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2009年02月26日

日本に2冠!記念すべき第81回アカデミー賞

待ちに待った2月22日、
とうとう2009年度オスカー授賞式の全貌が明らかになりました。映画ファンの皆さんはすでに結果をご存知かと思いますが、ここでは様々な角度から「こぼれ話」にクローズアップ。我らが日本勢の大活躍はもちろん、洗練された式典の模様や気になる数字まで盛りだくさんでお届けします。


 LAのあちこちに出現!オスカー巨大看板

今年のアカデミー賞は、全体的に下馬評どおり。各賞総ナメ状態だった「スラムドッグ&ミリオネア (邦題)」が作品賞/監督賞/脚色賞を含む8つのオスカー像を獲得し、次いで「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が3冠に輝いています。主演女優賞は、過去6度のノミネートを経てケイト・ウィンスレット (「愛をよむひと」)に。同男優賞は「ミルク」のショーン・ペンが「ミスティック・リバー」に続く2つ目のオスカーを持ち帰りました。
例年、どんでん返しが多いとされる助演女優賞には「それでも恋するバルセロナ」よりペネロペ・クルスが納得の受賞。同男優賞も多くの期待に応えるように、ヒース・レジャー (「ダークナイト」)がアカデミー史上2人目となる故人としての受賞を果たしています。これまでは唯一、ピーター・フィンチが没後「ネットワーク (1976)」で主演男優賞に選ばれていました。


そんな予想通りの展開に風穴を開けたのが、外国語作品賞を射止めた邦画「おくりびと」。ゴールデン・グローブ賞やLA映画批評家協会賞を獲った「戦場でワルツを (イスラエル)」や、カンヌ映画祭でパルム・ドールに輝いた”The Class (原題/フランス)”が注目を集めていた為、アンダードッグ=大穴と目されていた”Departures (洋題)”の受賞は、現地各紙にも快挙の文字が躍りました。
更に、こちらの発表に先駆けて壇上から「ありがとう!」の声を聞かせてくれたのが「つみきのいえ」で短編アニメーション賞を獲得した加藤久仁生監督。緊張の面持ちで迎えたスピーチの最後、米バンドSTYXの”Mr. Roboto”の歌詞を会社名になぞらえた「ドウモアリガトウ、Mr. Robot!」には、セレブ達も大爆笑。笑いまで持っていった監督の底力にシビれてしまいました。

例年以上に極秘プロジェクト化していた、第81回アカデミー賞。コダック・シアターのステージは客席に近付くよう低めに設計され、ハリウッド黄金期さながらのスワロフスキー・カーテンで彩られました。2004年度トニー賞以来の司会を務めたヒュー・ジャックマンによる注目のオープニングは、まるで日本のピン芸人のような手づくり感溢れるセットとともに、次々と作品賞候補を紹介。特に「フロスト×ニクソン」のオマージュでは、アン・ハサウェイと共演してスキットを披露しています。中盤のミュージカル調ステージでは、歌姫ビヨンセをパートナーに。「ハイスクール・ミュージカル」よりヴァネッサ・ハジェンズ&ザック・エフロン、「マンマ・ミーア!」のアマンダ・セイフリード&ドミニク・クーパーと、実生活でもカップルの2組が華を添えました。
また、歌曲賞にノミネートされていたジョン・レジェンド(「ウォーリー」)とA. R. ラフマーン(「スラムドッグ$ミリオネア」)によるボリウッド・スタイルのコラボレーションには、和太鼓チームも参加。故人を偲ぶモンタージュにおいては、クイーン・ラティファの歌声が会場をしっとりと包みました。

