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英国アカデミー、BAFTA アワード開催
2月11日、英国の映画ファンが心待ちにするBAFTAが開催された。今年の注目はなんと言っても…!シンプルな装いに大女優の貫禄
毎年恒例の映画行事、BAFTAアワード。会場となったロイヤルオペラハウスには、たくさんの映画ファンがレッドカーペットを歩くスターを一目見ようと集まった。
前回のコラムに書いたように、今回、もっとも話題をさらったのは、3人の名英国女優。超シンプルな黒いドレスに身を包んだジュディ・ディンチ、同じく黒のBEN DE LISI(イギリスのデザイナー)のドレスを着たケイト・ウィンスレット、そして、女王よろしく、簡素で上品な色使いのロングドレスを着たヘレン・ミランの3人。ちなみにヘレンのドレスをデザインしたJACQUES AZAGURYは、故ダイアナ妃が愛したデザイナーのひとりでもある。深い意味はないだろうが、気品あふれるデザインは女王を演じた彼女にはふさわしい一着と言えるのかも。
それぞれのキャラクターにぴったりの完璧なドレス選びで大女優の威厳をアピールした3人に比べ、イマイチの評価を得てしまったアクターもいる。
『プロデューサー』で新人にノミネートされたクリスティン・ランガンのムラサキの光沢のあるドレスには「似合ってないかも」、ふだんは「ベストドレッサー」の? カイリー・ミノーグにも「派手すぎ」との声があがった。
http://www.bafta.org/site/jsp/index.jsp
女王強し? ヘレン・ミランが堂々の受賞
さて、肝心の授賞式では大方の予想通り、「クイーン」が圧勝。作品賞は「クイーン」、主演女優賞はヘレン・ミランが受賞した。受賞式のスピーチでは、涙を浮かべ、興奮を隠し切れない様子だったヘレン。「女優たちの活躍が目立ったシーズンに受賞が出来て光栄だ」と語った。教師とティーンの教え子の不適切な関係を描いた問題作「Notes on a Scandal」でノミネートされていたジュディ・ディンチは残念ながら受賞ならず。「リトル・チルドレン」のケイトも受賞はならなかった。
このほか、英国作品賞に『ザ・ラスト・キング・オブ・スコットランド』、主演男優賞には、レッドカーペットでもスマートな着こなしが評価された
フォレスト・ウティッカーが選ばれた。(同伴された婦人のドレスは、いまひとつパッとしなかった、らしいが…)
いつも以上に力作が揃った今年のBAFTA。粒ぞろいの英国映画は、オスカーでも英国旋風を巻き起こせるか? 大いに期待できそうだ。
受賞作品一覧はこちら
TEXT BY シラヤナギリカ
2007年02月15日 13:50
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