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2011年07月28日

エイミー・ワインハウス急逝: アメリカにも衝撃

現地時間9日夕刻、ロンドン北部カムデンの自宅にて亡くなっているところを発見されたエイミー・ワインハウス。突然の訃報より週が明けた現在でも、ここアメリカではトップニュースとしての報道が続いています。


  ビーハイヴ・ヘアとアイラインが象徴的だった
  エイミー・ワインハウス。R.I.P.
  Photo by Andy Wilshire
  from Ky Olsen on Flickr
「蜂の巣 (=Beehive)」と称される大きな巻き上げヘアと、目尻を跳ね上げて描かれた極太アイライン。個性的な容姿とそれを凌ぐソウルフルな歌声で、世界中の音楽ファンをすっかり魅了していたエイミー・ワインハウスのあまりに突然すぎる訃報は、ここアメリカ全土にも大きな衝撃を与えています。

ボディガードの通報で駆けつけた救急隊員によって、ベッドに横たわったままの姿で死亡が確認されたというワインハウス。翌週の月曜日に発表された司法解剖結果では、はっきりとした死因は未だ不明で、進められている薬物検査結果の判定までは、およそ2週間から4週間かかるそうです。

現地時間26日、ユダヤ式で営まれたプライベート葬儀には彼女の家族を中心に、マーク・ロンソン (ワインハウスの名を世に知らしめたセカンド・アルバム「Back to Black」プロデューサー)や、近年の恋人であったレグ・トラヴィス、ケリー・オズボーンら多くの友人/関係者が参列。父親ミッチさんによる「おやすみ、私の天使。良く眠りなさい。ママもパパも、ずっと愛しているよ。」という弔辞は、多くの涙を誘いました。
そして、しめやかに執り行なわれたセレモニーは、ワインハウスが生前好んでいたとキャロル・キングの”So Far Away”で締めくくられました。なお、彼女がその名前を胸元にタトゥーで刻んでいた元夫ブレイク・フィールダー・シヴィルは、不法侵入罪で現在服役中の為、葬儀への参列は叶わず。塀の中、今は亡きかつての妻に対して、どのような思いを馳せているのでしょうか。

彼女の訃報がメディアを駆け巡った直後より、享年27歳という年齢に対して「27 Club/27クラブ」を引き合いに出すメディアが続出。この「27クラブ」とは、音楽ファンの間では根強く語り継がれているいわば伝説であり、ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョップリン、ドアーズのボーカリストであったジム・モリソン、ザ・ローリング・ストーンズの初期メンバーのブライアン・ジョーンズ、そして自ら命を絶ったニルヴァーナのカート・コベインなど、多くのロッカー達が27歳で命を落としていることから来ています。
ドラッグとアルコールの常用、さらにはディプレッション (=鬱傾向)を患っているとも囁かれていたワインハウス。これまで幾度となく、救急搬送やリハビリ入りが報じられていましたが、27クラブに名を連ねる結果となってしまいました。死因が明らかにされていない現在、様々な憶測を呼んでいるところです。

一方、彼女の死が報道されてから、2006年にイギリスにて、アメリカでは翌2007年に発売された前出の名盤「Back to Black」の人気が再燃しており、20カ国以上において瞬く間にiTunesチャートのトップに躍り出ています。このままの勢いが続けば、米音楽誌Billboardによるヒットチャート”Billboard 200”のトップ20入りも確実視されているそうです。

筆者個人が初めてワインハウスの歌声を耳にしたのは、LA市内を運転中の車内でした。2008年に行なわれた第50回グラミー賞を総ナメすることとなった大ヒット曲「Rehab」における彼女のパワフルな声色に圧倒され、後日あんなに小柄な女性から発せられるものだと知り、あまりに驚いたことを今も覚えています。 今世紀にレトロソウルを改めて定義した彼女の歌声と名曲の数々は、世代を超えて愛されていくことでしょう。生き急いでしまった孤高の天才、ご冥福を心よりお祈りします。


