だれもがクジラを愛してる。 | TOHOシネマズ シャンテ他絶賛上映中! |
インターネットもフェイスブックも携帯もない時代、
アラスカからの小さなニュースが世界を大きく巻き込んだ。
極寒のアラスカの凍りついた海に、3頭のクジラが閉じ込められている地方ニュースが報道された。さまざまな思惑を持った人々が救出活動に参加し、それは全米から世界へ報道され、クジラ救出騒動は政府や冷戦のソ連までを巻き込んだ大きな事件となっていく…
日本がバブル経済に沸いていた1988年10月、世界ではある事件が話題となっていた。アラスカ州バロー沖の北極海で3頭のコククジラが氷の中に閉じ込められているニュースが放送され、環境保護活動家や石油採掘会社、地元住民、州兵部隊までもがクジラ救出に参加した。そして世界から救出現場に報道陣が押し寄せ、この事件は政府ホワイトハウスと冷戦最中であったソ連までを動かすこととなり、世界を巻き込んでこのクジラ救出が注目されたのだった。
この作品は、世界を巻き込んだその小さな事件の実話を、取材に携わったジャーナリストのトム・ローズが書いた原作「Freeing the Whales」をもとに、救出劇に関わった人々の人間模様と思惑、クジラとのつながり、そしてそれを見守った世界中の人々を繋げたヒューマンドラマである。
今ではインターネットや携帯ですぐに世界の情報をアクセスできる時代であるが、まだそういった時代ではない1988年では、テレビや新聞、そして始まったばかりの衛星放送などのマスコミ情報によって、ニュースが伝えられる時代であった。そんな中で報道がもたらす影響や、それを利用しようとする人々の思惑、そして当時の国際的、社会的状況などもを描きながら、最後には力を合わせてクジラたちを救出するという感動も描いたヒューマンドラマに仕上がっている。
1988年10月、アラスカの地方テレビ局でリポーター兼ディレクターのアダム(ジョン・クラシンスキー)は、バロー岬沖の氷上で、小さな穴から息苦しそうにして頭を出す3頭のクジラを発見し、それをニュースにして流した。その地方ニュースがメイン局のニュースで流れ、またたく間に全米で注目を浴びることとなる。
現場にやってきたアダムの元恋人で環境保護団体職員のレイチェル(ドリュー・バリモア)は、知事に救出の要請をするが無視されるものの、匿名の電話で地元の石油会社が砕氷用ホバークラフトを持っていることを知る。レイチェルからの要請を受けた環境破壊の首謀者と言われている石油会社の社長マグローは、これが会社の宣伝になると快諾し、州兵部隊司令官に要請して救出作戦が開始される。
一方、アダムはニュースの報道で過熱する現状の中、メイン局からの期待を受け気をよくするが、
クジラとの共存共栄するイヌアピック族の姿に心を打たれ、報道よりもクジラを助けたいという気持ちが
強くなっていく。そしてこの事件はホワイトハウスやソ連をも巻き込み、世界的なニュースとなっていく。
果たしてクジラを助けることはできるのか・・・
【だれもがクジラを愛してる。 公式サイト】
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