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MTV ムービー・アワード 日本未公開の爆笑2作品が接戦

先週8日、音楽チャンネルMTVが「MTV ムービー・アワード」を発表した。MTVは今や、音楽よりも、カートゥーンやコメディー番組などが若者に絶大な人気を得ている、実質エンタメ総合チャンネルである。

今年MTVが注目したのは日本未公開の作品、「ウェディング・クラッシャー(原題)」、「40イヤー・オールド・バージン(原題)」。どちらも、ひたむきにオバカ一直線の爆笑コメディーだ。アメリカでは男子からの支持が圧倒的といえば、内容に察しがつくだろうか。

「ウェディング~」はオーエン・ウィルソン&ヴィンス・ボーン演じる悪友コンビが、見知らぬ富豪の結婚式に紛れ込み(大人数だからバレない)、堂々と談笑、飲み食いしたあげく好みの女性をナンパしまくる「結婚式荒らし」のお話。
また、「40イヤー~」はタイトルどおり、40歳にして童貞ということが発覚したまじめ男(スティーヴ・カレル)にバージンを捨てさせるため、同僚が冷やかし混じりにロストバージンの手ほどきをする遅咲き青春コメディーだ。両作品とも「アメリカン・パイ」を思わせる下ネタがモリモリ盛り込まれており、失笑から爆笑まで笑いの連続である。日本公開未定なのが実に惜しい作品だ。
(※「40イヤー・オールド・バージン(原題)」の邦題は「40歳の童貞男」に決定。9月ロードショー予定。)

そして2006年のMTVベストムービー賞は、「ウェディング・クラッシャー(原題)」に輝いた。「バットマン・ビギンズ」、「シン・シティ」、「キングコング」ら大作を押しのけて堂々の受賞である(もちろん「40イヤー~」もノミネート入り)。「ウェディング~」は他にもチーム演技賞(ウィルソン&ボーン)とぶっとび演技賞(アイラ・フィッシャー)を受賞している。また、多くの部門にノミネート入りしていた「40イヤー~」は、ベスト・パフォーマンス賞がバージン男(本人がではない、たぶん)のスティーヴ・カレルに送られた。

MTVならではのユニークな賞では、昨年劇場、ゴシップ紙ともに賑わせた「Mr.& Mrs.スミス」のアンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピットがベスト・ファイト賞を獲得。ベスト・キス賞は、流行語まで生まれた問題作「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール&ヒース・レジャーが持ち帰った。

MTVムービー・アワードはまた、授賞式の派手なパフォーマンスでも人気。今年は同セクシー・パフォーマンス賞に輝いたジェシカ・アルバ(「シン・シティ」)司会のもと、錚々たるセレブが出席。MTV世代の観客が見守る中、受賞者たちのスピーチもくだけたもので、アカデミー賞の比にならない拍手や声援が鳴り響いた。

★MTVムービー・アワード 2006 受賞リスト

ベスト・ムービー:「ウェディング・クラッシャー(原題)」
ベスト・パフォーマンス:ジェイク・ギレンホール(「ブロークバック・マウンテン」)
ベスト・パフォーマンス(コメディー部門):スティーヴ・カレル(「40イヤー・オールド・バージン(原題)」)
ベスト・オンスクリーン・チーム:ヴィンス・ボーン&オーウェン・ウィルソン
(「ウェディング・クラッシャー(原題)」)
ベスト・ヒーロー:クリスチャン・ベイル(「バットマン・ビギンズ」)
ベスト悪役:ヘイデン・クリステンセン(「スター・ウォーズ エピソードIII」)
ブレイクスルー・パフォーマンス:アイラ・フィッシャー(「ウェディング・クラッシャー(原題)」)
セクシー・パフォーマンス:ジェシカ・アルバ(「シン・シティ」)
ベスト・ファイト:アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット(「Mr.& Mrs.スミス」)
ベスト・キス:ジェイク・ギレンホール&ヒース・レジャー(「ブロークバック・マウンテン」)
ベスト・ホラー・パフォーマンス:ジェニファー・カーペンター(「エミリー・ローズ」)

TEXT BY 尾崎佳加

2006年06月16日 11:57

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