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ヨーロッパ版・紅白歌合戦!? ユーロ・ヴィジョン・コンテストにまつわるエトセトラ
今年で第52回目となる、欧州最大の音楽イベント「ユーロ・ヴィジョン・コンテスト」。5月の本選を前に英国内での予選が始まり、巷にはいろんなうわさ話が…。今年はフィンランド・ヘルシンキで開催!
毎年5月、ヨーロッパでは、各国のお茶の間を賑わす歌の祭典「ユーロ・ヴィジョン・コンテスト」が行われる。日本での知名度はさほど高くないようだが、その歴史は古く、今年でなんと52回目の開催となる。欧州全域でTV放送されるこの歌番組は、欧州版の紅白歌合戦とも言われ(?)、参加国38カ国、視聴者数10万人!以上というビッグイベント。英国でも「今日はユーロ・ヴィジョンだから早く帰って、TV見ないとね」なんて会話が交わされる定番の音楽コンテストである。
コンテストの内容は、シンプルで、予めくじ引きで決まった順番で参加する各国の代表が一曲ずつ楽曲を披露。その後、携帯電話などで視聴者から投票を募り(視聴者は自国以外に投票するルールがある)、一番、人気の高かった組が優勝。優勝者が最後にアンコールでステージに立つ。
最近は「ティーン向けの音楽ばかり」との批評もあるもの、過去には、仏セルジュ・ゲンズブール提供の楽曲で優勝したフランス・ギャルやアバ(スウェーデン)、セリーヌ・ディオン(スイス)などの実力者を産出している、なかなか由緒正しい音楽祭なのだ。
毎年、開催国が変わるユーロ・ヴィジョンだが、2007年の開催地はフィンランド。前年度優勝者が出た国が毎年、開催国となるため、昨年の優勝者を排出したフィンランドに白羽の矢が立ったのだ。栄えある昨年の優勝者はイメージからは程遠い、怪物風ロックバンド『ローディ』。以前は「母国語で歌う」ことがルールとされていたが、最近は一般ウケしやすい英語で歌う出演者が増えてきた。とはいえ、流行りにとらわれず伝統的な音楽を演奏するバンドも多く、それぞれのお国柄を感じさせる音楽が聴けるのも、楽しいところだ。
モリッシー参戦? ウワサが飛び交う
5月の本選を前に、イギリス国内では予選が開催。人気ハードロックブループ「ダークネス」をドラック中毒が原因で解雇された元メンバーが出場したり(落選したものの「差別だ!」と激怒して世間を騒がせた)、BBCのリビングアイコンミュージシャン部門で1位になったモリッシーが参加するというウワサが流れたり、すでにゴシップ誌やTVで大きな話題となっている。
フランスやイタリア、ドイツと並び、イギリスは無条件で本選に参加できる4カ国のひとつだが、優勝には手が届かない。しかもここ数年はイラクへの派兵がヨーロッパから批判を受けているせいか、投票数が激減。かつては優勝の常連だっただけに、今年の本選がどうなるか、今から楽しみ!
TEXT BY シラヤナギリカ
2007年03月28日 15:29
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