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2010年06月 アーカイブ

2010年06月09日

『レポゼッション・メン』~『Repo Men』の着想~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回は、7/2(金)公開の『レポゼッション・メン』から。
近未来を描く本作は、どんなきっかけから生まれたのでしょうか?

『Repo Men』の着想

   1997年のある午後、マイアミを運転しながら、作家エリック・ガルシアは、アメリカで財産を持つというのはどういうことかと考えていた。「そのとき、ふと頭に浮かんだのは、自分たちがほんとうに所有しているものはわずかしかない、ということだった。たとえば自宅があると言っても、実際に所有している人はそんなにいない。銀行が所有権を持っていて、僕が順調に稼いでローンを払いつづけられるか、さもなければ彼らに取り上げられる。そこから、考えが医療保険という分野へ飛んだ。これは今や急速に悪化して窮地に陥っている分野だ。そこから自分の臓器を自費で払わなくちゃならない世界を想像するのは、ほんのひとまたぎだったよ」

 ガルシアはペンを取って『レポ・メン』を書き上げた。近未来を描いたこの小説の世界では、人はいつまでも若々しく長生きしたいと熱烈に願っている。ガルシアがその原稿を仲間の脚本家ガレット・ラーナーに見せると、ラーナーは惚れ込み、素晴らしい映画になると確信した。ラーナーのテレビ界での経験とストーリーラインを構築する能力を頼りに、彼らは一緒に脚本を練り上げる。
「オリジナルのストーリーは粗っぽかったので、映画にするには筋立てを直す必要があったけれど、それでも読んでみて、ちゃんと目の前に一本の映画が浮かんだ。強烈なイメージがあったし、面白くて新鮮だった。『パルプ・フィクション』『ファイト・クラブ』のようなダーク・コメディの域に達していたし、独特の味わいも持っていた」とはラーナーの弁だ。ガルシアが付け加える。「僕らはストーリーをひっくり返したり、悪趣味にひねったりしたが、あくまでもコメディタッチを忘れずにだ。これはホラー映画じゃない。初めからずっとコメディなんだ」

臓器を高額で売買する未来…この発想は現代社会の生活の中から生まれたんですね!
近未来を舞台に繰り広げられるアクション・サスペンス
『レポゼッション・メン』は7/2(金)公開です!!

【レポゼッション・メン 公式サイト】

7/2(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー

(c) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


2010年06月17日

『レポゼッション・メン』~回収臓器の製作~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も、7/2(金)公開の『レポゼッション・メン』から。
レポゼッション・メンたちが回収する人工臓器についてご紹介します。

回収臓器の製作

   ドラマの要となるアイテムは人工臓器(アーティフィシアル・オーガン、通称“アーティフォーグ”)だ。プロダクション・デザイナーのデヴィッド・サンドファーと、彼のチームは〈ユニオン社〉が扱うこれらの商品群を、一台の自動車のメカニズムのようにイメージした。ポンプが心臓、フィルターが肝臓、といった具合に。「私たちは正確な数の弁や心室のある本物の心臓の形から手をつけた。それはとてもメカニカルだし、解剖学的な心壁を持っている。それから面白半分にいくつか弁を追加したよ」

クレメントはまた精巧な、血まみれの人造四肢や身体を作り出す役目も負った。そこから人工臓器が回収されることになる。これはクレメントにとってお馴染みの分野で、緊急治療室で何年間も働いていた経験のおかげだ。型作りの段階を経て、チームは俳優の代わりとなるボディ全体を作り出し、数種類の違った色の洗浄液をかけ、皮膚に半透明な見かけを与える。最終段階は、この代役の頭部に一本一本手作業で毛髪を植えていく作業だ。

  これらのボディは本物らしく見えるのはもちろん、レポ・メンたちが金属製の重い人工臓器を除去できるだけの大きな、補強した体腔がなければならない。クレメントは説明する。「手術時の胴体を作るときは通常、シリコンで臓器を作る。そのほうが照明に栄えるからね。それに胸郭の下部構造としてプラスチックの支えを作り、皮膚が形を崩さないようにする。さまざまな角度からあらゆる種類のチューブをさし込んで血液を注入し……同様に、そこで必要となるどんな種類の体液も注入する。そしてたくさんの臓器の下側に気泡を置き、内部が動いているように見せる。どの手術場面を見てもわかるように、体の内側にはたくさんの運動がある。心臓は動いているし、肺臓は呼吸しているし、さまざまなものが蠢いているんだ」

このような細部へのこだわりこそ、レポ・メンたちが任務を遂行するときになお一層リアルに見えることを、ロウはよくわかっていた。「レポ・メンは体全体を切り分けることが許されている。それらの動いている臓器を体内で探し回り、傷をふさぎ、気味の悪い関節を取り出したり、戻したりできるんだ……膝、腰、心臓、腎臓、あらゆる臓器をね。これらのデザインの出来映えは素晴らしい。彼らは解剖学上のアーティストだね」

まるで本物かと思ってしまうほど精巧に作られた臓器にはスタッフのこだわりが隠れています。
『レポゼッション・メン』を観るときは、体の隅々にまで注目してみてくださいね!

【レポゼッション・メン 公式サイト】

7/2(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー

(c) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2010年06月24日

『レポゼッション・メン』~殺し屋のトレーニング ~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も、7/2(金)公開の『レポゼッション・メン』から。
本作の見所のひとつであるアクション・シーンを作り上げるため、
俳優達は激しいトレーニングをこなしていました。


殺し屋のトレーニング

 精神面での演技の充実とともに、サポチニクは、肉体的にもキャストが
準備万端なのは欠かせないと感じていた。「肉体的にトレーニングすれば
内側から力が感じられるし、わざわざそれを誇示する必要もなくなる」

レミー役は肉体的な要求度がとても高い。撮影の数週間前に彼はトロント入りし、集中トレーニングコースに参加した。300本以上の映画で俳優の肉体を鍛え上げてきたトレーナーたちは、1日4時間の過酷な格闘トレーニングを彼に課し、続けてロウは監督と4時間のリハーサルに臨んだ。

サポチニクはロウの入れ込みに驚いた。「ジュードの肉体的な変身は、その目つきが変わってしまうぐらい凄くて、とても真似できるもんじゃない。彼はトレーニングを通して、これまでに知らなかった自分の何かを見つけ、それを役に導入したんだ」と監督は語る。一方のロウは「トレーナーとぼくは、撮影に入る前の約1ヶ月間、基本的な接近戦を訓練した」と回想する。「棒術や、拳闘、基本的な動作も学んだので、ナイフや棒から素手にいたるどんな武器でもとても滑らかに使えるようになったよ」

このような一連の技能は、格闘技コーディネーターのヒロ・コウダの指導のもと、まずフィリピン・スタイルの格闘技の習得から始まり、やがて演技者たちはナイフ・ファイト、空手、キックボクシングの混合技を学べるところまで進化した。それぞれの役は独自の格闘スタイルを編み出し、しかも全員が荒々しく、アクロバティックなスタイルを特徴としている。

また、レポゼッション・メンにスタンガンは必需品である。ロウとウィテカーはダーツを発射するピストルの訓練を受けた。この武器で相手を“電撃”してから臓器を回収するのだ。サンドファーのチームは、契約違反となった人工臓器を探知して追跡するのにぴったりの性能を持つ銃を製造した。


肉弾戦や銃撃戦など、俳優達のトレーニングの成果は
劇中でたっぷりお楽しみいただけますよ!
大興奮間違いなしのアクション・シーンを、ぜひ劇場のスクリーンで!!


【レポゼッション・メン 公式サイト】

7/2(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー

(c) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

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