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2011年06月30日
ご当地名物!Los Angeles Film FestivalがLAを席巻
今月16日から26日まで、ここロサンゼルスはダウンタウンエリアにて開催されたLAFFことLos Angeles Film Festival。映画大好き!なLAっ子待望の一大イベントは、世界各国選りすぐりの映画を求める多くの観客達によって大盛況の10日間となりました。
2011年度LAFFのバナー広告。
本年度のオープニング・ナイトを飾ったのは、ジャック・ブラックとシャーリー・マクレーンらが共演を果たしたリチャード・リンクレーター監督の最新コメディドラマ”Bernie (原題)”。その一方、昨年度は世界的大ヒット作「怪盗グルーの月泥棒」が登場したクロージング作品枠には、ケイティ・ホームズとガイ・ピアースが主演、ギレルモ・デル・トロが脚本&制作として参加したスリラー作品”Don’t Be Afraid of the Dark”が選ばれており、来場したセレブリティ達は一斉にフラッシュライトを浴びています。なお、豪華なトークゲスト陣で知られるLAFF名物のパネルディスカッションには、自身が監督/脚本を務めた”The Broken Tower”がワールド・プレミア上映されたジェームズ・フランコや、「タイタス (1999)」「フリーダ (2002)」「アクロス・ザ・ユニバース (2007)」などで知られる女性監督ジュリー・テイモアらが招かれ、会場は興奮のるつぼと化していました。
それぞれの監督に賞金1万5000ドルが贈られる審査委員賞は、ナラティヴ (物語)部門にステファン・ラフルール監督による姉弟の鬱屈とした日常に迫ったドラマ作品”Familiar Ground (原題: ”En terrains connus”/カナダ制作・フランス語)”、ドキュメンタリー部門にはカントリー歌手によるカミングアウトへの軌跡に迫ったビバリー・コフ/ボビー・バーレッフィ共同監督による”Wish Me Away”が受賞。ともに国内外のフィルム・フェスティバルにてすでに高評価を得ており、どちらも委員会納得の受賞となったようです。ちなみに蛇足ながら、これまでの目玉のひとつであった賞金5万ドルより、3万5000ドルもの大幅ダウンとなってしまった同賞。理由としては、米大手日用品チェーン店Targetがスポンサーを降りるなど、世知辛い昨今の世相を反映しての結果。けれども、フィルムメイカーとしてのLAFF同賞獲得はもちろん”Priceless”、金額には代えられない価値があることに変わりはありません。またその他、本年度注目のラインナップには、LA近郊が物語りの舞台となったニコラス・オゼキ監督による”Mamitas”、女優ヴェラ・ファミーガが初メガフォンを取った”Higher Ground”、New York Times紙についてのドキュメンタリー作品”Page One”などが話題に上っております。
短編、長編、ドラマにドキュメンタリー。尽きることのないアイディアと映画製作者の手腕がふんだんに盛り込まれた極上作品を、余すところなく堪能できるLos Angeles Film Festival。回を重ねても創設当初のインディペンデント・スピリットを忘れることなく、年々フェスティバルの動員数ならびにインディー・フィルムのファン達を増やし続けています。
TEXT BY アベマリコ
2011年06月24日
「K」の襲来!「Keeping with the Kardashians」第6シーズンがスタート
今日のアメリカにおいて「最も有名なファミリー」のひとつに登りつめたカーダシアン一家。彼らの日常生活に密着するリアリティTVシリーズ「Keeping Up with the Kardashians」は開始から早4年、今月からいよいよ第6シーズンを数えることになっています。
「Keeping with the Kardashians」
