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馬肥ゆる秋、スターシェフの新番組

ここ1,2週間は、すでに5年前の出来事になる9.11関連のドキュメンタリー、ドラマなどシリアスな番組が続いていたが、来週からは秋のクールがスタート。そのなかには、昨年度好評を集めた「ジェイミーズ・スクールディナー」の続編も含まれる。

ここまで太っちゃったの?ジェイミー

 この秋から始まる「ジェイミーズ・スクールディナー・リターンズ」 は昨年好評だったイギリス給食を変える試みを追うドキュメンタリーの続編。昨年度版では、ポテトフライや炭水化物、野菜0の給食を変えるべく、ジェイミー(とディナーレディ)が大奮闘。番組終了後、政府への署名を募り、結果、給食予算が少しだけ改善された。番組に登場したディナーレディのレシピ本も大当りし、ジェイミーもホクホクだった。

 つい最近、調査が行われたヨーロッパの児童の生活に関するアンケートでは、イギリスは最下位に近い順位を記録。イギリスの子供はハッピーではない、と証明された。食を文化と捉えるイタリア、フランスなどに比べ、平日、親と食事を共にする子供の数の少ないイギリス。栄養に関心のない親の意識改革を含め、続編ではどんなドラマが展開されるのか?

 ところで、この続編のバンセンCMのジェイミーを見て「ついにここまで…」と思ったイギリス人は多いはず。若くってフレッシュだったスターシェフも30代、ここしばらく、ちょっとおじさん化(太り気味)してきたな、と大半のイギリス人が思っていたところにこの写真。「ヘルシー食キャンペーンを諦めたジェイミー」の姿は、かなりの衝撃を与えたようだ。

 昨年、同じく放映されたイタリアを訪ねるシリーズは、イタリア人から料理を酷評、家族愛もいいけど、ワイフがでしゃばりすぎ!と不評に終わったジェイミー。今期のシリーズで「スター」の冠を復活できるか、が問われるところだ。


亭主関白シェフのゴードンも必見

 ジェイミー・オリバーと並ぶ英国スターシェフといえば、F-WORDのスター、毒舌で知られる元フットボーラーのゴードン・ラムジー。

 家族を大事にする(しすぎる)ジェイミーの対極ともいえる彼だが、最近彼のワイフが「ターナ・ラムジーのファミリーキッチン」という本を出版。スターシェフのWAGが、どれほどの話題を呼ぶか、興味を集めている。

 この出版の話題づくりか、ターナはラムジーとの夫婦関係、家庭生活を大衆誌に告白。イギリスには珍しい、亭主関白タイプのラムジーは、いっさい家では家事をしないし、育児にもノータッチだとか。一昔、いやふた昔前の日本男性を地でいくようなラムジーだが、こんな告白で夫の名声に傷がつかないか、ターナは気にしなかったのか? これまであまり家庭色を出してこなかったラムジーだが、昨シーズンの「ラムジーズ・キッチン」には、妻と子供も仲良く出演。秋には彼の真骨頂「ナイトメア」シリーズも放映されるはずなので、さらにプライベートにも注目が集まりそうだ。


TEXT BY シラヤナギリカ

2006年09月13日 19:13

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