のシリーズ第二弾。当主で不幸が大好きなゴメス(ラウル・ジュリア)と、彼の妻で魔女のモーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)、子供たちのウェンズデー(クリスティーナ)とパグズリー(ジミー・ワークマン)、モーティシアの母グラニー、執事のラーチ、それと一家のペットの生きた手首“ハンド君”が丘の上の屋敷で不気味に!?暮らすアダムス一家、その一家に新たに次男が誕生。ベビーシッターとしてやってきたデビー(ジョーン・キューザック)は結婚詐欺が目当ての悪女。彼女はウェンズデーとバグズリーを邪魔に思い、夏休み子供キャンプに参加させるが・・・。ウェンズデーが大活躍する『アダムス・ファミリー2』、クリスティーナは『アダムス・ファミリー』に引き続き、無表情なウェンズデー役をクール&サディスティックに怪演!?

発売元:CIC・ビクタービデオ
ビデオ価格:\2893(税抜)orレンタル


■『恋する人魚たち』('91)
 60年代アメリカの田舎町に引っ越してきた母娘の、家族愛やそれぞれの恋愛劇をコミカルに描いたファミリー・コメディ。自由奔放な独身の母親フラックス(シェール)は女手一つで二人の姉妹、シャーロット(ウィノナ・ライダー)と妹のケイト(クリスティーナ)を育てる。そんな母フラックスは、またしても越してきたばかりの地で靴屋のルー(ボブ・ホスキンス)と恋仲に。一方、長女のシャーロットも修道院で働くジョーに一目惚れして…。これがクリスティーナのデビュー作。当時9歳の彼女の演技はそのときから完璧で、妖しい魅力を放つ、実力派女優の雰囲気を感じさせる。

発売元:カルチュア・パブリッシャーズ(株)
価格:\3,800 (税抜)orレンタル


■その他のVIDEO&DVD作品
 『ハード・ウェイ 』('91) 『Dearフレンズ 』('95)、 『ゴールド・ディガーズ/伝説の秘宝を追え! 』('95)、『熟れた果実 』、『アイス・ストーム』、『200本のたばこ 』、 『ラスベガスをやっつけろ』 、『クリスティーナ・リッチの ピンク・モーテル 』('99)


■クリスティーナの新作は超一流のハリウッド・スタッフがつくるオカルト・サスペンス!

 クリスティーナの新作は、ハリウッドの超一流スタッフが結集、オスカー女優キム・ベイシンガーが主演のニュー・オカルト・スリラー『ブレス・ザ・チャイルド』。
 6年前のクリスマス、独身の看護婦、マギー(キム・ベイシンガー)のもとに突然現れた妹が、生まれたばかりの赤ん坊コーディー(ホーリストン・コールマン)を預けたまま、すぐに行方をくらませてしまった。子供を望んでいたマギーは、姪であるコーディを自分の娘のようにかわいがって育てた。マギーは、コーディーには何か、想像を超えた力があると感じてはいたが、その娘コーディーもようやく6歳を迎えようとしている今では、二人はまるで本当の親子のように仲が良かった。一方その頃、復活祭を目前にしたNYでは6歳の幼児ばかりを狙う、凶悪な犯罪が起こっていた。それらの事件の被害者には、12月16日に生まれた子供であるという奇妙な共通点があった。なぜ6年前の12月16日に生まれた幼児ばかりが狙われているのか?犯人の真の目的は?

 クリスティーナは命がけで事件の真相を伝えようとする少女シェリーという役で出演。シェリーは主人公マギーが勤めるNYの病院にやってきた患者の一人で、謎の言葉を口にしたまま行方をくらましてしまう。その後、マギーは再びシェリーと再会することができたが、そのときシェリーの身には危険が迫っていた・・・。命を狙われながらも必死で事件の真相を語るシーンでは、迫真の演技をみせるクリスティーナ。危機感せまる、彼女の表情に注目!
 最新作はほかに、愛と哀しみのドラマ『耳に残るは君の歌声』(00)、共同製作を担当、プロデューサー・デビューとなる主演作、アメリカで鬱に悩む女性の自伝をもとにつくられた『Prozac Nation』(01)。ジョエル・シルバーと共同製作、主演もしている、人間とサイボーグのハーフを描いた『Adrenalynn 』(01)。そしてコメディードラマ『Pumpkin』 (02)などがあり、こちらも公開が待ち望まれる。


■ここもチェック!? クリスティーナのあれこれ
作品とコメントに見る、クリスティーナの才能とは?
 最新作『ブレス・ザ・チャイルド』で事件を解決する上で重要な存在になる、謎めいた患者シェリー役を演じているクリスティーナは、幼い頃から様々なタイプの映画に出演してきた。最近では“ハリウッド若手実力派女優”と言われるなど、その演技力への評価も高い。その実績は数々の賞を賞を受賞していることでも証明できる。

 9歳の頃から映画に出演してきたクリスティーナは、その特異な個性と度胸で数々の役をこなしてきた。女優という職業に対しては、彼女なりのポリシーがあり、作品選びにはとりわけ真剣に取り組んできたようだ。本人自ら「絶対に安っぽい映画には出たくない。2作目で忘れ去られてしまうような子役スターもゴメンだわ」というように、“演じる”ということへの熱い情熱があると感じられる。『アダムスファミリー』、『アダムスファミリー2』におけるウェンズデー役で一躍子役人気スターになった後も、女優としての更なるステップ・アップを目指し、1995年に大ヒットした『キャスパー』に出演。サディスティックな演技で注目を集めていたクリスティーナだが、この『キャスパー』では愛らしい演技を披露、演技の幅の広さを証明した。その後も、『熟れた果実』『バッファロー'66』『スリーピー・ホロウ』など、役柄の大きくことなるものも見事に演じ分け、子役スターから大人の女優へと変貌を遂げた。

 スクリーンに現れたクリスティーナは、圧倒的な存在感を発揮、その強烈な個性にすぐに惹きつけられてしまう。言葉すくなでも、雰囲気で演技することができるクリスティーナはまさに名実ともに“実力派女優”になったのだ。 

 最近では映画監督をするという話もあり、才能を演技だけに限定せず、あらゆる方面に広げつつあるクリスティーナの今後に期待しよう!


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