シーズン6のポスター。こちらのホワイト仕様
は、ファンの人気投票によって選ばれたとか。
屋内外を問わず、常時カメラクルー達によって日々の生活風景が晒される密着型リアリティ番組。当シリーズにおいても、家族全員のマネージャーを務める自称”Momager (MomとManagerの2単語によるオリジナル造語)”のクリス (55) を筆頭に、夫である元陸上オリンピック金メダリストのブルース・ジェナー (61)、クリスの前夫でありO.J. シンプソン事件の担当弁護士である故ロバート・カーダシアンとの連れ子、長女コートニー (32)、次女キム (30)、三女クロエ (26)、長男ロバート (24)、そしてジェナーとの間にもうけた長女ケンダル (15)、次女カイリー (13)らの日常が映し出されています。彼らのリッチな生活とは裏腹に、どの家庭にもある家族間の問題、そしてそれぞれの恋愛・人間・仕事関係に至るまでを赤裸々に公開。そのグラマラスな番組内容はガチともヤラセとも囁かれてはいるものの、「女家長」として大奮闘するクリスのビジネス才覚は多方面で評価されており、昨年度は一家で6500万ドルを荒稼ぎ?するなど、着実に独自の帝国を築き上げています。
これまでに「カーダシアン」の名のもとに販売されたフランチャイズは数知れず。彼らが経営するブティック”DASH”はLA近郊のカラバサスから、マイアミ、ニューヨークへと拡大中で、両店舗のオープニング時をドキュメントしたスピンオフシリーズ「Kourtney & Khloe Take Miami (E!)」Kourtney & Kim Take New York (E!)」も、絶大な宣伝効果を生み出しています。また、稼ぎ頭の次女キムが発表した香水は、コスメティック販売店Sephoraにてナンバーワンヒットとなり、ジュエリーブランド”Belle Noel”も好調。そして3姉妹の著書「Kardashian Konfidential」はNY Times紙のベストセラー4位にランクインを果たし、ラスベガスはThe Mirage内のセレクトショップ「Kardashian Khaos」は今年8月中にも完成、また秋口には米生活用品販売店Searsにて「Kardashian Kollection」と名付けられたアパレルラインが発売予定となっており、こちらでは3姉妹それぞれのスタイルを反映させた女性服、子供服、靴、アクセサリー、バッグからランジェリーに至るまでの展開が企画されているそうです。ちなみにすでにお気付きかと思いますが、彼女達のプロジェクト・タイトルには当て字を含め、全てに「K」の頭文字が。これはカーダシアンの苗字そのものはもちろん、一家の女子全員のイニシャルが全てK. K で統一されていることを受けており、そんなところにも「女帝」クリスの強いエゴイズムが感じられるネーミングとなっています。
前シリーズにおける三女クロエのプロポーズからE!局とのタイアップ・スピード結婚式までと同様に、今シリーズの「Keeping with the Kardashians」では、次女キムの新彼氏クリス・ハンフリーズによるプロポーズの模様が収められているとの噂。すでに長男をもうけたコートニー、一足お先にゴールインを果たしているクロエに続き、一番人気のキムは偶然にも母親と同じ名前の伴侶を持つこととなるのでしょうか?熱狂的ファン、それに相反するアンチ、それぞれをグングンと増殖させながら突き進んでいるカーダシアン一家。今後もしばらくは、あちこちにて彼女達の顔を拝むことになりそうです。
TEXT BY アベマリコ
2011年06月16日
トップは誰だ!?Forbes誌「最も稼いでいる30歳以下のセレブリティ」
セレブリティともなれば、お財布事情まで暴露されちゃうのがお約束!?毎年恒例となっている米経済誌Forbesが発表する長者番付リスト、今週は「最も稼いでいる30歳以下のセレブリティ」がお披露目となりました。稼ぎまくっている若手セレブ達の面々、とくとご覧あれ!
