【eigaf@n.com】映画ファンのためのポータルサイト

　Vin Diesel

　今、最も旬な男、ヴィン・ディーゼルの魅力

　いま、全米女性誌がこぞってセクシーと絶賛する、旬な男、ヴィン・ディーゼル。逞しい肉体から発散されるフェロモンとあいまって、スキンヘッドと精悍で愛嬌のあるマスクは見る者を魅了せずにはおかない。もちろん、彼はただのマッチョマンではない。自ら脚本、監督、主演もこなす筋金入りの映画人なのだ。

　ヴィン・ディーゼルは、1967年７月18日ニューヨーク生まれ。７歳の時、グレニッチ・ビレッジのシアタ－・フォ－・ザ・ニューヨーク・シティで初舞台を踏み、少年時代を通じて、演劇にたずさわってきた。ハンター・カレッジでは英文学を専攻、創作に専念し、まもなく脚本を書き始める。大学を３年で中退した彼はハリウッドに向うが、成功せずNYに戻る。そしてストーリーを書き上げ、94年自ら監督、製作、脚本、出演した処女作の短編映画『Multi-Facial』でデビュー。この作品は95年のカンヌ映画祭で上映され、その後の長編映画『Strays』(97)でも、製作から監督、出演をこなす。都会を描いた瑞々しいこの物語は、97年のサンダンス映画祭のコンペティション作品となった。

　これらの作品がスピルバーグ監督の目に留まり『プライベート・ライアン』('98)に大抜擢。ハリウッドでの成功のステップを登りはじめる。『マネー・ゲーム　株価大暴落』(00)、SFアクション作『ピッチ・ブラック』(00)で際立った演技力を披露。アニメ映画『アイアン・ジャイアント』('99)では、声優として主役を演じた。そして、2001年に主演したロブ・コーエン監督『ワイルド・スピード(01)』は、全米で1億4000万ドルを超える大ヒットを記録し、スターの地位を不動の物にした。

　その人気につれて、『ピッチブラック』では250万ドルだった出演料が『トリプルＸ』の続編では2000万ドルになった！およそ２年で1000パーセントのアップ！今後は、自分の製作会社"ワン・レース・プロダクション"の作品で製作総指揮、監督、脚本もこなす予定。"21世紀のハリウッドを代表する肉体美アクション・スター"という称号も決してオーバーではないのだ。

■DVDでチェック、ヴィン・ディーゼルの軌跡

◆『ワイルド・スピード』(01)　〈コレクターズ・エディション〉

　全米で大ヒットを記録し、若者の圧倒的な支持を得たバイオレンス・カー・アックション。極限までチューンアップされたスポーツカーによる究極のハイ・スピード・バトルをCGを駆使してエキサイティングに描く。ストリート・アウトローを演じきり、ティーンのカリスマとなったヴィン・ディーゼル。兄貴なキャラがぴったり！

　LAでは深夜、若者たちが大金を賭けたストリート・カー・レースに熱狂していた。ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は仲間たちから一目置かれる天才ドライバー。彼はレースを挑んでくる無謀な連中を相手に１度のレースで１万ドルを稼ぎ出す。そんなある夜、ブライアンという新顔がやって来る。彼もまた驚異のドライビングテクニックを披露しドミニクの仲間になる。しかしブライアンは、最近多発しているある事件の潜入捜査を行っていたのだった･･･。
発・販売元:SPE
価格：\3,800 (税抜)

◆『ピッチブラック』(00)

　マニアの間で評価の高いSFアクション・スリラー。ヴィン・ディーゼルは未知の生命体を相手にする殺人犯を演じ、危険な匂いが漂う持ち味を披露。

　事故に見舞われた定期旅客宇宙船が未知惑星に不時着。かろうじて生き残ったのは殺人犯リディック(ヴィン・ディーゼル)を含めてたった９人だった。三つの太陽のまわりをめぐり、つねに昼である砂漠の惑星で、彼らは協力して脱出の道を探る。その惑星は、22年に一度、日蝕が訪れ、暗闇の中には、無数のエイリアンが蠢いていた。宇宙船が不時着したのは、時は奇しくも日蝕時。やがて三つの太陽が重なり、22年ぶりの日蝕による暗闇が訪れようとしていた。そして未知の生命体が生き残りの９人を襲い始める･･･。
販売元：松竹株式会社ビデオ事業部
価格：\4700(税抜)

◆『マネー・ゲーム　株価大暴落』(00)

　三流証券取引所のブローカー達のサバイバルを赤裸々に描く。ヴィン・ディーゼルは、エネルギッシュなブローカーを好演。NYでクラブの用心棒をしていたときに接したブローカーたちの態度が、この映画での演技に役立ったという。

　大学をドロップアウトしたセス(ジョバンニ・リビージ)は、小さな闇のカジノを経営している。連邦裁判官である父は、彼のアウトローな生き方を認めようとしない。そんなある日、セスはカジノに現れた証券会社のシニア・ブローカーに誘われ、証券会社の面接を受け見事採用される｡クリス(ヴィン・ディーゼル)ら先輩の助力を得ながら、みるみる頭角をあらわし、エリートディーラーを目指すセス。しかしある日、会社の経営に不信な点があることに気付き･･･。
販売元:パイオニアLDC
価格：\4,700(税抜)

◆『アイアン・ジャイアント』('99)特別版

　アニー賞の最優秀アニメ部門を受賞したアニメ映画。ユーモラスで感動的なこの映画の魅力的なキャラクター、アイアン・ジャイアントの声を演じたヴィン・ディーゼル。ロボットの役に徹した彼は、録音のあとしばらく声を出せなかったとか。

