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2009年08月27日
ちょっぴり意外?あのセレブ達のバイトあれこれ
気付けば、もう8月も最終週。新学期が始まるこの時期は「Back to School」シーズンと呼ばれ、バケーション気分にどっぷり浸かっていた学生達がクラスへと戻り始めます。ティーンが夏休み中にアルバイトに精を出すのはアメリカも日本と同様ですが、そこでふと気になったのがセレブリティ達の学生時代。今や左うちわ?で生活する彼らの、ちょっとユニークなアルバイト歴を探ってみました。
オバマ大統領の元バイト先「バスキン・ロビンス」
まずはセレブ中のセレブ、今やアメリカ合衆国のリーダーとなったバラク・オバマ米大統領。彼が学生生活を送っていたハワイでの初バイト先は、アイスクリーム・チェーン店「バスキン・ロビンス」でした。日本では「サーティーワン」として知られるこちらのお店で、日々せっせとアイスクリームをすくっていたそう。彼曰くチョコレート・フレーバーはものすごく固くなるそうで、手首を傷めながら働いていたとのことです。「ダディに任せろ!」なんて、ホワイトハウスで家族にアイスクリームを振舞う姿をついつい妄想してしまった筆者なのでした。
今月16日に御年51歳となった今日でも「ポップの女王」の地位を譲らないマドンナは、日本からは撤退してしまったドーナツ・チェーン「ダンキン・ドーナツ」でアルバイト。郷里ミシガンから飛び込んだNYにて暮らしていた折、生活費の為に働いていたそうです。彼女の下積み時代はダンサーやヌードモデルとしての活動がよく知られていますが、実はドーナツ販売もその一部でした。しかし、お客さんに向かってドーナツの中身のゼリーを撒き散らしたことでクビになった模様。この辺りの武勇伝は、現在のパワフルなマドンナを彷彿とさせるエピソードと言えます。
これが「フーターズ」の制服!目の保養に通う男性客も…
Photo by SQLsamson on Flickr
『ダウト~あるカトリック学校で~(邦題)』に引き続き、現在全米公開中の”Julie and Julia (原題)”でもメリル・ストリープと共演を果たしているエイミー・アダムスは、ちょっと見かけによらない職歴の持ち主。過去の役柄的に清楚なイメージですが、17歳だった当時は米チェーン・レストラン「Hooters」のウエイトレスをしていたそうです。どこが意外?と思われるかもしれませんが、ここの制服は胸元ギリギリのタンクトップ&オレンジのホットパンツと超が付くセクシーさ。当時ダンスを習っていた彼女は「薄着」にもあまり抵抗が無く、思いのほか接客業を楽しんでいたと語っています。ちなみに、ここのレストランでは女優やモデル志望の美女達が多く働いていることでも有名で、雑誌「Playboy」の創設者ヒュー・ヘフナーの元彼女であるホリー・マディソンも同店の出身です。
同誌プレイメイトのケンドラ・ウィルソンにも、ちょっと意外なバイト歴が。前出のマディソンとブリジット・マーカートとの「Playboyマンション」における生活に密着したリアリティ・ショー”The Girls Next Door (E!)”で注目を集めた彼女は、デビュー直前まで歯科助手だったそうです。ボムシェル・ボディの彼女見たさに訪れていた患者さんも少なくなさそう。サバサバしたキャラで人気に火がつき、3人それぞれがマンションから引越した後も、単独のスピンオフ・シリーズ”Kendra (E!)”にて活躍しています。つい先日シーズン・フィナーレを迎えた本シリーズでは、NFLプレイヤーのハンク・バスケットとの同棲生活から、婚約→妊娠発覚→結婚式と怒涛の展開に。晴れてケンドラ・バスケットとなり、年末には念願の男の子を出産する予定です。
他にも、短期間ではありながら新聞配達をしていたトム・クルーズや、牛乳を配って回っていたショーン・コネリーなど、若かりし頃はごくごく一般的なアルバイトに就いていたセレブリティが多数。「将来は絶対スター!」との野望を抱くティーン達にとっては、ちょっと勇気が出るお話かもしれません。
TEXT BY アベマリコ
2009年08月21日
「マネーの虎」アメリカ版がいよいよ上陸!