音楽センスや歌唱力のみならず、奇抜な
ファッションでも圧倒してくれるレディ・ガガ。
Photo by TJSengel on Flickr
Forbes誌が選ぶ「最も稼いでいる
30歳以下のセレブリティ」TOP20
(1000万ドル=8億円)
1. レディ・ガガ (25) 9000万ドル/歌手
2. ジャスティン・ビーバー (17) 5300万ドル/歌手
3. レブロン・ジェームズ (26) 4800万ドル/NBA選手
4. ロジャー・フェデラー (29) 4700万ドル/テニス選手
5. テイラー・スウィフト (21) 4500万ドル/歌手
6. ケイティ・ペリー (26) 4400万ドル/歌手
7. クリスティアーノ・ロナウド (26) 3800万ドル/サッカー選手
8. ビヨンセ・ノウルズ (29) 3500万ドル/歌手
9. リオネル・メッシ (23) 3200万ドル/サッカー選手
10. ラファエル・ナダル (25) 3100万ドル/テニス選手
11. リアーナ (23) 2900万ドル/歌手
12. ドワイト・ハワード (25) 2800万ドル/NBA選手
13. ドウェイン・ウェイド (29) 2600万ドル/NBA選手
14. カーメロ・アンソニー (27) 2500万ドル/NBA選手
15. マリア・シャラポア (24) 2400万ドル/テニス選手
16-17. クリステン・スチュワート (21) &ロバート・パティンソン (25) ともに2000万ドル/俳優
18-20. キャリー・アンダーウッド (28) &マイリー・サイラス (18) &リル・ウェイン (28) ともに1500万ドル/歌手
堂々のトップを飾ったのは、泣く子も黙る?レディ・ガガ。各国にて即日完売となった世界ツアー、大ヒットアルバム「ザ・フェイム」や「モンスター」の売り上げなどを総計して、第1位へと躍り出ました。9000万ドルという数字はもちろんのこと、彼女がまだ25歳という事実に改めてため息。「マザーモンスター」改め「姐さん」の貫禄十分といったところです。そして次点は、最年少でのTOP20入りを果たしているジャスティン・ビーバー。業界では「Brat(=ガキ)」とのあまり芳しくない呼び名を受けながらも、ガールフレンドのセレーナ・ゴメス (18) とのバカンスがパパラッチされるなど、弱冠17歳にして貫禄十分な佇まいを見せています。その一方、音楽界の最年長者としてランクインとなったのは、意外や意外の8位に着けた「クイーンB」ことビヨンセ。例年の定位置よりちょっと低めな理由は、今月末に発売予定のニューアルバム「4」のレコーディングを中心に、その他の露出は控えめだったからだそうです。しかし、化粧品会社ロレアルなど数社のブランドイメージを務めるなど、音楽以外の活動も精力的。それにしても、3500万ドルも稼いでいて少ないと言われるとは…。恐るべし、クイーンB!
なお、気になるムービースターを探してみると、グッと下がった同率16-17位に「ロブステン」ことクリステン・スチュワート&ロバート・パティンソンのトワイライトカップルを発見。やはり映画界では、年齢とギャラが比例していくというのが定説なのでしょうか。その一方、スポーツ界からは、NBA選手が一挙に4名ランク入りを果たすという大健闘。バスケットボールは特に選手生命の短いスポーツとされており、若年層の高収入も納得と言えるかもしれません。そして、高額賞金が期待できるテニス選手の3名、その移籍先に熱い視線と大金が注ぎ込まれるサッカー選手の2名が続き、スポーツ勢では計9名がランクイン。奇しくもTOP20のうち、ミュージシャン勢と同数を分け合うかたちとなりました。
若さ、名誉、そして富。何ともグラマラスな要素が3拍子揃った「最も稼いでいる30歳以下のセレブリティ」。今後もより一層の活躍をみせながら、若年層ファンらをますます熱狂の渦に、そしてオトナ達を複雑~な気持ちにさせてくれちゃうこと必至です。
TEXT BY アベマリコ
2011年06月09日
噂のカップルでいっぱい!MTV Movie Awards 2011
若者向けのケーブルチャンネルMTVが主催する、MTV Movie Awards。今年で20回目を数えることとなった本アワードの会場には、昨年度のスクリーンおよび今日のタブロイド誌を賑わせているセレブリティ達が続々と詰め掛けました。受賞者/作品リストと併せて、今最もホットなハリウッド・カップルをご紹介していきます。
世界中の女子を敵に回した?セレーナ・ゴメス。
左はマライア・キャリーの夫、司会業に忙しいニック・キャノン。
Photo by Loren Javier on Flickr
