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2008年12月25日

2008年総まくり!意外と知られていないセレブの確執

年末最大行事とも言えるクリスマスを迎え、もう新年まで残すところ1週間。あれこれ今年のやり残しを思い巡らせては、妙にせわしい気分になる「師走」最終週に突入です。2008年を振り返ってみると、ハリウッドにもイロイロありました。世界中のニュースがオンタイムで駆け巡る昨今、ビッグネーム達のウワサ話はすぐ日本にも届くかと思いますが、意外と知られていないネタもちらほら。そこで今回は、ゴシップ大好きLAっ子なら必ずや知っている、ちょっぴりマニアックなセレブ同士の「確執」をおさらいしちゃいます。


By riza on Flickr
まずは、アメリカンTVの「顔」とも言える女性ふたりの対決から。
キャスター兼インタビュアーとして知られるバーバラ・ウォルターズ、主にコメディアンとして著名なロージー・オドネルは、その他数名の司会者を交えて情報番組“The View (ABC)”のホストを務めて来ました。が、今年に入ってオドネルは当番組の降板を表明。

その後、残されたひとりであるウォルターズから「共演者とは必ずしも仲良くない」「時には番組を宣伝目的に使う人が」なんて爆弾発言が飛び出しました。タイミング的にも、これらが新番組の制作を発表したオドネルを示唆していることは一目瞭然。「私は彼女、大好きよ」なんて哀愁漂う反論をみせていたオドネルですが、感謝祭前夜にいよいよ放映されたライバル局における特番“Rosie Live (NBC)”の視聴率は、無念の惨敗に。番組のシリーズ化は無くなり、きっとウォルターズの怨念?なんて話も囁かれておりました。

ゾクッと怖いのはオバサマ達のみならず、若い者同士にも熱い火花が。
12月に入った矢先、今年”I Kissed a Girl”で一躍脚光を浴びた歌手ケイティ・ペリー、イギリス出身のシンガーソングライターであるリリー・アレンとの間にも一悶着ありました。事は、ペリーが自身を「エイミー・ワインハウスの太った版、リリー・アレンの痩せたバージョン」と表現したのが始まりだとか。これを聞いたアレンは、彼女は同じレーベル所属のアメリカ版コピーだと反論した上、「そもそもイギリス人でもないし、自分で作曲してないくせに黙んなさいよ!」と言い放っています。直後、ペリーは「面白おかしくしようとしただけで、悪気はなかった。コメディアンって間に受けられることないでしょ?」と、独自の謝罪を展開。
いつから芸人さんになったのか、どこまでも不思議ちゃんなペリーなのでした。


マンハッタンにあるエド・サリヴァン・シアターここでレターマン
の「レイト・ショー」が収録されているBy Cliff1066 on Flickr


女性同士が続きましたが、男性陣だって怒っています。深夜のトーク番組”Late Show with David Letterman (CBS)”を持つデヴィッド・レターマンは、当番組13回目の登場となるはずだったジョン・マッケイン上院議員からドタキャンを食らうはめに。大統領選前だった9月末、金融危機の為にワシントンへ飛ぶと直々に聞いたレターマンでしたが、実はマッケイン氏が3ブロック先のスタジオにて同局の女性キャスターのインタビューを受けていると知らされます。

これに激怒した彼は、穴埋めゲストの政治評論家にすら愚痴り、翌日には「大統領就任式場でお目にかかることはないだろうな」とチクリ。そんな怒りの予言は、ズバリ的中してしまった模様です。

そして最後を飾るのは、ある意味「揉め事王子」と呼びたいカニエ・ウェスト。今年も多くの音楽祭などでオモシロ発言を繰り広げてくれたのは既述の通りですが、特に度肝を抜かれたのがコチラ。
彼のツアーを「B+」と評したエンタメ情報誌”Entertainment Weekly”に対し、ブログ上で物申しております。メッセージは「ファンじゃないなら来るな」から始まり、ライブが楽しめなかったと批評した記者やスタッフ達を「惨めな人間」と罵倒。続いて、批評家はアーティスト潰しだと展開すると、最後に「自分の音楽性はポップスではなくポップ・アート」と締めくくりました。
こんなビッグマウスを披露しつつも、新曲を出す度にヒットを飛ばす王子。2009年もこの調子で、イロイロな話題を振りまいてくれることを期待します。

今回ご紹介した事件の数々は、どれも和解にこぎつけることなく立ち消えになってしまったものばかり。ひとことで言ってしまえば、セレブって大変…といったところでしょうか。「確執」なんて、出来るならスッキリと水に流してしまうのが一番。そして、晴れ晴れしい2009年を迎えたいものです。年が明ければ、各賞レースもすぐそこ。そちらの最新情報も、お楽しみに!

TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 20:05 | トラックバック

2008年12月18日

商才アリ?セレブリティ達のサイドビジネス

年の瀬を迎え、ここハリウッドもすっかりホリデイ・シーズン一色。アメリカのクリスマスは家族や友人らとのプレゼント交換が「恒例イベント」であることも手伝ってか、世界的な不況が囁かれるご時世にもかかわらず、街中は連日多くの買い物客で賑わっています。そんな人波に紛れ込んでみると、しばしば目にするのがセレブリティ達がプロデュースしたあれこれ。お馴染みの顔ぶれからちょっと意外なあの人のものまで、セレブ・ブランドの数々をご紹介します。





ショッピングモールの定番、巨大クリスマスツリー

ハリウッドスターの名前が付いた商品は多岐に渡りますが、最もメジャーなジャンルのひとつとして挙げられるのが香水。先日もチラリとご紹介しましたが、ポップ・シンガーのブリトニー・スピアーズは、自身の「Believe」「Curious」に続いて第3弾となる新フレグランス「Fantasy」を発表しました。気になる売れ行きは、彼女のニューアルバム同様に好調な様子。

また、歌姫繋がりでは昨年発売されたマライア・キャリーの「M」、クリスティーナ・アギレラの新作「Inspire」などが有名どころです。男性ミュージシャンによるフレグランスは、ヒットチャート常連のアッシャーによるものが人気だとか。昨年「Usher」で香水事業に参入して話題となり、この秋に発売されたばかりの「UR」は前作同様に男女それぞれに向けたラインが揃っています。




女性クロージングラインでは、グウェン・ステファニーが活躍中。「L.A.M.B」と並び、日本人であれば着るのにやや勇気がいりそうな「Harajuku Lovers」がすっかり定着しています。また、恐らく最もバラエティに富んだラインナップを誇るのは、歌手兼女優のジェシカ・シンプソン。彼女の「Jessica Simpson Collection」では香水はもちろん、洋服や靴、バッグや小物類に至るまで、全身コーディネートが可能です。


また、旦那様と一緒にフレグランスを発表しているヴィクトリア・ベッカムも、これまでにバッグやデニムなどを次々と展開。この秋に発表した洋服ブランドはNYのファッションウィークにて話題に上りましたが、ここに来て「デザイナー替え玉疑惑」が浮上。果たして、本当に彼女の「ブランド」なのか?今後のコメントに注目が集まりそうです。






ディディがこの冬に発売した香水 その名も「I am King」(!)
近年、俳優としても活躍している歌手ジャスティン・ティンバーレイクは、友人と一緒に「William Rast」というカジュアルブランドを設立。彼のようにクロージングラインを持つ男性アーティストは、カニエ・ウェスト、スヌープ・ドッグ、ディディ、50セントと枚挙にいとまがありませんが、ひときわ偉才を放っているのがブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム。グループ加入前はLAのファッション学校FIDMに通っており、自身が立ち上げた「i.am」はかなり本格的。ちなみに、メンバーのステージ衣装は主に彼がデザインしているそうです。また、同じHip-Hop畑より、本名「Benjamin Bixby」で日本上陸を果たしたのは、アウトキャストのアンドレ3000。音楽業界随一のお洒落さんとして知られる彼のラインは、30年代風のトラッド系が中心となっています。百貨店バーニーズ・ニューヨークなどに入っているそうなので、お出かけの際はぜひチェックしてみて下さい。




ミュージシャン勢が並びましたが、俳優陣も負けていません。ナチュラリストとして知られるマシュー・マコノヒーは、製作会社なども兼ねた「j. k. livin」を仲間内で設立。この名前は、彼の出演作品「バッド・チューニング (1993/邦題)」の中での台詞”Just Keep Living”から取ったとか。こちらでは男女、ベイビー用のリラックス着や小物などが販売されています。そんな彼と同様、セクシー系の女性代表になりつつあるエヴァ・メンデスは、今年のホリデイ・シーズン向けに「Vida」でデビュー。ベッド周りのリネンコレクションを展開し、百貨店メイシーズのみで取り扱われています。

また、提携会社を「鞍替え」したとのゴタゴタもありつつ、友人のヘアスタイリストと共同で「David Babaii for WildAid」を発表したのは、ロマコメ女王のケイト・ハドソン。火山灰を使用したエコフレンドリーなヘアケア用ラインは、売り上げの10%が絶滅動物の保護活動に募金されるそうです。そして最後にちょっとユニークなところで、名優ダニー・デヴィートは「Premium Limoncello」というお酒をプロデュース。イタリア名産のリモチェッロとは、レモンが香る甘いリキュール。昨年の発表会場においては、明らかに酔っている彼の饒舌ぶりが印象的でした。