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 11:27 | トラックバック

2011年07月21日

人気シリーズが勢揃い!第63回プライタイムEmmysノミネート一覧

先週木曜日、第63回プライムタイムエミー賞の候補が発表されました。2010年の勝者の多くが、やはり本年度も最有力候補としてノミニーとなりました。連続受賞が多いとされる「Emmys」のノミネート結果をまとめてお伝えしていきます。


  黄金色に輝くエミー像は誰の手に?
  Photo by Phil Hawksworth on Flickr
映画のアカデミー賞、音楽のグラミー賞に並ぶ、アメリカンTVの栄えある祭典「エミー賞」。米テレビ芸術科学アカデミー (The Academy of Television Arts & Sciences) が主催する年間イベントは、プライムタイム/デイタイム/スポーツ/技術・工学といったプログラムのジャンルごとに分けられています。
こちら全てのカテゴリーを併せると、アメリカのTV番組数と同様に数え切れないほどの部門数になりますが、通常「エミー賞/Emmys」と呼ばれているのは、このうちプライムタイム (=ゴールデンタイム) に放映されたシリーズだけとなります。最も視聴者/視聴数が多く、多額の制作費/広告費がつぎ込まれる時間帯とあって、世界一のテレビ大国アメリカを代表するような番組タイトルがズラリと勢揃いします。

太平洋標準時7月15日早朝に発表された第63回プライタイムEmmysの各候補は、「フリンジ (FOX)」などの多数のヒットドラマ出演で知られるジョシュア・ジャクソンと、「ギルモア・ガールズ (CW)」などのTVシリーズや、今年はコメディ映画””Bridesmaids (原題)”への出演も好評だったメリッサ・マッカーシーが揃ってアナウンスしました。
ジャクソンによって、自らがコメディ/ミュージカル部門の主演女優賞にノミネートされていることを知ったマッカーシーは「ガチ」で動揺、会場から盛大な拍手を浴びる嬉しいサプライズを受けています。

第63回プライタイム・エミー賞 主要部門ノミネート一覧

<ドラマ部門作品賞>

“Boardwalk Empire (HBO)”
「デクスター ~警察官は殺人鬼 (Showtime)」
“Friday Night Lights (NBC)”
“Game of Thrones (HBO)”
「グッド・ワイフ (CBS)」
「マッドメン (AMC)」

<コメディ部門作品賞>

「glee/踊る♪合唱部!?(FOX)」
“Parks and Recreation (NBC)”
「The Office (NBC)」
「モダン・ファミリー (ABC)」
「30 Rock (NBC)」
「ビッグバンセオリー/ギークなボクらの恋愛法則 (CBS)」

<ドラマ部門主演女優賞>

キャシー・ベイツ “Harry’s Law (NBC)”
コニー・ブリットン “Friday Night Lights (NBC)”
ミレイユ・イーノス  “The Killing (AMC)”
マリシュカ・ハージティ “Law and Order: SVU (NBC)”
ジュリアナ・マルグリース 「グッド・ワイフ (CBS)」
エリザベス・モス 「マッドメン (AMC)」

<コメディ部門主演女優賞>

ローラ・リニー “The Big C (Showtime)”
エディ・ファルコ “Nurse Jackie (Showtime)”
エイミー・ポーラー “Parks and Recreation (NBC)”
メリッサ・マッカーシー “Mike & Molly (CBS)”
マーサ・プリンプトン 「グッドワイフ (CBS)」
ティナ・フェイ 「30Rock (NBC)」

<ドラマ部門主演男優賞>
スティーヴ・ブシェミ “Boardwalk Empire (HBO)”
マイケル・C・ホール 「デクスター ~警察官は殺人鬼 (Showtime)」
カイル・チャンドラー “Friday Night Lights (NBC)”
ジョン・ハム 「マッドメン (AMC)」
ヒュー・ローリー 「Dr. HOUSE (FOX)」
ティモシー・オリファント “Justified (FX)”

