TEXT BY 尾崎佳加
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夏休み映画三昧企画 3
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大自然で映画を満喫! 西海岸を旅する巨大シアター「アラモ」
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夏休み映画三昧企画、最後を飾る第3弾はどどんとスケールの大きい映画鑑賞でいきましょう!
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この夏、映画ファンなら絶対参加すべきイベントが開催される。巨大スクリーンが西海岸を旅して回る移動映画館「ローリング・ロードショー・ツアー2005」だ。 |
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今月17日、ツアーは35ミリのプロジェクターと6x12メートルの巨大スクリーンを引っさげテキサスを出発。ユタ、アリゾナ、ロサンゼルス、サンフランシスコを経てオレゴンを目指す21日間6000マイルの旅だ。上映される11の作品は、各上映会場をロケ地に使用した映画という趣向だ。スクリーンに映し出された大自然が野外会場のパノラマと一体化する、かつてないほどの臨場感が味わえるツアーなのだ。 |
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ローリング・ロードショーの醍醐味は、上映作品のムードを徹底的に盛り上げる会場演出にある。例えば、海でサメに襲われる恐怖を描いたインディペンデント作品『オープン・ウォーター』の上映会では海岸にスクリーンを設置し、浮き輪やボートを海に浮かべて海から鑑賞する。人々は、水面下に忍び寄る何かに襲われるかもしれない恐怖を感じるのだ。 |
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また、ハンバーガーショップ「ホワイト・キャッスル」にたどり着くまでの珍道中を描いたコメディー『ハロルド&クマー ゴー・トゥー・ホワイト・キャッスル』(連載225)の上映会では、来場した観客に謎解きラリーを用意し、見事正解して上映会場に到着できた客にハンバーガーが振舞われるという、ストーリーそのままの体験アトラクションを実施した。私もこの作品を見た後ホワイト・キャッスルのハンバーガーが食べたくてしょうがなくなったのを覚えている。この日集まった550人の観客が消費したハンバーガーはなんと5400個。1人あたり約10個も食べたことになる。宣伝・演出効果は大成功のようだ。 |
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ローリング・ロードショーを主催する「Alamo Drafthouse(アラモ・ドラフトハウス)」はテキサスに拠点を置く映画館。1997年のオープン当初はカルト映画のみ上映するだけの小劇場だったが、現在では州内に3つの劇場を構えている。通常はテキサスの大自然でのみ上映される移動シアターだから、西海岸にいる人は絶対この機を逃さずツアーに参加してほしい。 |
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スケジュール: 8月19日『ラスト・ショー/The Last Picture Show』 in テキサス 21日『イット・ケイム・フロム・アウター・スペース/It Came From Outer Space』 in ニューメキシコ 23日『ウエスタン/Once Upon a Time in the West』 in アリゾナ 24日『猿の惑星/Planet of the Apes』 in ユタ 26日『レポマン/Repo Man Road Rally』 in ロサンゼルス 28日『北北西に進路を取れ/North By Northwest』 in ベイカーズフィールド 30日『ブリット/Bullet Road Rally』 in サンフランシスコ 9月1日『グーニーズ/The Goonies』 in オレゴン 3日『未知との遭遇/Close Encounters』 in ワイオミング 5日『キャット・バルー/Cat Ballou』 in コロラド 7日『ハッド/Hud』 in テキサス
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