2001年から約2年半の放送後、そのフォーマットが世界10カ国以上に販売されている「マネーの虎」。虎がサメへと姿を変えたアメリカ版「Shark Tank (ABC/原題)」が、今月9日よりスタートを切りました。独特の緊張感と生々しいマネー・トークは、ここアメリカでもやっぱり健在。手厳しい「虎」ならぬ「サメ」たちの顔ぶれや、過去2週分のエピソードをご紹介します。
アメリカ版のマスコットはハンマーヘッド・シャーク
Photo by Tanjila on Flickr
これは!というアイディアを持った実業家が開業資金を目的に、名立たる投資家の眼前でプレゼンテーションを行なうバラエティ番組「マネーの虎 (日本テレビ)」。日本で生まれたリアリティー・ショーは海を渡り、イギリス/オーストラリア/カナダなどで「Dragon’s Den (竜の巣窟)」に名前を変えて人気を集めました。アメリカ版の製作は、日本でも放送されている「サバイバー (CBS / 邦題)」や「アプレンティス/セレブ達のビジネス・バトル (NBC)」を手掛けるマーク・バーネット。MTVムービー・アワード2009の製作総指揮を執ったひと月後には、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに星が刻まれている超売れっ子プロデューサーです。彼いわく、この不景気での番組開始はベスト・タイミングなのだとか。銀行の貸し渋りや減俸が相次ぐ昨今、野望を秘めた実業家には絶好のチャンスに成り得ると期待を寄せている模様です。
「Shark Tank (サメの水槽)」に出演する投資家陣は、いずれもバック・グラウンドが異なる5名。カナダ出身の企業向け投資家のケヴィン・オリアリーと、IT起業家として財を成したロバート・ハージャベックは、ともにカナダ版「Dragon’s Den」にも出演していた著名人です。そこに、現在のインフォマーシャル (TVショッピング)形式を定着させたとされるケヴィン・ハーリントン、アパレルブランドHUBUの創設者デイモンド・ジョン、不動産仲介業を営む紅一点のバーバラ・コーコランが参戦。言わずもがな、各々の業界においては知らない者はいない程のミリオネア達です。また、彼らはそれぞれ一代で巨万の富を築き上げたという共通点を持ち、アメリカン・ドリームを夢見る実業家にとっては憧れの存在なのかも。ちなみに、米国版ではホストとなる「吉田栄作ポジション」の人物はおらず、ナレーションのみで進行されています。
番組内では日本バージョンと同様に、長テーブルに各自持参の札束を積んだ投資家が勢ぞろい。1エピソードに5組ずつ登場した一般実業家のうち、各週とも2組のみが投資までこぎつけています。しかし、彼らが希望していた契約内容はサメ達にゴリ押しされ、投資側の条件を呑むことを余儀なくされる結果に。中には、オリアリーやハージャベックに特許だけを50-100万ドルで売るように迫られ、辞退する男性もいました。その一方で、手術で耳元にBluetooth機器を埋め込むという奇抜な提案をした男性に、投資家全員がドン引きする場面も。また、学生向けの引越しビジネスを始めたという若い実業家2名の傲慢な態度に、年長者のオリアリーがキレるという展開もありました。マネー&パワーゲームを勝ち抜いてきたサメ達が繰り広げる手練手管の話術を思い返せば、ほとんどの実業家が萎縮していたのもついつい納得。一瞬の隙を見せれば食いつかれるのは虎・竜・サメ、どのバージョンでも同じようです。
「マネーに感情も涙もない」「私はただマネーを増やしたいだけだ」「素晴らしいアイディアに間違った実業家」など、迷言や辛らつな言葉が飛び交った「Shark Tank」。サメの出したオファーを押し退けて別のサメがより良いオファーを重ねるなど、投資家同士のテンションが高まることもしばしばでした。プライムタイム放映なのにPG指定を受けている当番組初回の評価は、観ていて気分が良くない、悪趣味などと芳しくなかった模様。しかし2週目には視聴者を150万人ほど伸ばしており、ピッチ=プレゼンテーションの勉強になるという声もチラホラ出ているようです。現在のところでは全7回を予定していますが、新シリーズ更新となるのでしょうか?