ざっとご紹介して来ましたが、これでもほんの一部。アメリカ特有とも言える巨大市場は、ありとあらゆる「商法」に長けたハリウッドならではかもしれません。円高効果もあり、これから年末にかけては海外旅行のピーク。日本未発売ばかりの上記商品を見かけた際には、是非手に取ってみてはいかがでしょうか?ちょっとした話の種になること請け合いです。


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 16:45 | トラックバック

2008年12月11日

クリスマスシーズン到来!垂涎のランジェリー・ショー

このイベントがやって来ると、クリスマスはすぐそこ。先週3日、毎年恒例となった「Victoria’s Secret Fashion Show」が全米放送されました。

世界を魅了するトップモデルを中心に、35名に及ぶ美女達がランウェイを闊歩。男性はもちろん、女性も嬉しい華やかなステージの模様をお伝えします。




会員宛てに不定期で届くカタログ

右上から時計回りにリマ、アンブロジオ、カー、クロース


1995年のスタート以来、2001年からはTV放映も開始された「Victoria’s Secret Fashion Show」。サンフランシスコ発の女性向けブランド「Victoria’s Secret」がクリスマス商戦目前に開催する本イベントは、同社のメイン商品である下着の新作を披露するファッションショーです。

昨年はハリウッドのコダックシアターにて催されましたが、2008年度はマイアミに上陸。豪華改装を終えたばかりのホテル「フォンテンブロー・マイアミビーチ」には、多くのセレブリティ達が集いました。

その顔ぶれは、超が付く豪華さ。ご存知グウィネス・パルトロウやベッキー・ニュートン (“Ugly Betty / ABC”)、ジェシカ・スゾー (“Gossip Girl / CW”)、テレンス・ハワードやカイル・マクラクランといった俳優陣に加え、音楽界からはレニー・クラヴィッツや (現)ディディにシール、イベント常連ともいえるパリス・ヒルトンやキム・カーダシアン、そしてユニークなところでは「カリスマ主婦」のマーサ・スチュワートも駆けつけています。



ショー自体のセクシーさに加え、毎年話題に上るのがパフォーマンス・ゲスト。本年度は、絶大な人気を誇るR&B歌手アッシャーがオープニングに登場しました。彼が歌い踊る中、セクシーなランジェリーに身を包んだモデル達が次々とウォーキング。その後にステージに上がったラテン系シンガーのジョージ・モレノの際も同じく、パフォーマンスとモデルのどちらに集中すれば良いのか軽く混乱してしまうほどに豪華な演出でした。



今年のテーマは、ズバリ「グラマー」。1920代のハリウッド全盛期を彷彿とさせるラインナップは、モノトーンから幾何学模様のカラフルなデザインまでと多岐に渡りました。計68着のランジェリーや衣装をまとったモデル達は、同じ人間とは信じ難いゴージャスさ。特に、広告塔を務めるハイディ・クルムやエイドリアーナ・リマを中心に、ミランダ・カー、アレッサンドラ・アンブロジオ、カロリナ・クルコヴァ、セリタ・エバンクス、マリサ・ミラー、ドウツェン・クロース、ベハティ・プリンスルーらは同社の専属モデル「Victoria’s Secret Angels」として活躍しています。



同社はコスメも充実
中央はクルムのプロデュース商品


本年度の目玉商品、ブラック&ホワイトダイヤとルビーをあしらった時価5億円!のブラを着用したのは、今シーズンの「アグリー・ベティ (邦題)」に本人役でゲスト出演したリマ。ハリウッド女優の御用達であるジュエリー・デザイナーのマーティン・カッツが作成した一品は、実際にカタログ上で販売されるというから驚きです。そして華やかなフィナーレを飾ったのが、近年はデザイナー発掘番組”Project Runway / Bravo”にてホストを務めるクルム。真っ赤な上下に本イベントの名物「特大コスチューム」を背負ってフィナーレを飾りました。



一方、今回のショーの後、ユニークなチャームポイントで話題になったのはクルコヴァ。何と、彼女にはオヘソが無いのです。一時は「脂肪吸引の跡?」などと下世話な噂が飛び交いましたが、すぐに広報が否定。幼少期に受けた外科手術により、オヘソが無いように見えるだけだそうです。エンタメチャンネルE! においては、セクシーな女性No. 1に輝いている彼女。今後もますます注目を浴びそうです。

