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2007年12月27日

2007年総まくり!ベストムービーTop10

クリスマスも終わり、一気に年の瀬ムードが高まってきました。今年一年を振り返ると、2007年も「映画の当たり年」。
各誌が厳選するベストフィルムには、話題をさらった作品達がズラリと並んでいます。専門誌によるマニアックなランキングなど、数あるチョイスから最も一般的な印象を受けたのがこちら。
ポータルサイトmsn.comのライター達が選ぶ「2007年度:映画Top10」を見てみましょう。


●第10位「レミーのおいしいレストラン」(原題:Latatouille / Disney)

シンプルかつ楽しいファミリー向けアニメが、堂々10位にランクイン。「オリジナリティが無くなった」と言われる昨今のハリウッドに、一大CGI製造工場 Pixarが新風を吹き込みました。監督/脚本を務めるのは、新アニメーション界の巨匠ブラッド・バード。画面狭しと駆けずり回るネズミのレミーはもちろん、実際にスタッフが料理学校に入門してまで再現したという美味しそうなお料理にも注目です。

●第9位「ジェシー・ジェームズの暗殺」(The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford / Warner Brothers)

製作/主演のブラッド・ピットによるご指名、アンドリュー・ドミニク監督の長編2作目となる叙情的なウエスタン。ここまでネタをバラすのも珍しい原題ですが、ヒーロー暗殺の光と影がデリケートに描かれています。「懸賞首」ジェームズを盲目的に崇拝する男フォード役をケイシー・アフレックが好演。”Gone Baby Gone”で監督デビューを果たした兄ベン同様、2007年はアフレック兄弟が大活躍でした。

●第8位 “Into the Wild (原題)”/ Paramount Vantage

個性派俳優ショーン・ペンが監督と出演、原作「荒野へ」の脚本化にも携わった意欲作。過去を捨ててアラスカへと乗りこむ青年を描いた本作は、パワフルな映像が見どころです。何が彼を荒野へと駆り立てたのか、厳しい自然とマテリアル・ワールドの対比によってじわじわと明らかにされていきます。

●第7位 “Margot at the Wedding” / Paramount vantage

個性的なキャラクター描写が話題の、ノア・バームバック監督/脚本によるコメディ・ドラマ。ニコール・キッドマン独特の「暗さ」が、本作のグロテスクな笑いに絶妙にマッチしています。思春期の息子や久々に再会する妹との微妙な空気は、こちらに伝わってくる程にリアル。ちなみに、エキセントリックな妹を演じたジェニファー・ジェイソン・リーは、監督の奥様です。

●第6位 “I’m Not There” / The Weinstein Company

アメリカが誇るシンガーソングライター、ボブ・ディランを描いた本作は、ケイト・ブランシェットやリチャード・ギアを始めとする6名のアクター達がディランを熱演。ひとりのアーティストのペルソナ、彼が20世紀に残した功績に合わせ、当時の文化が色濃く反映されたドキュ・フィクションに仕上がっています。

●第5位「潜水服は蝶の夢を見る」(米題:“The Diving Bell and the Butterfly” / Miramax Films)

現代アーティストとしても著名なジュリアン・シュナーベル監督が、フランスのジャン=ドミニク・ボビー氏による自叙伝を映画化。脳卒中からロックド・イン症候群(全身麻痺、大脳活動は正常)に見舞われた氏が、病床にて左目のまばたきのみで一冊の本を完成させていく姿が描かれます。脳裏をかすめる思い出や幻想、突きつけられた現実とが悲しくも美しく交錯する一本です。


●第4位「つぐない」(Atonement / Focus Features)

2005年の「プライドと偏見」で鮮烈な長編デビューを果たしたジョー・ライト監督が、キーラ・ナイトレイなどの同キャスト・スタッフを再集結させた第2作目。監督の演出、撮影監督の手腕、キャストの手堅い演技など、多岐に渡っての高評価となっています。詳しいあらすじやキャストなどは、本サイトの【おすすめ新作】からじっくりとどうぞ!