TEXT BY アベマリコ
2009年08月13日
サーフボード大放出!ティーン・チョイス・アワード2009
今月9日、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド内のギブソン・アンフィシアターを会場に行なわれたTeen Choice ‘09。翌月曜には、当日の模様がFOX局にて全国放送されています。同局が主催するティーン・チョイス・アワードとは、全米ティーンエイジャーをリードするエンタメ/スポーツ/ファッション界などの若手スターを讃える恒例イベント。ジョナス・ブラザーズをホストに迎えた2009年度は、例年以上に黄色い声が飛び交うお祭り騒ぎとなりました。
ギブソン・アンフィシアターは2001年以降のTeen Choiceホーム。
トロフィーの代わりにサーフボードが贈られるTeen Choice Awardsは、本年度で11回目。主に13-19歳の一般投票によって各カテゴリー受賞者/作品が選出されており、2009年度の投票数は8300万票と過去最多を記録した模様です。ノミネート者の面々を覗いてみれば、今最も旬なティーン・セレブがまるわかり。お目当てのスター見たさに目一杯のオシャレをして集まった若いファン達は、悲鳴にも似た声援を送っておりました。そんな彼女達の歓声は、ある種のバロメーター。特に人気の高いアイドルが登場するや、そのピッチは何音階もアップしちゃいます。見ていて微笑ましいながらも、あまりの分かり易さに「キッズって残酷だな…」と思い知らされてしまった筆者なのでした。
今年のイベントをさらったのは、何と言っても「トワイライト」軍団。作品/個人の計12部門ノミネートのうち、主要部門がズラリと並ぶ11カテゴリーを総ナメにしています。彼らが登場する度に、音声も割れんばかりの絶叫がこだま。特にシリーズ主演を務めるロバート・パティンソン人気には、ともに「Teen Hotties (最もホットな男女)」を受賞したミーガン・フォックスさえタジタジで、つい彼にマイクを譲ってしまうほどでした。次いでは、ご存知マイリー・サイラスが6部門での受賞。新曲”Party in the U.S.A.”を披露しながら、TV/映画/音楽の3カテゴリーを制覇しています。そして初司会となったジョナス・ブラザーズも”Much Better”などの2曲を熱唱、5部門受賞を果たしました。その他、日本でも人気上昇中のザック・エフロンは3部門の獲得。人気絶頂ドラマ「ゴシップガール (邦題)」のキャストからは、チェイス・クロフォードやレイトン・ミースター、エド・ウェストウィックらが特大サーフボードを持ち帰っています。
トップアイドルはグッズだって盛り沢山。
それぞれマイリー&ジョナスのペン。
不動の「トップ・アイドル」2組に加え、華やかなゲスト・パフォーマンスも充実。19歳のショーン・キングストンは、ダンス番組”So You Think You Can Dance (FOX)”などでお馴染みのダンサー多数を引き連れて、ヒット曲”Fire Burning”を披露しました。続いて、もはや大御所の風格漂うブラック・アイド・ピーズが「空中ワイヤー・サーフィン状態」で登場。こちらも大ヒット中の”I Gotta Feeling”を熱唱しています。その一方、「The Circus」ツアーで見事な返り咲きに成功、第1回ティーン・チョイスにも出演しているブリトニー・スピアーズは、生涯功労賞に当たる”Ultimate Choice Award”を獲得。まだ27歳なのに「生涯功労」も無いだろうと思っていた矢先、「私もずっとファンでした!」と彼女を紹介しながらサーフボードを手渡したマイリー・サイラスにハグすら返さないブリちゃんの天然?ディーバ振りに、感動すら覚えてしまいました。
恐らくは義務教育中であろう女の子達が熱狂する間も、私的には若干16歳のマイリー・サイラスが舞台でポール・ダンスを披露したことに首を傾げたり、「崖の上のポニョ」の英語吹き替え版で宗介役に挑んだジョナス・ブラザーズの末っ子、フランキー君のオッサンめいた喋り口調に絶句したりと、ことごとくジェネレーション・ギャップを感じさせられたティーン・チョイス・アワード。式典が幕を降ろした現在でも、職場恋愛中かと囁かれるロバート・パティンソン&クリステン・スチュワート、セレモニー直後に「Lip-lock=キス」がパパラッチされた「ゴシップガール」のチェイス・クロフォード&別件でプライベート写真が流出したばかりのアシュリー・グリーンらがタブロイドを賑わせてるところです。今年も多くの話題に事欠かなかったTeen Choice ‘09の詳細は、下記のカラフルなホームページよりどうぞ。次世代ハリウッドを担うかもしれないティーン・セレブの顔ぶれを、ぜひ今からチェックしてみて下さい。
