TEXT BY 尾崎佳加
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ウエストハリウッド ハロウィンコスチュームカーニバル 2004
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ウエストハリウッドのど真ん中、サンタモニカ大通りを1マイルもせき止めて行われるハロウィンパレード。去年のパレードは大雨のせいで参加者が少なかったが、今年はそのうっぷんを晴らすかのように、集まった人々が40万人! コスチュームコンテストあり、ダンスコンテストありの大盛況の一夜となった。
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『スター・ウォーズ』シリーズのキャラクター、スパイダーマン、マリリン・モンロー。チャイニーズシアター周辺以外で彼らに出会える唯一の日がハロウィンだ。さすが映画の都だけあって、他にも『最終絶叫計画』のマスクマンや、全身真っ赤に統一したヘルボーイもどきのデビルまで、映画のキャラクターを真似た人がそこらじゅうにあふれる。でも、街のコスチューム店で簡単に手に入るこの程度の仮装はまだまだ序の口。ウエストハリウッドのハロウィンは、路上で行われるイベントとしては全米NO.1規模だ。とことん気合の入った参加者が大勢集うのだ。 |
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こういう人々は、「定番」を避けるため、店で衣装を買ったりしない。誰よりも目立ち、注目される衣装づくりに時間を費やし、お手製クチュールで挑むのだ。例えば、プードルを意識したふわっふわのピンクのカツラをつけたゲイカップル。ボリュームのあるファーのパンティー(?)にあわせてブレスやアンクレットなどもファーで統一。ピンクに染めた肌を披露するためほとんど裸だったにも関わらず、寒さを感じさせない笑顔がけなげだった。 |
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さらに、この日一番目立っていたのが『ヘルレイザー』のピンヘッドを真似た男性。顔にささった針はどう見てもリアルで、一体どうやったのか摩訶不思議。(確かめようにもリアルに怖くて近づけなかった。)コスチュームというよりも、アートピースそのものが歩いているようなオーラがあった。
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また、今年は大統領選の影響を受けて政治的メッセージの込められた仮装も多かった。ナチスの腕章とブッシュのお面をつけ、腕にぐったり動かない兵隊を抱えていたメッセージ性の高いコスチュームの男性や、同じくブッシュのお面をつけて「LET THEM EAT DEFICITS (やつらに負債を食わせろ!)」と書かれたプレートを持った女性。「一応女装はしたが豊かなあごひげも自慢」といった感じの男性2人は「GIRLY MEN FOR BUSH CHENEY(ブッシュ&チェイニーをサポートするわ!)」と書かれた看板でニッコリモデル立ち。信条から同性愛を否定するブッシュをからかう手の込んだジョークである。(それとも本当に支持者?) 通称ゲイパレードと呼ばれるこのカー二バルは、参加者のほとんどが同性愛者。「ゲイやレズであることは恥ではない」という同性愛差別反対運動から発展したパレードに、お祭り好きのアメリカ人が詰め掛けてここまで大きなイベントに発展した。 |
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ただ、ハロウィンはもともと秋の収穫を願って魔よけを行うための行事で、どうしてゲイパレードにこの日が選ばれたのかイマイチ分からない。まあ、髭の剃り跡も鮮やかなお姉さんたちの前では悪魔も退散してしまうだろうけれど。
■LAゲイ&レズビアン映画祭 「アウトフェスト 2004」 はコチラ
■WEST HOLLYWOODについてはコチラ
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