<コメディ部門主演男優賞>

ジム・パーソンズ 「ビッグバンセオリー/ギークなボクらの恋愛法則 (CBS)」
ジョニー・ガレッキー 「ビッグバンセオリー/ギークなボクらの恋愛法則 (CBS)」
マット・ルブラン “Episodes (Showtime)”
ルイス・C. K. “Louie (FX)”
スティーヴ・カレル 「The Office (NBC)」
アレック・ボールドウィン 「30 Rock (NBC)」


あまりの部門数に、むしろ1つも引っ掛からない方が恥ずかしい…とされるエミー賞。ネットワークごとにノミネート数を見てみると、例年通りケーブル局HBOが104ノミネートで他を圧倒。次いで、CBS局の50、NBC局の46、公共放送局PBSの43、FOXの42、そして4大ネットワーク系列では最下位を喫してしまったABC局の40ノミネートが続きます。
なお、プログラムごとのノミネート数に至っては、トップの”Mildred Pierce (HBO)”の21、次点の「マッドメン (AMC)」の19、TOP3入りを果たした”Boardwalk Empire (HBO)”の18を見送って、ABC局の「モダン・ファミリー」が4大ネットワーク局における最多17ノミネートを獲得。総合ノミネート数での雪辱を晴らすかのように、昨年度は「30 Rock (NBC)」の3連覇を制するかたちで、コメディ/ミュージカル部門の作品賞をさらった人気シリーズによる快挙となっています。

アメリカのみならず、世界中に蔓延中の「アメドラ」ファン待望の第63回プライタイム・エミー賞は、ここロサンゼルスにて9月18日の開催。どのシリーズが、そしてどの俳優が、栄えあるグラミー像を持ち帰ることとなるのでしょうか?
本戦まであと2ヶ月弱、当日の模様と結果もお楽しみに。


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 13:53 | トラックバック

2011年07月14日

怒涛の3日間!ロイヤル・カップルがハリウッドを魅了

先週金曜日、ロサンゼルスの「空の玄関」ロサンゼルス国際空港/LAXに降り立った、ケンブリッジ公ウィリアム王子とケンブリッジ公爵夫人キャサリン。世紀の成婚後、おふたりにとって初となる海外公式訪問は、Aリストスターが集まるハリウッドが最終地に選ばれています。


  滞在3日目の最終日、ジョブフェアを訪れたウィル&ケイト。
  Photo by U.S.Army Corps of Engineers
  Los Angeles District on Flickr
「Will & Kate」の愛称で、今や米国でも憧れの的となっている英国ウィリアム王子とキャサリン妃。現地時間4月29日、ウェストミンスター寺院で行なわれた盛大な挙式は、ここアメリカでは明け方であったにも関わらず、ネットワーク/ケーブル各局が競い合って大型特番を組むほどのロイヤル・フィーバーを巻き起こしています。
特に、お互いに学友として出会った「カレッジ・スイートハート (大学時代からの恋人)」である点、またイギリス独特の階級差を越えたロマンスであること、度重なる破局報道を経てのゴールインなどなど、彼らのドラマチックな軌跡はゴシップ好きのハリウッドを完全に魅了。 今回の滞在中も、これまでの歩みと併せておふたりの一挙手一投足が報道されることとなりました。

先週8日にLAに降り立ったご夫妻はその足で、ビバリー・ヒルトンホテルを会場にVariety誌とイギリスの投資グループが協賛するVariety Venture Capital and New Media Summitへ出席。そしてハンコックパーク近郊へ向かい、ロサンゼルス警察/LAPDによってガッチリと警備されたイギリス領事の邸宅にて、招待客のみのパーティが催されました。
そして翌土曜、ご一行はLAから1時間半ほどの場所に位置する高級避暑地サンタバーバラに到着すると、ウィリアム王子も騎乗したTiffany & Co. 主催のポロ競技チャリティ・マッチへ出席。多くのVIPゲストを含むおよそ2000人が観戦、女性セレブリティ・シェフとして知られるジアダ・デ・ラウレンティス (映画/エンターテインメント界で知られるイタリア一族出身) によるコース料理が振舞われたイベントは、最も高額なチケットに4000ドルもの値が付き、ウィリアム王子と弟のハリー王子による基金に向けて、推計440万ドルもの寄付金が集まったと報じられています。


