ケビン・コスナー Kevin Costner 
 監督、俳優などさまざまな作品と経歴を持つケビン・コスナーの魅力を紹介!

 俳優のみならず、監督としても活躍しているスターは数々いますが、オスカーも受賞しているといった人はなかなかいないかも…。その中でもケビン・コスナーはかなり奮闘。最近は俳優業に力をいれているようですが、新作では監督に再挑戦しています。作品をつくるにあたっては、その時々で難しい局面にも対応しなくてはなりません。彼も苦労をくぐり抜けてきたひとりです。このコーナーでそんな彼の姿をもっと探ってみましょう。
 本名はKevin Michael Costner。1955年1月18日生まれ、アメリカ、カリフォルニア州コンプトン出身。アイルランド系とドイツ系、それにチェロキー・インディアンの血をあわせ持っています。高校時代はスポーツ選手として活躍、カリフォルニア州立大学フラートン校では経営学を専攻。学生時代に演劇に興味を持ち始め、いったん就職した会社をやめてハリウッドへ。

 インデペンデント映画に何本か出た後、ローレンス・カスダン監督『シルバラード』('85)で初主演。これは『再会の時』で出演場面をカットされてから2年後のことでした。
(C)2001 UNIVERSAL STUDIOS
 その後、『アンタンチャブル』('87)、『追いつめられて』('87)で一躍スターの座に踊り出て、続いて出演した2本の野球映画、『さよならゲーム』('88)と『フィールド・オブ・ドリームス』('89)でさらなる成功をおさめます。高まる人気のなか、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』('90)で監督デビュー、アカデミー賞で監督、作品賞を含む7部門を受賞した。その後『ロビン・フッド』('91)、『JFK』('91)、『ボディガード』('92)と大ヒットを飛ばし、ハリウッドを代表するスターとして確固たる地位を築きました。
 大学卒業後の1978年にCindy Silvaと結婚、アニー、リリー、ジョーと1男2女をもうけますが、1994年に離婚しました。

 他の出演作は『パーフェクト・ワールド』('93)、『ワイアット・アープ』('94)、『ウォーターワールド』('95)、『ティン・カップ』('96)、『ポストマン』('97/監督・主演)、『メッセージ・イン・ア・ボトル』('99)、『13デイズ』(00)、『スコーピオン』(02)など。

 新作は『コーリング』(03)と『Open Range』(03)があります。
(C)2001 UNIVERSAL STUDIOS


■代表的な出演作で、ケビンの魅力をチェック!

 出演作でケビンの演技をチェックしてみましょう!


■『アンタッチャブル』('87)
 1930年代、禁酒法下のシカゴ。闇の帝王アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)は酒の密売などで莫大な利益をあげ、街を牛耳っていた。連邦政府及び財務省は、特別調査官エリオット・ネス(コスナー)をリーダーとする部隊をシカゴに送り込む。カポネ摘発に果敢に立ち向かう彼らを、新聞は“手出し出来ない”=“アンタッチャブル(untouchables)”の称号を与える。しかし、カポネは執拗に妨害工作を重ね、やがて事態は思わぬ方向へ…。ベテラン警官役のショーン・コネリーがアカデミー助演男優賞を受賞し、この一作でケビンは一気にスターダムへ。

発売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
\2,500(税抜)


■『フィールド・オブ・ドリームス』('89)
 信念に従った男と、彼を暖かく見守り続けた家族の物語。ある男(コスナー)が、お告げにしたがって広大なトウモロコシ畑を潰し、野球場を作る。突然の行動に周囲が戸惑なか、ひとつの奇跡がおこる…。彼の目の前に、すでに死んだ伝説の大リーガー“シューレス”ジョー・ジャクソンが現れたのだ。愛と信じることの尊さをファンタジックに描く。原作は、W.P.キンセラの「シューレス・ジョー」。

発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
\3,800(税抜)


■『ボディガード』('92)
 脅迫状が次々と送り付けられるトップシンガー、レイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)と、彼女を守ることになった敏腕ボディーガード、フランク(コスナー)。いつしかふたりの間に愛が芽生え、愛のために命を懸けて彼女を守るフランクだったが…。大スター共演で話題となったサスペンス・ラブストーリー。この一作でケビンの人気は不動のものに。

発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
\2,000(税抜)


■『パーフェクト ワールド』('93)
 脱獄犯のブッチ(コスナー)は、8歳の少年を人質にテキサスおよびアラバマ州全土に敷かれた捜査網をかいくぐり逃亡を続けていた。彼を追うレッド警察署長(クリント・イーストウッド)は、ブッチを初めて監獄に入れた男。ふたたび追うものと追われるものの立場になったふたり。一方、少年とブッチの間にはある種の信頼が生まれ、逃走しているうちに深い絆で結びつくが…。ケビンが初の悪役に挑んだドラマ。

発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
\2,500(税抜)


■『メッセージ・イン・ア・ボトル』('99)
 新聞社で働くシングルマザーのテリーサ(ロビン・ライト・ペン)は、ある日浜辺で波に打ちあげられたビンを拾う。なかには亡き妻に宛てて愛の言葉がつづられた手紙が。いったいどんな男性が書いたのだろうか? 妻への想いを手紙に託し、そっと海に投げ込む男(コスナー)が手紙を介してテリーサと出会うが…。心に傷を負ったふたりの恋を情感豊かに描いた大人のラブストーリー。原作は全米でベストセラーとなったニコラス・スパークスの同名小説。

発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
\2,000(税抜)


■今後の新作は? ケビンの新境地に迫る!

 ケビンの新作は、壮大なスピリチュアル・ワールドを舞台に展開されるラブ・ストーリー『コーリング』。内容を少しだけご紹介しましょう。
 妻が事故死してからというもの、ER勤務の医師ジョー(コスナー)は、その喪失感を埋めるかのように仕事に打ち込む毎日を送っていました。

 ある日ジョーはICUで瀕死の少年の意味深な言葉を耳にします。妻と面識がないはずの少年が、トンネルに落ちていく少年の命を妻が助けてくれたと語り出します。身の周りで起こる不思議な現象の数々に、ジョーはやがて思い始めます。彼女は何か自分に伝えたいことがあるのではないか、と。謎と神秘の果てに、ジョーを待ち受けているものとは…?

 『コーリング』は、私たちをちょっと不思議な神秘の世界へと誘うだけでなく、“とことん信じてみよう”――そんな前向きな気持ちにさせてくれる、奇跡と愛に満ちた作品です。
(C)2001 UNIVERSAL STUDIOS
 このほかの新作に、ロバート・デュバル、アネット・ベニングと共演のドラマ『Open Range』(03)で、主演のほか、監督もつとめています。俳優だけでなく、演出、製作なども勢力的に手がける彼の今後の活躍に期待しましょう!
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