11月15日の開催後、今月3日にCBSにて放映された「Victoria’s Secret Fashion Show」は、延べ870万人が視聴。この数字こそ、本イベントが「世界で最も見られているファッションショー」と呼ばれる所以です。アメリカの女子ならば、必ずやクローゼットに潜んでいるであろうヴィクトリアズ・シークレット。イベントを彩ったキラキラ&フリフリのランジェリーは、下記のホームページからどうぞ。クリスマスを待ち望むカップルの皆さんは、ぜひプレゼント選びの参考にご覧下さい。その際、男性諸君は鼻の下を伸ばし過ぎないように…。

【Victoria’s Secret Fashion Show公式HP】

TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 22:37 | トラックバック

2008年12月04日

高視聴率ゲット! “Britney Spears: For the Record ”

今年9月に開催の「VMA: Video Music Awards」前夜より、ケーブル局MTVがブリトニー・スピアーズに密着した「Britney Spears: For the Record」。延べ2ヶ月以上に渡るドキュメンタリー映像が、感謝祭ウィークの最終日となる30日に一挙放映されました。近年すっかり「お騒がせセレブ」の冠がついていたブリちゃんに迫る内容をご紹介します。




      街中に出現した新アルバムの巨大看板


MTVにて放送されたスペシャル番組は、豪華2部構成。前半1時間はドキュメンタリー本編への「カウントダウン」と称し、多くの熱狂的ファンで埋め尽くされたスタジオにブリトニー・スピアーズ本人が登場しました。MTVのVJであるダミアン・フェイヒーによる進行のもと、デビュー以来MTVに登場した際の「名場面」をトップテン形式で紹介。今年のVMAでの3冠達成や2001年度の巨大ヘビとのコラボレーションといった映像が並ぶ中、2003年度のマドンナとのキスシーンが堂々の1位に選ばれています。



たっぷり1時間引っ張った後、いよいよ約90分に及ぶ本編「Britney Spears: For the Record」がスタート。彼女がプロデュースする香水各種がスポンサーとあって、そちらの宣伝以外はCMフリーで放映されました。番組全体は、基本的に彼女の生活のオンパレード。アルバム製作現場の模様やリハーサル風景、自宅での様子やパパラッチに追い回される日々まで、ありとあらゆる姿が映し出されていました。この度のドキュメンタリーの製作に至った経緯は、世間にうがった見方をされている彼女ではなく、皆の知らない自分を知って欲しかったからだとか。多くの側近達も登場する番組内でどれだけ「自身の言葉」で語られていたのかは不明ですが、少なからず「ブリトニー・スピアーズ」としての日常を垣間見ることの出来る内容であった気がします。



核心に迫り始めた後半には、普通の感覚であれば窮屈に感じるであろう生活に「逃げ場が無い」と告白。その状況をビル・マーレイ主演の映画「恋はデジャ・ブ (1993/邦題)」に例え、終りが無くて抜け出せないものだと表現しています。また、元彼氏だったジャスティン・ティンバーレイクとの破局は、自身を多忙にすることで乗り越えたと回顧。更に、ふたりの息子を授かった後に2年余りで終止符を打ったケヴィン・フェダーラインとの結婚生活は、ただの憧れで突っ走ってしまったと悔やむ様子がみられました。離婚後、一気に加速した数々の奇行は周知の通りですが、インタビューではその辺りには触れず。唯一、いきなり丸坊主にしてしまった件に関して「みんな剃るでしょ」と話していましたが、さすがにそれはないだろう…と思ってしまったのは筆者だけではないハズです。そして最後に、彼女が繰り返し語ったのは言いようのない孤独感。お付きの人々やSPなど常に何十人ものスタッフに囲まれている彼女ですが、心の叫びが周りに届かないことが悲しいと涙を見せていました。



大々的にプレミア放映された「Britney Spears: For the Record」は、平均370万人が視聴。ケーブル局における数字としては、大健闘となりました。その2日後、彼女の27回目の誕生日となる12月2日には、新アルバム「Circus」をリリース。当日はNYのタイムズスクウェアにて発売ライブが行なわれ、その模様は朝の情報番組”Good Morning America (ABC)”で全国放送されています。リース・ウィザースプーンやテイラー・スウィフト、(面識が無いらしい)ヒュー・ジャックマンらからお祝いのビデオレターが届けられ、これにはブリちゃんも大喜びの様子でした。



元通りとは言わずとも、かなりのシェイプアップに成功して、可愛らしい笑顔を見せてくれたブリトニー・スピアーズ。番組内ではカムバックという言葉は嫌だと言っていた彼女ですが、今回の番組とニューアルバムの発売はまさしく「復活」と言えるでしょう。来年は「Circus」を引っさげて、3月3日の故郷ルイジアナ州を皮切りに世界27ヶ所のワールドツアーを決行。アメリカが誇る”Princess of Pop”の復活となるか、2009年は彼女を目にする機会が増えそうです。

TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 11:04 | トラックバック