●第3位 “There Will Be Blood” / Paramount Vantage

奇才ポール・トーマス・アンダーソンが製作/監督、原作の脚本化にも参加した話題作。これまでの難解とも言える作風を残しつつ、更にポリティカルな視点を加えています。何もかもコントロールしようとする人間、欲に支配された人間ほど恐ろしいものはないと思わされる衝撃的な作品。幾重にもなる感情の複雑さを体現した名優ダニエル・デイ=ルイスから目が離せなくなります。

●第2位「ゾディアック」(Zodiac / Paramount Pictures)

60年代後半、実際にサンフランシスコで起こった未解決の連続殺人事件をもとに描かれたサスペンス・スリラー。シリアルキラーを扱わせたら天下一品、「セブン (1995)」のデヴィッド・フィンチャー監督の最新作。当時の混沌としたアメリカ社会を平行させ、単なる変質的事件にとどめていない辺り、第2位に食い込んだのも納得です。

●第1位「ノーカントリー」(No Country for Old Men / Miramax Films)

コーエン兄弟にとって初となる文学作品の脚本化は、映画ならではの視覚&聴覚のコラボレーションが存分に楽しめます。無駄なものを一切排除、洗練された映像の連続に舌を巻くこと間違いなし。感傷的なBGMや派手なCGIに慣れきった今日の観客に、Filmの原点を教えてくれるような作品となっています。


ざっとご紹介してきた2007年度の映画Top10。筆者としては、納得も疑問もある10作品となりました。
年が明ければ、本格的な賞レースのスタート。見逃していた作品のチェック、見に行くべき映画のリスト作りもお忘れなく!

最後になりましたが、今年も一年間ご愛読ありがとうございました。2008年も、ワクワクドキドキするような映画がたくさん登場しますように。それでは皆様、Happy New Year!!


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 16:00 | トラックバック

2007年12月21日

ゴールデン・グローブ賞賞候補者:発表されるも賞レースに暗雲…?

去る12月13日にアナウンスされたゴールデン・グローブ賞候補。リストには、先日の各批評家協会によるセレクションとは一味違った作品が見受けられました。今回は、2007年度のアメリカ映画/テレビの総決算となるエントリーに合わせ、今週月曜日に発表されたばかりの気になる「速報」をお伝えしていきます。

来年1月13日に開催予定の第65回ゴールデン・グローブ賞(以下ゴールデン・グローブ賞賞)。今回の候補リストでは、キーラ・ナイトレイとジェームズ・マカヴォイ共演の”Atonement (原題)”<「つぐない」(邦題)>が、作品賞ドラマ部門を含む最多7部門ノミネートと大健闘しています。それを追うのが、トム・ハンクス主演、作品賞コメディ/ミュージカル部門・主演男優賞を含め5部門にエントリーの”Charlie Wilson’s War”。本作からの助演男優賞候補であり、オスカー俳優であるフィリップ・シーモア・ホフマンは、コメディドラマ”The Savages”でも同賞にノミネートされています。そんな実力派俳優の女優版が、ケイト・ブランシェット。今や賞レースの常連となった彼女は、1998年版の続編となる「エリザベス:ゴールデンエイジ(邦題)」で主演女優賞に、異性にもかかわらずボブ・ディランに扮した(しかも激似です!)”I’m Not There”からは助演女優賞にWノミネートされました。

先の各批評家協会賞での「お気に入り」となった”There Will be Blood”と「ノーカントリー」は、ともに作品賞ドラマ部門にエントリー。それぞれ、主演男優賞のダニエル・デイ=ルイス、助演男優賞のハビエル・バルデムもしっかり名を連ねています。上記4作品に加えて作品賞にノミネートされたのは、ドラマ部門にデンゼル・ワシントン&ラッセル・クロウが豪華共演を果たした「アメリカン・ギャングスター」、ジョージ・クルーニーが同名のフィクサーに扮する”Michael Clayton”、ヴィゴ・モーテンセンとナオミ・ワッツ共演の米国・カナダ・イギリス合作映画”Eastern Promises”、またまたデンゼル・ワシントンが昨年のオスカー受賞者フォレスト・ウィテカーと共演した”The Grate Debaters”。本年度のドラマ部門は、異例の7作品が入り混じる大混戦となっています。コメディ/ミュージカル部門には、ビートルズの名曲が随所に散りばめられた歌劇”Across the Universe”、日本でも大ヒットとなった「ヘアスプレー」、先日AFI Festの記事でお伝えした話題作”Juno”、ジョニー・デップが再度ティム・バートン監督とタッグを組んだ「スウィーニー・トッド:フリート街の悪魔の理髪師」がノミネートされています。

