FILE28:ポーランド発『戦場のピアニスト』
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2月15日(土)より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー!
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自らの原体験に回帰したポランスキー監督、渾身の1本! 戦場を行きぬいたひとりの名ピアニストの驚くべき実話!!
幼い頃をゲットーで過ごし、母を収容所で亡くした経験を持つロマン・ポランスキー。この名監督がユダヤ人としての原点に立ち帰り、ポーランドの名ピアニスト、シュピルマンの回想録を、忠実に映画化。ナチスの犠牲となったユダヤ人たちの悲劇、家族との別離、シュピルマンを救ったひとびと、そして最後まで失わなかった彼の音楽への思いを描きあげた。 |
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ひとびとの魂を揺さぶる真実の物語『戦場のピアニスト』は、2002年5月26日に開催された第55回カンヌ国際映画祭で、見事に最優秀作品賞を受賞。半世紀以上を経て原体験へと向き合ったポランスキー監督への賞賛の嵐は、いまカンヌから世界へと拡がっている。 |
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■ストーリー |
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1939年ナチス・ドイツがポーランドに侵攻した日、ピアニストのウワディスワフ・シュピルマンはワルシャワのラジオ局でショパンの演奏をしていた。爆撃から逃れて家族の元へ戻ったシュピルマンは、この日よりユダヤ人としての不遇な時代を強いられることになる。
ドイツ軍に占領された街。そこでは、ユダヤ人に対してゲットーへの移住命令が下され、あらゆるところで虐殺が繰り広げられた。そんな中、シュピルマンは、ゲットー内のカフェでピアニストの職を得る。 |
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だが、ある日、大勢のユダヤ人が収容所へ送られるため集められる。シュピルマンも家族とともに車両へ押し込まれようとするが、元友人であり、いまはドイツ軍の配下となったユダヤ人警察のヘラーによって、収容所行きを免れることができた。
家族と離れたシュピルマンは、ユダヤ人蜂起の準備をするレジスタンスの友人に頼み、ゲットーからの脱出を決行。戦場となっていく街で、隠れ家に潜みながら、またいつかピアノに向かう日に向かって生き存えようとするが…。 |
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■スタッフ&キャスト |
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□スタッフ □キャスト
監督/製作:ロマン・ポランスキー エイドリアン・ブロディ 製作:アラン・サルド トーマス・クレッチマン ロベール・ベンムッサ フランク・フィンレイ 脚本:ロナルド・ハーウッド モーリーン・リップマン 原作:ウワディスワフ・シュピルマン エミリア・フォックス 音楽:ヴォイチェフ・キラール 撮影:パヴェル・エデルマン |
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■DATA |
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The Pianist ポーランド・フランス合作 2時間28分 配給:アミューズピクチャーズ (C)2002 PR Production/Studio Babelsberg/Heritage Film/ Runteam Limited <第55回カンヌ国際映画祭> ・パルムドール(最優秀作品賞)受賞
<第37回全米批評家協会賞> ・最優秀作品賞 『戦場のピアニスト』 ・最優秀監督賞 ロマン・ポランスキー ・最優秀主演男優賞 エイドリアン・ブロディ ・最優秀脚本賞 ロナルド・ハーウッド
<ゴールデン・グローブ賞> ・最優秀作品賞(ドラマ部門)ノミネート ・最優秀男優賞(ドラマ部門)ノミネート
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■ウワディスワフ・シュピルマンについて |
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シュピルマンは1911年ポーランド南部の街ソスノヴェッツで生まれた。10代の時にワルシャワのショパン音楽院でピアノを学んだ後ドイツ、ベルリンの音楽アカデミーに留学。この間、数多くのピアノ曲、管弦楽曲、ポピュラーソングを作曲し、母国での人気を高めていった。
その後、帰国してワルシャワにあるポーランド国営ラジオ局での仕事を得る。39年放送局がドイツ空軍の爆撃を受け、その後の6年間はユダヤ人として強制移住や大量殺戮といった戦争の恐怖を体験。奇しくもドイツ人将校によって命を救われる。
46年には戦争中の体験の回想録を出版。しかしドイツ人がユダヤ人の命を救った内容の本を出版する状況ではなかったため、シュピルマンの命を救ったドイツ将校をオーストラリア人として書かざるを得なかった。それでもこの真実の記録は、共産党当局により発禁措置を受けた。
戦後再びラジオ局の仕事を始めたシュピルマンは、同局音楽部主任に任命され、欧米での演奏活動も行うようになる。世界中でコンサートを開催し、また作曲活動も精力的に行う。61年にはそぽと国際音楽祭を創設。64年ポーランド作曲家アカデミーの会員に選出される。
98年、息子アンジェイが父の回想録の草稿を発見。ドイツで出版され評判となった同書は、海外でも翻訳出版される。日本では2000年に春秋社から「ザ・ピアニスト 廃墟からの奇跡の生還」として刊行された。
ウワディスワフ・シュピルマンは、2000年7月6日、88歳で亡くなった。 |
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■このサイトでシュピルマン本人の演奏を聴くことができます。> http://www.szpilman.net/
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