製作チームが特に趣向を凝らせたプレゼンターの演出は、式典のムードを更に高める立役者に。各演技賞の発表には、過去のオスカー受賞者であるシャーリー・マクレーン、アンソニー・ホプキンス、ソフィア・ローレン、ロバート・デ・ニーロ、ウーピー・ゴールドバーグ、ベン・キングズレーなど「先輩」が5名ずつ登場して、ノミネート者それぞれの名演技を讃えました。また、サラ・ジェシカ・パーカーやウィル・スミスらが複数の部門を一気にアナウンスした辺りも、テンポアップに一役買ったと評判でした。
そんな中、オスカー名物ともいえるパロディや異色コラボは健在。「スモーキング・ハイ」そのままに登場したセス・ローゲン&ジェームズ・フランコのコントは、もちろんジャド・アパトウが演出しています。更には、ティナ・フェイ&スティーヴ・マーティン、ナタリー・ポートマン&(ホアキン・フェニックスに扮した)ベン・スティラー、ジェニファー・アニストン&ジャック・ブラックと、他では見られない共演も目白押し。ちなみに、登壇したアニストンの目と鼻の先には元旦那であるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの姿があり、ちょっとした「ニアミス」がゴシップ好きの話題に上っています。

ABC局にて3時間半に渡って全国放映された本授賞式は、歴代最低を更新してしまった昨年度の視聴率より6%アップ。平均3630万人が見守り、約6760万人が最低6分間はチャンネルを合わせた計算になるようです。近年の視聴率の低迷から脱却を図るため、製作総指揮のビル・コンドン&ローレンス・マークらが重ねた試行錯誤が功を奏したことは間違いなし。特に、歌って踊れるジャックマンの気負わないホストっぷりは高評価を受けました。
2009年度で、ようやく自己視聴率ワースト3にまで順位を戻したアカデミー賞。98年の「タイタニック効果」で集めた5520万人強を越えるまで、まだまだ課題が残されているようです。

演技賞4つ全ての受賞者が外国人だった昨年を上回る勢いで、主要部門の作品と俳優、司会までもがインターナショナルだった2009年度のオスカー。アジア映画の更なる躍進に期待しつつ、新たな「ありがとう」が聞ける日が今から楽しみです。あっという間に紙面が尽きてしまいましたが、受賞者の全リストやムービー等は下記のホームページからどうぞ。引き続き、Happy Oscar!を味わってみてください。




【第81回アカデミー賞 公式HP】



TEXT BY アベマリコ


投稿者 eigafan : 18:39 | トラックバック

2009年02月19日

他の賞レースとは一味違う!第40回NAACPイメージ・アワード

バレンタインデイだった先週末、アメリカはエイブラハム・リンカーン・デイによる嬉しい連休。ホリディ・ウィークエンドに先駆けて、木曜日にNAACPイメージ・アワードが行なわれました。創立100周年を迎えた主催者NAACPにとって、2009年度はメモリアルイヤー。例年以上の盛り上がりを見せた授賞式の模様をお伝えします。


LAダウンタウンに位置するシュライン・オーディトリアム
By veganstraightedge

本年度でキッカリ40回目を迎えたNAACP Image Awardsは、アメリカ最古の公民権運動団体NAACP (全米有色人種地位向上教会: National Association for the Advancement of Colored People) が、映画・TV・ミュージックシーンなど様々な映像媒体を通して活躍した人物を讃える授賞式。リンカーン生誕100周年にあたる1909年2月12日に設立されて以来、NAACPはジム・クロウ法と呼ばれる黒人差別州法の撤廃や彼らの選挙/市民権運動などに尽力してきました。


その活動が100年目を数える今年、くしくもバラク・オバマ氏がアフリカ系アメリカ人初となる大統領に就任。彼らにとっての2009年は節目であると同時に、大変意味のある年になりました。ちなみに、オバマ大統領は民主党議員当時の2005年、本授賞式にて会長賞を受け取っています。

今年で3度目となるイメージ・アワードの全国TV放映は、本年度もFOX局が担当。女優ハル・ベリーと俳優/脚本家/監督として知られるタイラー・ペリーを司会に迎え、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムよりライブ中継されました。パフォーマンスには、アメリカ屈指のアーティスト達が続々と登場。オープニングを務めたビヨンセに始まり、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム、シール、ジェニファー・ハドソンと続き、大御所スティービー・ワンダーがトリを飾っています。