【Teen Choice Awards 2009公式HP】
TEXT BY アベマリコ
2009年08月06日
夏休み真っ只中!オトナの為のシアター in LA
ポジティブに捉えるなら連日快晴、悪く言ってしまえばうだるような暑さが続いているロサンゼルス。エアコンの効いた映画館は、ちょっとした避暑地代わりにもってこいです。しかし夏休みの真っ最中ということもあり、一歩間違えるとそこはカオス状態。キッズが何やら叫びながら駆けずり回っていたり、ティーンが上映中にメールをしたり果てには通話まで始めちゃったりと、純粋に映画を100%楽しめないこともしばしばです。会場全体で大騒ぎしながら観るのも楽しいけれど、中には静かに見入ってしまいたい作品も。そこで今回は、しっとりと映画が鑑賞できそうなシアターを探索。なかなかユニークな「オトナ好み」のサービスを見つけました。
サンセット大通りに面したArclightハリウッドのシネラマドーム
Photo by LorenJavier on Flickr
LA近郊にある大人向け映画館といえば、真っ先に思い浮かぶのがArclight Cinemas。それぞれハリウッドとシャーマン・オークスに構えられたシネプレックスではIMAX/3Dはもちろん、AFI Festなどの映画祭でも使用される良質な映像/音響設備を誇っています。また、各スクリーニングは事前予約の全席指定とあって、チケット購入の為に長蛇の列に加わったり、席取りダッシュをしなくてOKなところも魅力。そして両シアターには、LAビストロやカクテルなどが味わえるカフェバーも備えられており、木曜の午後から週末にかけては「21+スクリーニング」と題して、飲酒可能な21歳以上限定の特別上映を実施中。ワインやビールを傾けながら、じっくりと映画を楽しめます。そして、Arclightハリウッドではご当地名物ともいえる「シネラマドーム」を併設。広々としたシート、THX仕様の最高品質プロジェクション/サウンドシステムにアーチ型の大型スクリーンと、お気に入りの映画を堪能するには抜群の環境です。
ハワード・ヒューズ プロムナード・モールに隣接する
The Bridge: Cinema de Lux
ロサンゼルス国際空港/LAXから程近いThe Bridge: Cinema de Luxも、高級感溢れるシアターが充実。IMAXや3Dシアターを含む全18館の大型コンプレックス内にある3つの「ディレクターズ・ホール」では、指定席にて最新の映画と本格的ディナーが一度に楽しめちゃいます。上映15分前にオーダーすると、予告編上映中に各種アペタイザーやスナック、メインコースがお手元にデリバリー。もちろん、こちらのラウンジはスクリーニングの前後にも利用可能です。そして土曜22時の回は21歳以上のみが入館可能となり、リッチなレザーシートでお酒を飲みながらの映画鑑賞。ドルビーデジタルサラウンドEXが完備されたシアターにて、迫力のサウンドが満喫できます。
ウエストサイド・パヴィリオン内にある
Landmark Theatres
そして3つめのオトナ御用達シアターは、ウエストLAに位置するLandmark Theatres。全12館のシアターは、ラブシート/ソファ席などが並ぶアーティスティックな内装です。ここにはワインバーが併設されており、平日午後はお値打ち価格でお酒やスナックが楽しめるハッピー・アワー!更には「21+ショー」も設けられており、各シートにてアルコール片手にゆったりと映画が楽しめます。また、映画鑑賞にスナックは欠かせないという方々に嬉しいのが、当シアターの豊富なメニュー。ポップコーンやホットドッグはもちろん、LA名物「ラブレア・ベーカリー」のプレッツェルや、ここ数年に異常なまでの盛り上がりをみせているフローズンヨーグルト、ベジタリアン向けのスナックに加え、ゴディバ社のドリンクやご存知ポッキーまで、あらゆるジャンルが網羅されています。
近年は日本国内にも多くのシネコンが進出して、カップルシートやTOHOシネマズ六本木ヒルズ他の全館THX仕様など、様々な特典があるようです。せっかくの夏休み、待ちに待った映画を観に行くのなら最高のひとときにしたいもの。事前に少しだけシアター・リサーチをして、この夏の思い出をひとつ増やしてみてはいかがでしょうか?
TEXT BY アベマリコ