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ムック インタビュー後記

宣伝担当には、マスコミ試写で、各媒体の映画情報ご担当者に作品をご覧いただき、ご感想をいただくという仕事があります。試写が終わった直後、いろいろとお話をうかがうのですが、意外に多いのが、「すっごくよかった!でもまだうまくまとまらなくて何て言っていいかわからない」というお答えです。後日、とても長い感想をメールなどでいただいたりしますが、確かに逆の立場で質問されたら、私も同じような反応になることもあるだろうなあと思います。

実は、『奇跡のシンフォニー』で、あるミュージシャンに作品を観ていただき、その直後にお話をうかがう機会がありました。以前、『アメリカン・ギャングスター』をご鑑賞後、あるサイトでご紹介いただいたことがあり、今回、『奇跡のシンフォニー』の音楽の素晴しさ、音楽の持つ力をわかってくれるミュージシャンでは?とインタビューをお願いし実現したものです。

そのミュージシャンの名は、ムック。男性4人のロックバンドで、日本のみならず、アメリカ、ヨーロッパなどでライブをし、最近では『クローバーフィールド/HAKAISHA』に楽曲提供したことが話題になりました。今回もアメリカ・ツアーの終了を待ち、日本でのツアーの合間をぬっての試写です。
不安材料は2つ。『奇跡のシンフォニー』を気に入ってくれるか?
そして、冒頭でお話ししたように、気に入ったとしても、観た直後で考えがまとまらないという事態に陥り、当たり障りのないインタビューとなってしまうこと。それでも宣伝担当としてまとめあげなくてはならない!と質問リストをズラズラと作って当日を迎えました。


  ♪ギターのミヤ(左)とドラムのSATOち(右)のおふたり♪
今回は、メンバーのうちギターのミヤとドラムのSATOちのおふたりが来場、試写終了後、インタビューをする会議室に。そこで待ち構えていた私に、SATOちが入ってくるなり「すっごく、よかった!!本当に感動しました!」と言ってくれたのです。続いてミヤも「よかったです!」と。ひとまず安心です。その後は、「自分で選んだら、こういう映画は観ないから新鮮だった・・・」に始まり、子供たちが音楽に触れる環境の違いや、自分たちの音楽との出会い、音楽やライブを楽しむことなど、本当に楽しくて興味深い話をいろいろとしてくれました。そのインタビューの様子は、こちらからご覧いただけます。

ここでは、その中から、私が本当にうれしくて涙が出そうになったコメントをひとつずつご紹介します。

(どんなシーンが印象に残りましたか?という質問に)
ミヤ「“辛いことがあっても音楽にぶつけることができる”って、実際にそうだと思うし、カッコいいなって。」

(この映画を誰と観たいですか?誰に観てもらいたいですか?という質問に)
SATOち「周りに音楽に行き詰ってる人とか、壁を越せない人ってリアルにいるんですよ。そういう人に観せたら、なんか変わるのかなって思った。」


当初の心配など杞憂に終わり、終了した後もしばらく嬉しい気持ちが続くようなインタビューでした。音楽をやっている彼らには、音のひとつひとつ、セリフや情景のひとつひとつから伝わってくるものが、私より何倍もあったのかもしれません。何より音楽の持つ力のすごさをこの作品から感じてそれを言葉で表現してくれたのが正直、意外でした。ライブやファンとのコミュニケーションでそうしたことは珍しくないかなと思っていたからです。彼らが音楽の持つ力にあらためて共感し、それを再認識するほど『奇跡のシンフォニー』ってすごい作品なんだ!と宣伝担当も再認識した次第です。
そして、辛いことや、壁にぶち当たっても、彼らには音楽があるんだ。。。音楽の力を目の前で具体的にムックが教えてくれました。

ムックのおふたりには、この場を借りてお礼を申し上げます。これからも応援していますヨ!

【奇跡のシンフォニー】
6/21(土)、日比谷スカラ座ほか全国ロードショー
(c) 2007 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved


2008年06月13日 15:26

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