本年度のイメージ・アワードをさらったのは、先のグラミー賞でも年間R&Bアルバム賞を獲得しているジェニファー・ハドソン。今回は、新人賞を含む3つのトロフィーを持ち帰り、圧巻のステージは今年の議長賞に輝いたモハメド・アリに捧げられています。また、彼女も出演している「リリィ、はちみつ色の秘密 (邦題)」は、映画部門の作品賞を獲得しました。同部門の主演賞はともに「7つの贈り物」より、ウィル・スミスとロザリオ・ドーソンに。そして助演女優賞はタラジ・P・ヘンソン (「ベンジャミン・バトン」)、同男優賞は「キャデラック・レコード」よりコロンバス・ショートに贈られています。

TV部門では、「グレイズ・アナトミー (ABC)」が最優秀ドラマ賞を含む3冠を獲得。対するコメディ賞は、ホストのペリーが製作/監督/脚本を務める”House of Payne (原題・TBS)”が計4つのトロフィーを集めました。

会長賞には、地球温暖化に対する幅広い取り組みが讃えられた前副大統領のアル・ゴアと、「MOTTAINAIキャンペーン」の提唱者としても知られるワンガリ・マータイ、ともにノーベル平和賞を受賞した両氏が選ばれています。そして、その道の先駆者に贈られるヴァンガード賞には、デフ・ジャム・レコードの創始者のひとりであり、今日のHip-Hop界の重鎮とされるラッセル・シモンズ。彼が一緒にステージに上がった愛娘ミン&アオキちゃんは、「ベイビーファット」のデザイナーである元妻キモラ・リーとのお子様です。こちらのブランドは、シモンズによるB系御用達「ファット・ファーム」の女性版。「ミン・アンド・アオキ」なんていうキッズ向けのラインも発表しております。


一方、先週お伝えした通り、グラミー賞欠席となったリアーナとクリス・ブラウンは、当初はイメージ・アワードにも来場する予定だったものの、やはり出演は見送り。それぞれが音楽部門にノミネートされていましたが、受賞はなりませんでした。

他の賞レースの結果とは一線を画したイメージ・アワードの受賞者達。アフリカン・アメリカンのみならず、アジア/ラテン/ネイティブ・アメリカンの人々を応援するNAACPは、今後世界に羽ばたいていく日本人アーティスト達の味方にもなってくれることでしょう。さて、今月17日は、アカデミー会員投票の最終日。後は当日を待つのみ…となりました。来週はオスカーの模様を余すところなくお届けいたしますので、お見逃しなく!



TEXT BY アベマリコ


投稿者 eigafan : 11:04 | トラックバック

2009年02月12日

アメリカ音楽シーンの総決算!Grammy Awards開催

オスカー開催まで2週間を切り、映画ファン達がやけにソワソワしている今日この頃。ひと足お先に「音楽の祭典」グラミー賞が開催されました。2008年度を彩ったアーティストや時代を超えたスターが続々と登場した舞台の模様、今年の目玉となった異色のコラボレーション、そして式典寸前に起きた若手カップルのトラブル…などなど、総まくりでお伝えしていきます。


こちらは昨年末にオープンしたばかりのグラミー美術館のバナー。
グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング版

今月8日に行なわれたグラミー賞は、本年度で51回目。6年連続で、LAダウンタウンのステイプルズ・センターが会場となっています。セレモニーの模様は、CBS局が3時間半に渡って一挙に放映。昨年、同局にて歴代ワースト3位を記録してしまった視聴率から10%アップの1900万人以上がチャンネルを合わせました。不況の影響か全体的に地味な印象だったにも関わらず、この数字は大健闘。どうやら前番組として、先月NYのハドソン河に胴体「着水」を成功させたパイロットの独占インタビューを放送したことが功を奏したようです。ちなみにこちらの「60 Minutes」は、1680万人もの視聴者を集めました。


