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2008年10月 アーカイブ

2008年10月10日

『P.S.アイラヴユー』より ~原作にはない役どころ~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回はせつない秋を彩るラブ・ストーリー『P.S.アイラヴユー』から。

原作と違うところ、通じるところ

最愛の人を亡くして悲しみにくれるホリー(ヒラリー・スワンク)の人生に現れるもう一人の男、ウィリアムは、ハンサムなアイルランド人。ジェリー(ジェラルド・バトラー)の手紙に導かれて、ホリーは二人が最初に出会ったアイルランドを親友のシャロン(ジーナ・ガーション)、デニース(リサ・クドロー)と一緒に訪れる。その時にウィリアムと出会うのだ。

ウィリアムを演じるジェフリー・ディーン・モーガンは、ラグラヴェネーズ監督の妻と十代の娘によって紹介された。「妻と娘が『グレイズ・アナトミー』の大ファンで、キャスティング最中に妻に座らされ、ドラマのエピソードを3回分観るように、と言い渡された。そこでは、ジェフリー・ディーン・モーガンがデニー役を演じていて、彼の事は他からも色々聞いていた。素晴らしかったし、役にもぴったりだったので、ウィリアム役を頼んだんだ」とのこと。

「ジェフリーは本当にスターだったわ」と語るのは、プロデューサーのスミス。「部屋を明るくする100万ドルのあの笑顔。ただ、アイルランドのアクセントを学ぶ必要があったから、方言のコーチをつけたけど、彼は素晴らしくやってのけた」。

「アクセントを学ぶのは、控えめにいって試練だったね」と、ジェフリー。「でも、いい試練だったよ。脚本、キャスト、監督のコンビネーションと、未体験分野へのチャレンジということで、もう役を引き受ける意志は固まっていた。アイルランドの滞在と、この役を演じたことは素晴らしい体験だった。ウィリアムはホリーが癒されていく過程の一部。二人は出会ってすぐにお互いに魅力を感じるんだ。特別なつながりがあることを後に知るんだけど」。

 ウィリアムのキャラクターはセシリア・アハーンの小説には登場しない。ラグラヴェネーズが原作を脚色する際に創作した改良のひとつだ。でも、気を使うべき唯一の人物、つまり著者自身からの承諾は得ている。「脚本を読んだ時、笑ってそして泣きました。リチャードは小説の魂を完璧に捉えていると思いました。おそらく、母体は少しだけ違うかもしれませんが、肝心の心はまったく同じだったからです」と、アハーン。
 
いよいよ公開が迫る本作。原作との違いも楽しみに、ぜひチェックしてみてください!

【P.S.アイラヴユー公式サイト】

10/18(土)、有楽座ほか全国ロードショー
(C) 2007 CUPID DISTRIBUTION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

2008年10月17日

『P.S.アイラヴユー』より ~アイルランドでの撮影~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も引き続き、せつない秋を彩るラブ・ストーリー『P.S.アイラヴユー』から。

アイルランドでの撮影

 アハーンの小説を映画化する際、製作チームは、ストーリーの基本的な設定をアイルランドからマンハッタンに変更した。
でも、本と著者のルーツに敬意を払うことは彼らにとって大事なことだった。
「アイルランドを大々的に入れこみたかった」と、ラグラヴェネーズ監督。「だからジェリー(ジェラルド・バトラー)の役はそのままアイルランド人で、ホリー(ヒラリー・スワンク)が最初に彼に出会うのがアイルランドということにしたんだ」。

 ジェリーの指示で、ホリーはアイルランドに再び渡り、彼の家族を訪ね、二人の関係が始まった場所を最訪する。ホリーが新しい未来へ踏み出すのに一番いい方法は、過去へ戻ることだ、と、ジェリーは知っていた。さらに…「アイルランド撮影ができるいい理由ができた。地球上で僕の一番のお気に入りの場所なんだ」と、ラグラヴェネーズは笑う。

 「彼らの出会いの場所へ行き、どれだけ美しい田園風景の中で二人の関係が始まり、どんなに若く希望に溢れていて、自由な精神を持っていた、ということを見るのは重要だと思うの。彼女をそこに行かせたジェリーが、彼女に気付いて欲しいと思っていたのはそれじゃないかしら」と、スワンク。

 主な撮影はアイルランドで始まるが、本が大ベストセラーだったことと、著者がたまたま首相バーティ・アハーンの娘だったことで、製作にはかなりの注目が集まった。カメラマンと観衆が大挙して押し寄せたにもかかわらず、セットの全員がアハーンを暖かく迎えた。「アイルランドに滞在中、彼女が私たちと長い時間を一緒に過ごしてくれたことが嬉しかった。彼女はとても明るくて、すごく魅力的でエレガントでスイートな女性よ」と、プロデューサーのスミス。

 撮影チームは、アイルランドで二週間過ごした内のほとんどを、ダブリンの南にあり“島の庭”と呼ばれるウィックロー州で撮影を行った。ウィックロー国立公園は保護地域で建物の建築が禁止されているので、遮るものが何もないなだらかな丘のパノラマが広がっている。ウィックロー州での撮影場所は、エニスケリーという町にある小さな農場と、Ballylockenの小さな村でも行われた。

 その撮影を経て、いよいよ公開が迫る本作。アイルランドの美しい景色の中で繰り広げられるラヴ・ストーリーを、ぜひ大きなスクリーンで味わってみてください!

【P.S.アイラヴユー公式サイト】

10/18(土)、有楽座ほか全国ロードショー
(C) 2007 CUPID DISTRIBUTION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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