アダム・サンドラー Adam Sandler
 みんなを勇気づける人気者アダム・サンドラーの魅力

 仔犬のような瞳にとぼけた表情。ハンサムとはほど遠いのに、母性本能をくすぐるファニーフェイスが不思議と人を惹きつける。そんなアダム・サンドラーの魅力は、くるくる変化する表情とドタバタ喜劇のような動き。スタンダップ・コメディアンとしてキャリアをスタートさせた彼ならではの持ち味でしょう。「彼が出演するだけで、観客が集まる」といわれるアダム・サンドラー。日本ではまだまだその魅力が認知されていない彼をクローズアップ。
 映画『アダム・サンドラーはビリー・マジソン/一日一善』('95)に主演したのをきっかけに、全米の大学生の間でカルト的な人気を博したサンドラー。今でも大学では“ビリー”ナイト、“サンドラー”フェスティバルなどのイベントが開かれているほどの人気者です。何がそんなに人を魅了するのか不思議に思うかもしれませんが、彼の出演作を一本でも観れば一目瞭然です。
 ヒーロータイプではないから努力が空回りするような役ばかり。でも一生懸命な姿を見ていると元気になって心が温まる。彼の出演する作品には、観客を元気にするパワーがあります。「自分にもできる」と思わせてくれるのだから、人気者になって当然です。
C)2002 REVOLUTION STUDIOS DISTRIBUTION COMPANY, LLC
 1966年9月9日、ニューヨークはブルックリンのユダヤ人家庭に生まれる。17歳の時、ボストンのコメディクラブでスタンダップ・コメディアンとして舞台に立ってからは、コメディ街道まっしぐら。ニューヨーク大学在学中にも、クラブや学内でスタンダップ・コメディを続ける。
 彼の舞台を見たコメディアン、デニス・ミラーが「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)のプロデューサーにサンドラーを紹介したことから、SNLのレギュラーに決定。5年間に渡るSNLでの活躍で「最も才能にあふれたコメディアン」と評され、全米でのサンドラー人気は不動のものとなる。

 また、出演者としてだけでなく同番組のライターも手掛けるほか、シンガーとしてもヒット曲を飛ばすなどマルチな才能を発揮。映画では『殺人ピエロ狂騒曲』('91)に端役で出演した後、94年の『ハードロック・ハイジャック』で個性的なキャラクターを見事に演じて注目される。
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 95年、大学時代のルームメイトで「サタデー・ナイト・ライブ」のヘッド・ライターでもあるティム・ハーリヒとの共同脚本による長編映画『アダム・サンドラーはビリー・マジソン/一日一善』が大ヒット。役者としての実力も認められる。以後、ハーリヒとのコンビで次々にヒット作を連打し、ドリュー・バリモア共演の『ウェディング・シンガー』('98)では批評・興行の両面で成功を収め、MTVムービー・アワードのベスト・キス賞を受賞。
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 主演作がコンスタントにヒットするなか、特に『ウォーターボーイ』('98)『ビッグ・ダディ』('99)『Mr.ディーズ』は全米で1億ドルを超えるスーパーヒットを記録。SNL出身者には珍しく親しみのあるキャラクターが功を奏し、いまやハリウッドを代表するヒットメーカーの一人。


■サンドラーの妙なこだわり

◇彼の出演作に出てくる相手役の女性の名前は、大体が“V”で始まる

◇彼の役名は大体の場合、“-y”で終わる

◇プロレスファンのサンドラー。出演作にもプロレスネタが隠れている

こんな彼のこだわりを作品で確認してみるのも面白いのでは?


■これからの活動は? 最新映画でチェック
サンドラー×アンダーソンが贈るパンチの効いたラブストーリー
 アダム・サンドラーの新作はもうすぐ公開の話題作『パンチドランク・ラブ』。監督は『ブギーナイツ』『マグノリア』で知られるポール・トーマス・アンダーソン。若手監督のなかでもその才能に注目が集まるアンダーソンが、以前から大ファンだったサンドラーのために脚本を書いた作品。アンダーソンをも虜にするサンドラーの今までとは違う魅力が見られる『パンチドランク・ラブ』。サンドラー×アンダーソンの最強コンビに期待が高まる。
 バリー・イーガン(アダム・サンドラー)はLA北部、サン・フェルナンド・バレーの倉庫街で、相棒のランス(ルイス・ガスマン)と、トイレの詰まりを取るための吸盤棒をホテル向けに販売している。ある日、見ず知らずの女性、レナ・リナード(エミリー)がやってきて「8時に修理屋さんが開いたら車を修理に出して欲しい」と頼む。実は彼女はバリーの姉が見せてくれたイーガン家の家族写真を見て、バリーに一目ぼれして会いに来たのだ。食品会社のマイレージ宣伝の応募要綱のスキをつき、プリンを大量買いして一生無料で飛行機旅行を企てる、かんしゃく持ちの変わった男と、離婚歴のあるキャリア・ウーマン。果たしてふたりの恋のゆくえは……?
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■これまでの出演作でアダム・サンドラーの魅力に迫る
出演作を観なければわからない。彼の本当の魅力を知ろう!
『ウェディング・シンガー』('98)
 1985年のアメリカ郊外。ミュージシャンになる日を夢見ながら、陽気な歌とトークで結婚パーティーを盛り上げる“ウェディングシンガー”のロビー(サンドラー)。お互いに結婚を間近に控えていることから新人ウェイトレスのジュリアと意気投合し、気の合う友人になる。しかし結婚式当日、ロビーは花嫁に逃げられてしまう。落ち込むロビーを励ましすジュリア。いつしか二人の間には友情を越えた想いが芽生えていく。80年代のヒットソングにのせて贈るキュートなラブストーリー。
発売・販売元:東宝ビデオ
DVD価格:\6,000(税抜)
『ビッグ・ダディ』('99)
 32歳で定職にもつかず、お気楽な生活を送るソニー(サンドラー)はキャリアにもマイホームにも興味がない。たまにバイトをするほかは、ひたすら宅配フードとテレビのスポーツ番組づけの毎日。恋人のバネッサが愛想をつかすのも当然。そんな時、ルームメイトのケビンを訪ねて、幼い少年ジュリアンがやってくる。ケビンの隠し子らしいが、ソニーはジュリアンを引き取って、バネッサに自分の大人ぶりを証明しようとする……。
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
DVD価格:\3,800(税抜)
『リトル・ニッキー』(00)
 地獄を統治する魔王一家の末っ子ニッキー(サンドラー)はファミリー・ビジネスにはまったく興味がない。しかし冷酷な兄二人は次期魔王の座を狙っている。それを知った魔王は引退時期を延期する。世代交代できなかったことに兄たちは腹を立て、人間界を占領しようと地獄を飛び出し、地球へ行ってやりたい放題。そんな兄たちを地獄へ連れ戻すべく、ニッキーはしゃべるブルドッグのビーフィーとともに地球へ向かう。生まれてから地獄しか知らない“お坊ちゃま悪魔”ニッキーの地獄と地球を救うための大奮闘がはじまった。
発売元:東芝デジタルフロンティア
販売元:アミューズピクチャーズ/アミューズソフト販売
DVD価格:\4,800(税抜)
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