4月7日(土)、シャンテシネにてロードショー | |||||||||
96年の『トレインスポッティング』以来、注目を集めるイギリス映画。今ではジュード・ロウなど、ハリウッドスターにも劣らぬ人気を誇る若手を輩出するまでとなりました。このパワーの源はお国柄かイギリスらしさを忘れないところにあります。が、さてイギリスらしさとは何でしょう?
日本で人気のイギリス映画と言えば大きく分けて2種類でした。それは、ダニー・ボイル監督(『トレインスポッティング』『ザ・ビーチ』)などに代表されるジェネレーションムービーと、ケン・ローチ監督(『ケス』『マイ・ネーム・イズ・ジョー』)から脈々と受け継がれる社会派作品。近年ではこれが融合され、エンターテインメント性を強調したガイ・リッチー監督(『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』)や、労働者階級の若者を丁寧に描くマーク・ハーマン監督(『ブラス!』『リトル・ヴォイス』)の作品も積極的に公開されています。いずれも、イギリスらしいシニカルでウィットにとんだ表現を忘れない、頑固なところがイギリス映画の魅力のひとつ。 今回紹介するのは、あえて分類すればハーマン監督の一派。おとぎ話のように見えて実話だということにも注目です。長い歴史と文化を持ちつつ、セックス・ピストルズに始まるパンクシーンを生み出すという不思議な度量を持った国、イギリス発の『グリーンフィンガーズ』をみてみましょう。 |
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STAFF&CAST 監督・脚本:ジョエル・ハーシュマン 製作総指揮:ダニエル・J・ビクター、トルーディ・スタイラー 製作:トビラス・スウォーズ プロダクションデザイナー:ティム・ハッチソン 出演:クライヴ・オーウェン、へレン・ミレン、デビッド・ケリー、ナターシャ・リトル、ダニー・ダイア、アダム・フォガーティ、パターソン・ジョセフ、ウォーレン・クラークほか
DATA |
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主人公たちが作る庭の美しさも本作の見どころ。特にフラワーショーのシーンは圧巻! 実際のショー会場で撮影されただけに、その全景もすごいものですが、主人公らの作品としてスタッフが作った庭の出来ばえも見事。実際に観た一般人が出品作だと思い込み、金賞(グランプリ)を取らなかったのはおかしいと言ったというエピソードも納得です。その庭のテーマは「野生の草花がちりばめられた高速道路の土手」だそう。そのため一見雑然としていますが、自然を見事に表現したどこか懐かしく心くすぐられる作品に仕上がっています。ガーデニングが趣味のあなたも、ただ自然の美しさを味わいたいあなたも必見です。 | |||||||||
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