映画オンリーのアカデミー賞とは異なり、TV部門も選出されるのがゴールデン・グローブ賞賞。ともに今年スタートした新作ドラマ”Pushing Daisies (ABC)”と”Damages (FX)”が作品賞コメディ、ドラマ部門にそれぞれノミネートを果たしました。実際の視聴率はイマイチ振るわなかった2作品ですが、根強いファン曰く「かなり面白い」。作り込まれた内容に、高評価が集まりました。また、人気ドラマ”Grey’s Anatomy (ABC)”や”30 Rock (NBC)”、”Entourage (HBO)”は作品賞に挙がっていますが、2004年に同賞ドラマ部門を獲得している長寿ドラマ”24 (FOX)”や昨年の話題をさらった”Heroes (NBC)”は圏外に。全体的に、今年のTV部門は意外なチョイスが多い印象です。

ノミネートが出揃った翌週、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞までをも揺るがすようなニュースが飛び込んできました。先月5日から依然ストライキ続行中の全米脚本家協会(Writers Guild of America: WGA)は、ゴールデン・グローブ賞賞主催者が要求していた「ストライキ下での構成作家の貸し出し」を拒否。また、アカデミー賞主催側の「構成作家/映像クリップの貸し出し」の要請には、作家に関しては保留にしたものの、クリップの貸し出しは見送られることに。もしこのままストが式典当日までもつれ込めば、シナリオ無しの式典決行か、最悪の場合はTV放映(ゴールデン・グローブ賞賞:NBC/アカデミー賞:ABC)をキャンセルする事態にまで及ぶ可能性も。また、WGAストライキの余波として、受賞者/プレゼンターとしての式典参加を渋るアクター勢が続出しているという噂が。これに反し、壇上スピーチは脚本家達の言い分をアピール出来る絶好のチャンスと見る役者もいるとのお話…。一向に解決の目処が立たないWGA vs. AMPTP(Alliance of Motion Picture and Television Producers: 全米映画テレビ製作者協会)。 現在無職の状態に追い込まれている作家達はもちろん、全世界の映画ファンのためにも一日も早い解決を祈りましょう。

いつにも増して、波乱万丈となりそうな2008年度の賞レース。式典が無事に決行されれば、例年よりもユニークな壇上スピーチが飛び出すかも?その前に、ぜひとも早期のストライキ解除を願わずにいられません。ちなみに、今回ご紹介したゴールデン・グローブ賞賞候補は主要部門のほんの一部。詳しいリストは、下記のウェブサイトからご覧下さい。

【ゴールデン・グローブ賞公式サイト】
【顔写真付き候補者一覧】

TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 15:48 | トラックバック

2007年12月14日

オスカー前哨戦がスタート!2007年度の秀作は?

イルミネーションも華やかなアメリカの年末は、映画鑑賞のベストシーズン。アカデミー賞狙いの大作が次々と封切られ、オスカー像のゆくえを占うには恰好!とされる各賞発表の時季に突入します。中でも、最もアカデミー会員のお好みに近いとされるのが、今週アナウンスされたばかりのニューヨーク映画批評家協会賞。辛口で知られる評論家達の御眼鏡にかなったのは、どの作品だったのでしょうか?先週発表された米国映画批評会議賞、9日のロサンゼルス映画批評家協会賞の結果も交え、じっくりとご紹介していきます。

本年度で73回目となるニューヨーク映画批評家協会賞 (New York Film Critics Circle Awards: NYFCC賞)にて絶賛されたのは、”No Country for Old Men (邦題:ノーカントリー)”。巧みな映画創りの手法から世界中に熱烈なファンを持つジョエル&イーサン・コーエン兄弟の新作が、最優秀作品/監督/脚本/助演男優賞 (ハビエル・バルデム)の4冠制覇を成し遂げる快挙となりました。5日に発表された第79回米国映画批評会議賞 (National Board of Review Awards: NBR賞)でも、最優秀作品賞を獲得。コーエン兄弟によって、コーマック・マッカーシーの同名原作が映像化された本作は、現代映画界に一石を投じるかのような「挑戦」と、奇抜なメインキャスト達による攻防戦には舌を巻くこと間違いなし。特に、冷血漢の殺し屋を演じたバルデムの怪演は「史上稀に見る恐ろしさ」との評判も。初見では仰天(爆笑?)させられる彼のオカッパ髪も、考え様によってはどんなカメラアングル/ポジションにも耐え得る絶妙な髪形です。また、脇を固めるキャラ達もコーエン節の効いた個性溢れる人々ですので、乞うご期待。日本では「缶コーヒーBossのおじさん」の印象が強いトミー・リー・ジョーンズも登場し、強烈な南部アクセントの保安官というハマリ役を好演。殺人鬼&逃亡者を追う渋いオヤジぷりが素敵です。