また受賞式典中には、同最新作となる「トワイライト/ブレーキング・ドーン」や、監督・脚本・製作を務めるJ.J. エイブラムスと製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグがアナウンスした「SUPER8/スーパーエイト」など、本邦初公開となる予告編トレイラーを続々と公開。さらには、10月1日の日本全国ロードショーを前にして、すでに世界的メガヒットを記録更新中の「ワイルド・スピード MEGA MAX」より、劇中にてローマン・ピアース役を演じたタイリース・ギブソンがスキット・ビデオに登場。Dick Fuel (=安酒で酔って精力旺盛になる…という意味もアリ) なるウザ男に扮したスデイキスとともに、運転中のメールは危険!との本編パロディを披露しました。近年のアメリカ国内では若者を中心に、運転中の携帯電話操作による交通事故が多発。本アワードのように、多くの若年層が視聴する番組内にてこのようなタッチで警鐘を鳴らす試みは、大きな意味合いと影響力を持つものと思われます。
本年度のMTVMAきっての話題となったのは、今をときめくセレブリティ・カップル達。最初のカテゴリー「最優秀男優賞」のプレゼンターとして登場、公開予定の”Friends With Benefits”での共演後に、プライベートでの親密デートが目撃されたミラ・クニスとジャスティン・ティンバーレイクは「私たち、プラトニックな関係なんです!」とコメントしながらも、壇上にてティンバーレイクがクニスの胸を掴んで「手ブラ」、そしてクニスがティンバーランドの股間を「鷲掴み」にするなど、全国TV放送ではあり得ない光景を繰り広げてくれちゃいました。
また、前出のトワイライト軍団より「ロブステン」ことロバート・パティンソン&クリステン・スチュワートは、作品賞と同様に3年連続で「ベストキス賞」を獲得。恒例のステージ上でのリップ・ロック (=唇へのキス) を披露かと思いきや、客席に駆け下りたパティンソンがテイラー・ロートナーの唇を奪うなど、トワイライターには嬉しいパフォーマンスもありました。なおロートナーは、噂のお相手リリー・コリンズとともにパーティに列席する姿がパパラッチされています。そして、欠席かと思いきやドッキリの登場で「ジョー・ドロッピング・モーメント (過去の「WTFモーメント」に代わり、アゴが落ちちゃうほどの瞬間を意味する「ビックリ賞」)」を受け取ったジャスティン・ビーバーのハートを射止めたセレーナ・ゴメスは、くっつかずにはいられない!と言わんばかりのラブラブっぷりをスデイキスらに散々イジられることに。また、本アワードのアフター・パーティにおいては、ジェニファー・アニストンがかねてから噂されていたジャスティン・セローを伴って「公の場デビュー」を果たしており、こちらもしばらくはタブロイド誌を賑わせてくれそうな予感です。そして最後に、カンヌ映画祭の期間中にレオナルド・ディカプリオとのデートが目撃されたブレイク・ライブリーはプレゼンターとして登場するも、レオとの同伴はなし。アワード中、先週すっぱ抜かれた「写メヌード写真」騒動をちょくちょくネタにされるだけで終わっています。
MTV Movie Awards 2011 主要部門受賞リスト
・作品賞:「エクリプス/トワイライト・サーガ」
・男性演技賞: ロバート・パティンソン「エクリプス/トワイライト・サーガ」
・女性演技賞: クリステン・スチュワート「エクリプス/トワイライト・サーガ」
・ベストキス賞: ロバート・パティンソン&クリステン・スチュワート「エクリプス/トワイライト・サーガ」
・コメディ演技賞: エマ・ストーン “Easy A”
・悪役賞: トム・フェルトン「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」
・ジョー・ドロッピング・モーメント賞:
ジャスティン・ビーバー「ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー」
・MTVジェネレーション賞: リース・ウィザースプーン
現在はヒット・ドラマやリアリティ・シリーズを数多く輩出しているMTVチャンネルですが、かつて「音楽専門チャンネル」と呼ばれたにふさわしく、各賞発表時に挿入されたヒット曲のオンパレード、そしてフー・ファイターズやルーペ・フィアスコ feat. トレイ・ソングスらによるゲスト・パフォーマンスも大盛況のうちに幕を降ろしています。来年度は、どの作品がゴールデン・ポップコーン型のトロフィーを持ち帰ることになるのでしょうか。さらなる詳細や写真は、下記のウェブサイトよりどうぞ。