今年のグラミー賞をさらったのは、ロバート・プラントとアリソン・クラウスの共同制作アルバム「Raising Sand」。年間最優秀アルバム賞を含め、ノミネートされていた主要5部門全てを制覇する快挙を達成しています。レッド・ツェッペリン時代は意外にも本賞に縁が無かったプラントは、バンド解散より30年近く経って初グラミーを獲得。一方のクラウスは、この度で26度の受賞を数え、さすがはブルーグラス界の女王といった貫禄です。
また、Hip-Hop勢は活躍しづらいと言われるグラミー賞で、リル・ウェインが4部門受賞の大健闘。ラップ・カテゴリーの多くを総ナメにしています。更に「Viva la Vida」を引っさげた英国バンドのコールドプレイが、7部門ノミネートより3つの蓄音機型トロフィーを持ち帰っています。

今回の見どころは、何と言ってもコラボレーション。コールドプレイのクリス・マーティン×ジェイ・Z、T.I. ×ジャスティン・ティンバーレイク、(臨月の)M. I. A.×リル・ウェイン×カニエ・ウェスト×前出のHip-Hopふたり、若者向けにはマイリー・サイラス×テイラー・スウィフト、そしてジョナス・ブラザース×スティーヴィー・ワンダー!がそれぞれ初共演を果たしています。
更に大御所では、ポール・マッカートニーが元ニルヴァーナ&現フー・ファイターズのデイヴ・グロールを招き、往年のビートルズナンバー「I Saw Her Standing There」を披露。そしてモータウン所属だったフォー・トップスへのトリビュートとして、唯一のご存命メンバーであるデューク・ファキールに加え、スモーキー・ロビンソン、ジェイミー・フォックス、ニーヨが「Reach Out」と「I Can’t Help Myself」を歌いました。同じくトリビュート部門では、昨年逝去されたボ・ディドリーを偲んでギタリスト達が登壇。B. B. キング、バディ・ガイ、キース・アーバン、ジョン・メイヤーといった新旧のギターの名手が名曲をカバーしています。
そしてもちろんソロでも、昨秋の悲劇を乗り越えて今月頭に復帰を果たしてくれたジェニファー・ハドソンが「You Pulled Me Through」でスタンディング・オベーションを浴び、レディオヘッドはご当地大学USCのマーチングバンドと競演、U2やニール・ダイアモンドまでステージを飾りました。

ここまでズラリと来て、賞レース常連カップルの名前がないことにお気付きの方も多いはず。実は、R&Bシンガーのクリス・ブラウンによる歌手リアーナへの暴行容疑で、それぞれが出演をキャンセルしています。事件は、式の前日に催されたプレ・パーティの帰りに、深夜の車内で起こった模様。現場から失踪していたブラウンは夕方に自ら警察へ出向き、数時間の拘束を経て5万ドルの保釈金で釈放されました。現在、ブラウンには3月5日までの出廷命令が出されており、ウィノナ・ライダーの万引きやマイケルジャクソンの児童虐待疑惑の担当弁護士が付く予定だとか。ファンならずとも驚きのニュースですが、何より彼女の怪我が心配です。

華やかな舞台の裏に、まさかのトラブルが起こっていた今年のグラミー賞。しかし、近年は表舞台にご無沙汰だったホイットニー・ヒューストンや、昨年の交通事故による怪我が心配されていたモーガン・フリーマンがプレゼンターとして登場したり、同年の飛行機事故から生還したトラヴィス・バーカーを含むブリンク182が活動再開を宣言するなど、ポジティブな出来事もみられました。高視聴率の波に乗り、停滞気味の音楽界やエンタメ業界全体の活性に繋がることを期待したいと思います。
1117人ものノミネート者が競い合った110部門の頂点&当日の詳しい模様は、以下のホームページからご覧下さい。




【Grammy AwardsオフィシャルHP】



TEXT BY アベマリコ


投稿者 eigafan : 13:07 | トラックバック

2009年02月05日

賞レース真っ只中!今年のオスカーはひと味違う?