一方、今年で33回目を迎えたロサンゼルス映画批評家協会賞(Los Angeles Film Critic Association Awards: LAFCA賞)においては、”No Country~”の受賞はならず。ダニエル・デイ=ルイス主演の”There Will be Blood (原題)”が、最優秀作品/監督/主演男優賞の3部門受賞となりました。
ちなみに、NYFCC賞の主演男優賞もダニエル・デイ=ルイスに。いかなる役柄でも観客を惹き込んでしまう英国の名優は、笑顔ですら人々を凍りつかせる強欲な石油試掘者を演じています。そんなカメレオン俳優デイ=ルイスと堂々やりあう若干23歳のポール・ダノにもご注目。2004年公開の「テイキング・ライブス 」、そして昨年大ヒットした「リトル・ミス・サンシャイン」等、「影を持つ青年」を演じさせたら右に出る若手俳優はいないのではないでしょうか。今後、ますます注目が集まりそうなアクターです。

その他、NYFCC賞・主要部門は以下の通りに。”Away from Her (原題)”で、認知症を患った主婦を熱演したオスカー女優ジュリー・クリスティが最優秀主演女優賞を獲得。ちなみに、NBR賞でも同賞を獲得しています。また、本作の監督/脚本家を務めたカナダ出身の女優サラ・ポーリーには、最優秀新人監督賞が贈られました。最優秀助演女優賞は、ベン・アフレックの長編監督デビュー作”Gone Baby Gone (原題)”に出演のエイミー・ライアンへ。愛娘が誘拐されてしまう母親を演じた彼女は、NBR賞・LAFCA賞も獲得しています。また、今年の話題作のひとつ、賞レースにも絡んで来そうな”Before the Devil Knows You’re Dead (原題)”におけるイーサン・ホークの元妻役でも存在感を見せたライアンは、LAFCA賞においては2作を合わせたW最優秀助演女優賞獲得となっています。

最優秀ドキュメンタリー賞には、イラク占領におけるアメリカの内情を赤裸々に描いた”No End in Sight (原題)”。最優秀アニメーション賞は、個性的なタッチが話題となったフランスの「ペルセポリス」が受賞しています。こちらの2作品はLAFCAでも完全にカブっており、東西の批評家が認める秀作だったことがうかがえます。そして最優秀外国語作品賞は、前回オスカー像を持ち帰ったドイツ作品「書き人のためのソナタ」に贈られました。

1935年の創立以来、最優秀作品賞の43%がアカデミー賞と重複しているNYFCC賞。昨年の「ユナイテッド93」は違っていたものの (アカデミー賞:「ディパーテッド」)、最優秀主演男優/主演女優/監督/助演女優/アニメーション賞は見事に一致しています。来年2月24日の授賞式が待たれるアカデミー賞でも、批評家達が選んだようなタイトルが並ぶのでしょうか。もしくは今後に控えている賞レースから、ガラッと違う作品がオスカー候補に影響するかも?残り約2ヶ月の動きから、ますます目が離せなくなりそうです。

TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 12:39 | トラックバック

2007年12月06日

目の保養に…☆Victoria’s Secret ランジェリー・ショー

すっかり冬めいてきたLAですが、そんな寒さを吹き飛ばすようなホットなイベントが登場。全米最大手の女性用ブランド、ヴィクトリアズ・シークレットによる「Victoria’s Secret Lingerie Fashion Show」がCBSにて放映されました。女の子のみならず男性陣もついつい見入ってしまう、キュートでセクシーなスーパーモデル達とゲスト・スターらによる競演。本年度は、90年代半ばに一世を風靡した英国ポップグループ「スパイス・ガールズ」の再結成ライヴにも注目が集まりました。