　舞台は、1957年のアメリカ、メイン州の小さな港町。９歳の少年ホガースは、嵐の晩、宇宙から飛来した謎の物体の正体をつかもうと夜の森の中へ足を踏み入れる。果たして、そこでホガース少年が出会ったのは、強靱なボディーと驚くべき怪力を持ち、飢えれば自動車やトラクターをメキメキと食べる、身長15メートルのロボット、アイアン・ジャイアント(声：ヴィン・ディーゼル)だった。赤ん坊のように純粋で、なんにでも好奇心を示す心やさしき鉄の巨人は、ホガース少年との交流を通じ、善と悪、命や人生について学び、友情を育む。だが、冷戦下、他国への警戒を強める政府の捜査官ケントにより、その存在を暴かれたジャイアントは･･･。
発・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
価格：\2,000(税抜)

◆『プライベート・ライアン』('98)　〈スペシャル・リミテッド・エディション〉

　監督賞を含む第71回アカデミー賞５部門獲得した戦争大作。ヴィン・ディーゼルの役柄は、スピルバーグ監督自らが脚本担当のフランク・ダラボンに指示して出来上がった印象的なキャラクター、カパーゾ二等兵だ。この作品で助演男優のひとりとして、映画俳優ギルド賞にノミネートされた。

　1944年６月６日。第二次世界大戦中連合軍がフランス・ノルマンディ地方への上陸作戦を決行。この作戦に投入された米歩兵師団ジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)に、新たな命令が下る。３人の兄をこの戦いで一度に亡くしてしまったライアン家の４人兄弟の末子、ジェームズ・ライアン(マット・デイモン)を最戦線から救出し、母親の待つ祖国に連れ戻せというのだ。ミラー率いる選ばれた８人の精鋭達が、さらに激しさを増すドイツ軍との戦いの中、自分達の生命の危険を冒しながらもたった一人のライアンを探していく…。　
発・販売元:パラマウント　ホーム　エンタテインメント　ジャパン
価格：\2,500(税抜)　期間限定

■新作でチェック！全米の注目を浴びたヴィン・ディーゼルの魅力

　予想外の大ヒットを飛ばした『ワイルド・スピード』(01)のロブ・コーエン監督とまたしてもタッグを組み、過激スパイ・アクション『トリプルＸ』に出演。この夏全米で２週連続１位のメガヒットを獲得した。いまだかつてない21世紀の新型ヒーロー、ザンダー・ケイジを演じ、全米の注目を一斉に集めた。

　「この映画を引き受けた最大の理由は、コーエン監督とまた組めるからだよ」。『トリプルＸ』の構想を聞いたディーゼルは、コーエン監督と組むことを条件に出演を決めたという。

　また新しいスパイ・ヒーロー、ザンダー・ケイジについてこう語っている。

　「新しいタイプのスパイを生み出そうってのは、すごくおもしろいし、挑戦のしがいがある。『トリプルＸ』は、ただひたすらスリルを味わうのが好きで、それを生きがいにしてる男っていうコンセプトが気に入ったんだ。ザンダーは、自分の身に直接、影響がなければ、政治なんかまったくお構いなしの人間だよ。それがスパイになるよう頼まれるなんて、面白いじゃないか。世界を救おうとはこれっぽちも考えてない男が、それをやってのける。すごく魅力的だよ」

　『トリプルＸ』は、今秋、日本でもロードショーが決定。新世紀のスパイ・ヒーロー演じるにヴィン・ディーゼルに、日本中が興奮させられること間違いナシだ。

　その他の最新作は、麻薬捜査官の役を主演するかたわら、自らプロデューサーも務めるＦ・ゲイリー・グレー監督の『Diablo』(03)、『ピッチブラック』のリディック役を再び演じる『The Chronicles of Riddick』(03)、そしてもちろん、『トリプルＸ』の続編も決定している！

■『トリプルＸ』公式サイト＞　http://www.xxx-triplex.com/

■ヴィン語録で新世紀のアクション・スターの魅力を探る！

「ショーン・コネリーの演じたジェームズ・ボンドはタキシード姿がセクシーだったけど、この映画でじゃ、ザンダーのタトゥーでセクシーさを出せればいいと思ったんだ」

「ザンダー役に惹きつけられた理由の一つは、３ヶ月間、準備とトレーニングをしなければならなかったからなんだ」

「トレーニングをしてると、体が前とは違う動きをするようになるんだ。そうなると、撮影が始まっても、前には出来なかったことが出来るようになったんだよ」

「腕利きのロック・クライマー、モトクロス、スノーボード、兵器開発のエキスパートたち、BASEジャンパー、それに水中の撮影用として海軍のシールズ部隊。そういう連中とトレーニングを始めたんだ。プリプロダクションの段階で、ザンダーのようにさまざまな能力をマスターしなければならなかったんだ。僕自身もスリル大好き人間だから、すごく楽しんでやれた」

「モトクロス・バイクに乗るのは生まれて初めてだった。最初の日はジャンプばかりしてたね。最高の管理体制でトレーニングできる機会に恵まれてよかった」

　実はロブ・コーエン監督は"君が怪我したら、スタッフ全員が路頭に迷っちゃうんだから、スタントに任せろよ"と忠告したこともあったという。それでも自分でスタントをやりたがって、実際見事に危険度トリプル級のアクションで人々を魅了するヴィン・ディーゼル。新世代のスパイ・ヒーローは、いまだかつてないワイルドな魅力に輝いている。

<<戻る