2009年に入って早1ヶ月、ハリウッドは怒涛のアワードラッシュに突入しています。

先の各批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、PGA (米製作者組合: Producers Guild of America) & SAG (米俳優組合: Screen Actors Guild)アワードなどに続き、いよいよ米監督組合 (Directors Guild of America)がDGA賞を発表。オスカーの行方を占うのに恰好のアワードと呼ばれるだけに、ひときわ注目を浴びました。

また、その2日後には本年度のノミネート者が集う恒例のアカデミー主催ランチョン・パーティが行なわれ、第81回アカデミー賞の行方がチラリと垣間見える発言も飛び出しています。


2009年度版ポスターお披露目!
©A.M.P.A.S


まずは、1月31日に行なわれたDGAアワードの結果から。飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続ける「スラムドッグ$ミリオネア(邦題)」より、ダニー・ボイル監督が最高栄誉である監督賞を持ち帰っています。

今年の候補者は、デヴィッド・フィンチャー(「ベンジャミン・バトン/数奇な人生)、ガス・ヴァン・サント(「ミルク」)、クリストファー・ノーラン(「ダークナイト)、そして1995年&2001年の2度も同賞を勝ち取っているロン・ハワード(「フロスト×ニクソン)と、ベテラン監督達がズラリ。

そんな中、ボイル氏は初ノミネートでの受賞となりました。


DGAアワードが創設された1948年以降、最優秀監督賞がオスカーの同賞とカブらなかったのは6度のみ。この数字こそ、本式典が特にアカデミー賞の「預言者」と呼ばれる所以です。

しかし、当日センチュリー・シティのハイアット・リージェンシーに駆けつけた監督&俳優達からは、次々ジョークが飛び出すなどリラックスモードに。例えば「チェンジリング」で各賞ノミネートされているアンジェリーナ・ジョリー&キッズ達とともに、待望の来日を果たしたブラッド・ピットによるビデオレター。「(フィンチャー監督は) 素晴らしいお尻をしてるんだ、立った時に見てみなよ!」とのコメントで、会場の笑いを誘っています。また、「フロスト×ニクソン」で共演したフランク・ランジェラとマイケル・シーンは、ハワード監督に93テイク(!)も要求されたと暴露しつつ、その熱いシーンを即興披露するなどサービスも満点。今年で61回目を迎えたDGAアワードは、緊張のオスカーを目前にしながらも和やかに進められました。

そして2日、ゴールデン・グローブ賞と同様にビバリー・ヒルトンホテルにて行なわれたAMPAS (Academy of Motion Picture Arts and Science)主催のランチョン・パーティには、本年度のオスカーノミネート者のうち112名が来場。この為に、ゴヤ賞が開催されていたマドリードから飛んできたペネロペ・クルス(「それでも恋するバルセロナ」)を含む「今年の顔」が並びました。連日コンペティション続きだった彼らにとっては、ホッと一息のランチになったかも?

またこの日、アカデミー会長シド・ガニスが本年度の授賞式を「全く違うもの」と表現したことが話題を呼んでいます。会場のアクター達には、各カテゴリーの発表方法がガラリと変わるであろうと示唆する場面も。更にこれまで、オスカー名物となった製作総指揮ビル・コンドンと製作ラリー・マークのPコンビは、当日の授賞式の模様をチラホラとリークしています。前年の受賞者が同賞を獲得した異性の俳優にオスカーを渡す…といった「伝統」を廃止した上、各プレゼンターは当日まで明かされず、彼らはレッドカーペット経由ではなく裏口から入場するとの「改革」を中心に、今後の公開を控える新作映画の10秒クリップを20本以上、先駆けて放映するなどと話題作りに余念がありません。

近年、視聴率の横ばい状態が続くオスカー・セレモニーとあって、今年は例年以上に力が入っている模様。一方では、司会者がコメディアンではなく俳優のヒュー・ジャックマンに決定しており、女性には特に嬉しい?式典となりそうな予感です。

彼らが自信を持って「The Biggest Movie Event of the Year」と称する第81回アカデミー賞は、今月22日にコダック・シアターにて開催。もうすでにカウントダウンは始まっています!



TEXT BY アベマリコ


投稿者 eigafan : 16:40 | トラックバック