毎年恒例となっている、ヴィクトリアズ・シークレット(以下VS)のランジェリー・ショーですが、今年は。先月の15日、アカデミー賞の会場として知られるコダック・シアターにて行われました。一般向けには今月4日を待っての全米放送となりました。招待客オンリーの本イベントを毎年楽しみにしているファンも多く、アメリカではここ最近の「年末特番」として知られています。当日、会場に駆けつけたのはドラマ「デスパレートな妻たち(邦題)」の看板女優エヴァ・ロンゴリア、「ヒーローズ」で人気沸騰&イルカ漁反対運動での来日で世間を騒がせたヘイデン・パネッティーアなど。音楽界からは元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュや、音楽一家の次男坊エンリケ・イグレシアス、そして恋多き俳優オーランド・ブルームや「アメリカン・アイドル」司会のライアン・シークレストらも来場しました。

ショーのオープニングを飾ったのは、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム。イベント直前に実母ドンダさんが急逝してしまったカニエ・ウェストの代理として登場し、自身のヒット曲”I Got It From My Mama”を披露しました。そんな状況下にふさわしいタイトルかと思いきや、リピート部分にご注目。「ベイビー、その身体は誰からもらったんだ?俺はママからさ。」彼を囲んだゴージャスなモデル達にはピッタリの歌詞ですが、実はドンダさんの死因は脂肪吸引を含む美容整形手術の失敗ではないかという憶測を呼んでおり、ウィルったらかなり微妙な選曲…などと感じてしまったのは、筆者だけではないようです。

次に登場は、VSの契約モデル=VSエンジェルズの一員、本イベントの進行も務めたハイディ・クルムと旦那様の歌手シール。ラブラブな雰囲気のふたりはデュエットを披露し、ラストにはキスまで。思いっきり公共の電波を私物化した、熱々なライヴでした。ちなみに、産後はデザイナー発掘番組”Project Runway (Bravo)”の司会などで大忙しだった彼女は、本イベントでショーモデルとして復帰。3人の子持ちとは思えないスタイルを披露し、若い後輩モデル達とともにステージを闊歩しました。

そしていよいよ、注目のスパイス・ガールズが登場。2000年のMTVヨーロッパ・アワード以来、実に7年振りの公の舞台となりました。アーミー調の衣装に身を包んだ5人、先週ご紹介したDWTS出演によってアメリカでの知名度が一気にアップしたメラニー・ブラウン/愛称スケアリー・スパイスや、ご存知ヴィクトリア・ベッカム/ポッシュ・スパイスに加え、エマ・バントン/ベイビー・スパイス、メラニー・チズム/スポーティー・スパイス、ジェリ・ハリウェル/ジンジャー・スパイスも健在。全員揃っての「口パク」パフォーマンスではありましたが、ヒット曲”Stop”には懐かしい!のひとこと。さすが5500万枚以上のアルバムセールス記録したグループだけあります。また、ドラマ「アグリー・ベティ」などにゲスト出演するも、お人形さん並みの無表情だったポッシュが笑顔で歌って踊る姿には、軽い感動すら覚えたことも付け加えておきましょう。Girlsというより、むしろWomenの面持ちとなったスパイス・ガールズ。全員合わせて7人もの子供をもうけた彼女らは、今月2日のカナダ・バンクーバーを皮切りに世界ツアーがスタートしています。

本年度も、カラフルかつド派手な新作ランジェリーを見せ付けたVSショー。名物となっている特大ウィングを付けたモデル達の完璧なボディには、毎度のことながらため息ものでした。全員175センチ前後の高身長と長ーい手足、細身の身体には通常あり得ないボリュームのバスト&ヒップは、女の子の永遠の憧れかも。クルムはもちろん、来場していたオーランド・ブルームと噂になったミランダ・カー、レオナルド・ディカプリオの元彼女であるジゼル・ブンチェンなど、ハリウッドスター達も放っておかないメンバーが在籍しているVSエンジェルズの面々は、下記のホームページからチェックしてみて下さい。残念ながら日本には出店されていないVSですが、人気商品はネット通販などでも購入可能とのこと。ランジェリーのみならずコスメ系なども充実しているので、これからのホリデーシーズンにピッタリのプレゼントになるかもしれませんね。

【Victoria’s Secretホームページ】

TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 22:24 | トラックバック