【FILE39】ベルギー発『ポーリーヌ』
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1月24日(土)新宿武蔵野館にて全国順次ロードショー!
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こころに花を。人生に歓びを。
97年のカンヌ国際映画祭で短編部門審査員賞を受賞した、ベルギーのリーフェン・デブローワー監督。32歳の新鋭監督が手がける初長編映画『ポーリーヌ』は、花を愛する国ベルギー、フランドルの田舎町を舞台におくる知的障害を持つ無邪気な老女ポーリーヌと彼女の姉妹たちのストーリーです。美しい色とりどりの花々が溢れる風景の中で、老後や介護というテーマがシリアスに、また時にはユーモアを交えて描かれています。
この映画は、決してお涙頂戴的な感傷に訴えるものではなく、観終わった後、美しい情景や華麗なチャイコフスキーの「花のワルツ」を思い起こすごとに、じわじわと考えさせられる作品となってます。
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■ストーリー |
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ベルギーのロクリスティという小さな村で、姉と暮らしている66歳の“少女”ポーリーヌ。彼女は知的障害を持ち、姉マルタの手厚い世話を受けながら暮らしていた。
読み書きができず、靴の紐も結べないポーリーヌには、洋服屋を営む妹ポーレットがいる。地元でオペレッタの歌手としても活躍するポーレットのお店には、ピンク、赤、オレンジと、明るい色が溢れて、この場所とポーレットのことが大好きなポーリーヌは、怒られてもついここに足を運んでしまう。 |
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そんなある日、姉マルタが突然死んでしまう。マルタはポーレットともう一人の妹セシールに遺言を残していた。「ポーリーヌと同居し世話をするのであれば、遺産は3等分して相続できる」と。ポーリーヌを施設に預けるつもりだったポーレットは、しぶしぶ引き取るが、ある日、オペレッタの公演を台無しにされ、怒りとガマンは限界を越えてしまう。そして、ポーリーヌをブリュッセルで恋人と暮らす末妹セシールに強引に預けてしまう。だがポーリーヌは、セシールに黙って家出し、ポーレットのもとに戻ろうとする…。 |
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■スタッフ&キャスト |
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○スタッフ
監督:リーフェン・デブローワー 共同脚本:リーフェン・デブローワー/ジャック・ブーン プロデューサー:ドミニク・ヤンヌ 撮影:ミシェル・ファン・ラール、S.B.C. 衣裳:エルナ・シーベンス 美術:ヒルデ・ダイク 音楽:フレデリック・デフレーセ オーケストラ:メトロポール・オーケストラ |
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○キャスト ポーリーヌ:ドラ・ファン・デル・フルーン ポーレット:アン・ペーテルセン セシール:ローズマリー・ベルグマンス ポーレットの歌吹き替え:マリア・ヴェルハート |
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■DATA |
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原題:Paiine & Paulette ベルギー=フランス/2001年/78分/スタンダード/DTS 配給:日活、エレファント・ピクチャー 後援:ベルギー観光局、ベルギー大使館 提供:日活、エレファント・ピクチャー、テレビ東京 Copyright (c) K-Line/Staccato Films Amsterdam BV/K2/K-Star/VRT/RTBF/NCRV |
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■公式サイト> http://www.nikkatsu.com/movie/pauline/
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■花の国ベルギーの風景 |
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EUの主要機関やNATOの総司令部などの国際関連施設が数多く置かれており、今やヨーロッパの新首都としての役割を担うブリュッセル。この作品には、フランドルの田舎町と共にブリュッセルの町も登場している。
この作品に描かれている風景の中でも圧巻なのは、ブリュッセルの観光の中心地であり、1998年、ユネスコの世界遺産に指定されたグラン・プラスとこの場所に敷き詰められたフラワー・カーペットだろう。 |
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11世紀頃から市場として栄えた石畳の広場グラン・プラスでは、ゴシックからバロックに至る建築様式の変遷を観る事が出来る。そして、この広場には、毎朝、花市が開かれ、2年に一度8月に巨大なフラワーカーペットが出現する。色とりどりのベゴニアの花の絨毯のデザインは毎回変わり、世界中からこの一大イベントを観るために人びとが集まる。ちなみに次回は、今年8月13日(金)から15日(日)に実施される予定。 |
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