TEXT BY 中条佳子(N.Y.在住)

 各誌の年末年始特集をチェック、2001年一番話題のセレブ&フィルムは?
 2001年も残すところあと僅か。全米各誌では今年の総決算やホリデーシーズン映画、今年最も話題になった人などの特集が組まれています。今回は各誌で話題のセレブと映画についての情報をお届けします。

 まず今年の顔として「ニューヨーカー」の最後の表紙を飾り話題になっているのはニューヨーク市長ルディ・ジュリアーニ。9月11日のWTCテロ事件以来、その冷静にして疲れをみせない働きぶりが注目され一挙に株が急騰。見事に2001年度ニューヨーカー・オブ・ザ・イヤーの座を獲得した。

 市長人気はニューヨークだけではなく、パーソン・オブ・ザ・イヤーとして「TIME」誌の表紙にも選ばれている。
 「ニューヨーカー」のニューヨーク・アワード・シアター部門を獲得したのはネイサン・レイン。「プロデューサーズ」の史上に残る大ヒットと、今年のトニー賞主演男優賞で今年のブロードウェイの話題をさらった。
 同誌が前号でオスカー候補として大きくレビューに取り上げた作品はロン・ハワード監督、ラッセル・クロウ主演『A Beautiful Mind』(01)、ロバート・アルトマン監督『Gosford Park』(01)、ピーター・ジャクソン監督『ロード・オブ・ザ・リング』(01)、ジェシー・ネルソン監督、ショーン・ペン主演『I am Sam』(01)、ラッセ・ハルストレム監督、ケビン・スペイシー主演『Shipping News』(01)など。

 この号の表紙はラッセル・クロウ。今年はバンドTOFOG活動中心の年だったのかと思いきや、年末となってやっぱり賞取りレースに登場。ゴールデングローブ主演男優賞候補となったクロウは「ピープル」誌の2001年に最も話題を呼んだカップルとして、メグ・ライアンとともに名前があがっている。
 「ピープル」が今年最も話題を呼んだ人として選んだのはブッシュ大統領、マライア・キャリー、二コール・キッドマン、ハリー・ポッター、マドンナ、ジュリア・ロバーツら。

 また同誌は今年のベスト映画として『地獄の黙示禄 <特別完全版>』(01/監督:フランシス・フォード・コッポラ)、『メメント』(01/監督:クリストファー・ノーラン)、『オーシャンズ11』(01/監督:スティーブン・ソダーバーグ)、『シュレック』(01/監督・アンドリュー・アダムソン、ヴィッキー・ジェンソン)、『In the Bedroom』(01/監督:トッド・フィールド)などの作品を挙げている。

 各誌で話題となっている映画から2002年のアワード・シーズンを予測出来るかも。それでは2002年が良い年になりますように。


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