MTV Movie Awards 2011オフィシャルサイト
TEXT BY アベマリコ
2011年06月02日
フィナーレ・ウィーク!米2大リアリティショーの勝者が決定
先週末のメモリアル・ウィークエンドを前にして、それぞれ最終回を迎えた「Dancing with the Stars (ABC)」と「American Idol (FOX)」。アメリカが誇るふたつの長寿リアリティ番組は、ともに例年を上回る好成績で幕を降ろす結果となっています。
DWTS名物のミラーボール型トロフィを
持ち帰ったハインズ・ウォード。
Photo by Steph Anderson
アーティストによるパフォーマンスと、DWTSが誇る人気プロダンサー達のコラボレーションが楽しめるステージへのゲストには、クリス・ブラウン、ジェニファー・ハドソン、懐かしのハンソンや合同での再結成を果たしたニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック&バックストリート・ボーイズ、ニッキー・ミナージュ、アデル、ブラック・アイド・ピーズやピットブル ft. ニーヨ&ネイヤーら、今をときめくヒットチャートの常連達が続々と登場しました。また、今期の「American Idol」にてショッキングな早期敗退を喫したピア・トスカーノが当シリーズのゲストとして招かれ、彼女とのデートがパパラッチされていたDWTSのプロダンサーであるマーク・バラスがダンスを披露するという異例のブッキングも実現しています。そんな遊び心も満載だった今期のDWTSは、番組史上最も視聴されたシーズン記録を樹立。約2260万人がチャンネルを合わせたプレミア放送で幕を開け、第10週目の連続2夜フィナーレでは、それぞれ平均2286万人/2097万人が固唾を飲んで成り行きを見守りました。
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AIシーズン10を制したスコッティ・マクレ
リー。17歳とは到底思えないパフォーマン
スが話題です。Photo by Jayron32
今日のアメリカで最も視聴されているTVシリーズとあって、ゲストパフォーマンスの豪華さは圧巻。栄えあるフィナーレに登場することとなったビヨンセ、レディ・ガガ、ボノ、ジューダス・プリーストやTLCを筆頭に、シーズン中にはブラック・アイド・ピーズ、シュガーランド、イギー・ポップ、リアーナ、ケイティ・ペリー ft. カニエ・ウェスト、ブルーノ・マーズ、レディ・アンテベラム、タイオ・クルーズら錚々たるアーティストがステージを飾っています。また、元AI出場者であるジェニファー・ハドソン、アダム・ランバート、デヴィッド・クックやケリー・クラークソン、そして昨シーズンの覇者となったリー・デワイズや、次点に着けているクリスタル・バウワーソックスも登場。更には、第10シーズンより審査席に参加、その絶妙な掛け合いと存在感が今シーズンの見どころとなっていたスティーヴン・タイラーとジェニファー・ロペスも、本業のシンガーとしてそれぞれ番組中にパフォーマンスを行ないました。昨シーズンから、サイモン・コーウェル、カーラ・ディオガルディ、エレン・デジェネレスなどのジャッジが一挙に去りましたが、前出の2人とランディ・ジャクソンによる審査員パネルは大好評となっています。
ウィークリー視聴率においてパフォーマンス・デイ とリザルト・デイ、それぞれの放映日が常にワンツー・フィニッシュを飾っていたAI。過去最高となる1億2200万件もの一般投票を集めたフィナーレでは、昨年よりおよそ17%のアップとなる2820万人の視聴数を獲得しています。ちなみにシーズン10の勝者がアナウンスされる前後の瞬間視聴数は、驚異の3860万人に上っており、これによって放送局FOXは7期連続で、18歳から49歳までの年齢層別視聴数トップの座を維持しています。
米リアリティTV界の2大勢力がフィナーレを迎えた今、4月末にその全貌が明らかとなったオーディション番組「Voice (NBC)」は、第1シーズンですでに同じ音楽系シリーズであるAIの最強ライバルと謳われるほどのヒットシリーズへと急成長。また、今週火曜日からはタレント発掘リアリティ・シリーズ「America’s Got Talent (NBC)」のシーズン6も、スタートを切ったばかりです。ここアメリカでは「リアリティ・ショー熱」が冷めるどころか、ますますその人気に拍車をかけている様子。秋のインストールメントが待たれる米版「X Factor (FOX)」然り、今後もTVガイドに注目です。
TEXT BY アベマリコ