  カナダ首都オタワの国会議事堂広場に到着したご夫妻。
  Photo by Brian Gratwicke on Flickr
大忙しのおふたりは同日中にLAへとトンボ返りすると、英国映画テレビ芸術アカデミー/BAFTA主宰のディナー・パーティに列席。ダウンタウンの老舗劇場Belasco Theaterには、当日の指揮を執った「So You Think You Can Dance (FOX)」や「American Idol (FOX)」への出演・製作者として知られるナイジェル・リスゴーを中心に、トム・ハンクス&リタ・ウィルソン夫妻、ジェームズ・ブローリン&バーブラ・ストライサンド夫妻、ニコール・キッドマン、ジェニファー・ロペス、ジェイソン・ベイトマン、ジャック・ブラック、ゾーイ・デシャネル、ブレイク・ライヴリーら俳優陣から、クエンティン・タランティーノ、ロブ・マーシャル、マイケル・マン、ジェイソン・ライトマン、ビル・コンドン、マイケル・パトリック・キングといった映画監督、そしてハーヴェイ・ワインスタインやジャド・アパトウらを始めとする製作者および映画スタジオ/TV各局のCEOに至るまで、錚々たる顔ぶれが一堂に会しています。

そして最終日となった10日には、キャサリン妃たってのご要望として、LA市内の貧困地区にてキッズ達にアート教室を提供するNPO団体The Inner-City Artsを訪問。おふたりは子供達に囲まれながら絵画クラスや粘度作りに参加したり、ダンスパフォーマンスを鑑賞されました。
その後、カルヴァーシティに位置するソニーピクチャーズ・スタジオにて行われた退役軍人と配偶者向けのジョブフェアに出席後、いよいよLAXへと戻られたご夫妻は、多くの報道陣に見守られながら帰途へ。およそ72時間に及ぶ今回の滞在は、まるで完璧に割り当てられた振り付けのようにきっちりと遂行された印象でしたが、キャサリン妃にとっては初の米国滞在であったそう。
カナダから始まったこの度の北米歴訪、無数のカメラに囲まれるタイトなスケジュールではありながらも、Newlyweds (=新婚カップル)のチャーミングな笑顔が垣間見れる3日間となりました。

すでにウェールズ地方の新居に戻られたご夫妻、この年度内には大きな行事は予定されていないとのこと。ウィリアム王子は英空軍での救助ヘリコプターのパイロットの任務に、キャサリン妃はかねてからの希望であったチャリティ活動に専念されるそうです。
おふたりが帰国された今日でも、王子のSweet tooth (甘党) 説や米長寿アニメ「The Simpsons (FOX)」のファン説、そして「ケイト愛用品」として、ダイアンフォンファステンバーグやロクサンダ・イリンチックのドレスなどに話題が沸騰しています。ここハリウッドにおける「ロイヤル熱」、もうしばらくは続きそうです。


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 11:04 | トラックバック

2011年07月07日

今シーズンNo. 1デビューのTVシリーズ「The Voice」: ファン待望のフィナーレ!

アメリカの「誕生日」を祝う7月4日のIndependence Day=独立記念日を目前にして、いよいよ最終回を迎えたシンガー発掘シリーズ「The Voice (NBC)」。10週に渡るガチバトルを経て、栄えある初代チャンプが誕生しています。


  Picture: シーズン1のポスターは、
  コーチ4名による”Voice”のV!
去る6月28・29日、2夜に渡るド派手なフィナーレを飾った「The Voice」。オランダ発のリアリティ・シリーズ「The Voice of Holland (RTL4)」のフランチャイズとして制作された本シリーズは、今期より開始した番組のうち、最も高い視聴率を獲得している、言わば「期待の新人」。およそ5ヶ月という極短の準備期間と、ネットワーク系のリアリティ番組では最低予算と目される「削減しまくり」のコスト環境のもと、フタを開けてみればNBC始まって以来の最高視聴率リアリティショーとしてデビューを飾ることとなりました。
多極の看板番組「Dancing with the Stars (ABC/芸能人社交ダンス番組)」と「glee / 踊る♪合唱部!? (FOX/ミュージカルドラマシリーズ) 」の数字を2週連続で上回るなど、その快進撃は近年不調とされていたNBCを盛り上げる恰好の材料に。この勢いに乗って視聴者奪回の巻き返しを図りたいところです。

「The Voice」はその名のとおり、アメリカを代表する「声色」を発掘するリアリティ・シリーズ。ポップス界の若手実力派クリスティーナ・アギレラ、R&B/ポップス/Hip-Hopシンガー兼プロデューサーと多才なシーロー・グリーン、ロック・バンドMaroon 5のリードボーカルを務めるアダム・レヴィーン、カントリー界に今なお残るカウボーイと名高いブレイク・シェルトンら4名のコーチを迎え、ブラインド・オーディション/バトル・フェイズ/ライヴ・パフォーマンスショーといった3段階を経て、各コーチが満を持して投入したファイナリスト4名が、フィナーレにて凌ぎを削る形となります。
本作の見どころは、ユニークなコーチ達の人柄や圧巻のパフォーマンスはもちろんのこと、そんな彼らによって性別や容姿などを見ることなく歌声だけでスカウトされた人材それぞれ8名・計32名が、チームごとにパフォーマンスを競い合っていく点。途中経過では、視聴者の電話/携帯テキスト/オンラインによる投票だけでなく、コーチ自身が脱落者の選択を迫られるなど、手に汗握るシーンが目白押しとなりました。

そして、唯一無二のファースト・シーズンにおける「The Voice」の称号、賞金10万ドル、そしてレコードレーベルUniversal Republicとの契約を手にしたのは、ソウルフルな歌声の持ち主ハビエル・コロン(チーム・レヴィーン)。2002年よりCapitol Recordsとのディールが決まっていたものの、2006年に突然の契約解除宣告を受けたという彼は、次点に着いた個性派シンガーのディア・フランプトン(チーム・シェルトン)による猛追を2%差の投票数で交わし、見事に優勝を決めています。

また、その他のファイナリストとして会場を沸かせたのは、魂炸裂の女性ロックンローラーとして人気を博したビバリー・マクラレン(チーム・アギレラ)と、その個性的なハスキーボイスが優勝者コロンの幼い娘達までとりこにしたというヴィッキー・マルティネス(チーム・グリーン)。なお、彼女達は自らがゲイであることを公にしており、LGBT(Lesbian・レズビアン / Gay・ゲイ / Bisexual・バイセクシュアル / Transgender・トランスジェンダーから成る頭文語)コミュニティやゲイ啓蒙活動団体GLAAD(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation)からの応援も受け、またファイナルの2日前となる先月26日にはニューヨーク州での同性婚州法が成立したことも相まって、そのリベラルな番組内容が好評価を受けているようです。
長寿人気オーディション番組「American Idol (FOX)」第8シーズン準優勝者アダム・ランバートのように、シリーズ終了後までカミングアウトを待たされたとされる例などもあり、オープンに見えてもまだまだ保守的なアメリカにおいて、当番組は新たな礎のひとつとなったと言えるでしょう。

アメリカが選んだ「初代Voice」ハビエル・コロンのオリジナル曲のタイトルは文字通り、一針一針を紡ぐように音楽業界を歩いて来た彼にピッタリな「Stitch by Stitch」。また、今月27日のロサンゼルス公演を皮切りに、ファイナリスト8名による全国ツアーを実施する予定となっています。
前出の「American Idol」や「glee / 踊る♪合唱部!?」など、TVシリーズが活躍の場をライブステージへと移している昨今、こちらもチケットのソールドアウト必至となりそうです。

そして、コーチ4名全員が契約続行を決めている第2シーズンは、NBC局が独占放送権を持つ来年2月5日放送予定のスーパーボウル直後の後番組として大復活する計画とのこと。局を挙げての一大インストールメントに、これまで以上のナンバーが期待できそうです。


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 11:02 | トラックバック