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映画祭再び!LAショートフィルムフェスティバル
残暑厳しいロサンゼルスに、またまたホットな映画祭がお目見え。9月5日から14日までの10日間、本年度で第10回目を迎える「LA International Short Film Festival」が開催中です。このコラムでもお馴染みとなった、ハリウッドの心臓部に位置する大映画館「ArcLight」で行われているこのイベントは、毎年600本以上のショートフィルムを上映、1万人以上の来場者を誇る世界最大級の短編映画ショーケースなのです。
このフェスティバルが設ける功労賞、映画界に著しい貢献をした製作者に贈られる「Maverick Film Achievement Awards」。史上3人目となる本年度の受賞者は、脚本家・監督・プロデューサーと多岐に渡って活躍しているポール・ハギス氏が選ばれています。彼の功績はまさに「”Maverick”=異端児」そのもの。脚本を手がけた2本の作品、「Million Dollar Baby」と「Crash」(監督・原作)が、どちらも”最優秀作品賞”となりました。これはオスカー史上初の出来事です。時代のニーズに応えた内容と鋭い視点で、観る者を圧倒するパワーを持った脚本を次々と生み出すハギス氏。本年度のアカデミー賞でも、必ずやその壇上でお目にかかることとなるでしょう。
更に、この映画祭の特徴として、著名な映画制作者達を招いてのパネルディスカッションが上げられます。映画の撮り方や製作の手順に始まり、いかに良い役者を捕まえるかまで、多数の現役プロデューサー・ディレクター・脚本家が独自の経験に基づき、レクチャー形式で講演を行います。現場スタッフの生の声が聞ける絶好のチャンスとなっています。また、各作品の監督や俳優達の舞台挨拶も控えているので、ともに若き映画クリエーター達にとっては即興の映画学校となりそうです。
最優秀賞・最優秀外国作品賞・観客賞などの入賞作品候補は9月12日に発表され、翌13日に一挙上映。同日に各受賞作品が決定し、最終日の14日に全受賞作品の上映が予定されています。今フェスティバルは賞金制ではなく、映画制作の為に必要な機材が贈られます。気になるその中味は、パナビジョンのカメラキットや脚本編集ソフトなどなど。最優秀賞ではおよそ700万円以上に相当する、映画クリエーター達にとっては喉から手が出るほど欲しい豪華商品が待っています。本年度の栄冠は誰の頭上に輝くのでしょうか?
数ある映画祭の中でも、LA ショートフィルムフェスティバルは数少ないアカデミー公認の映画祭。今イベントで入賞した作品が、アカデミー賞の短編部門にノミネートされることも珍しくありません。ここで若き才能が発掘され、今後の映画界を担う製作者達が続々と生まれていくことでしょう。デジタルカメラの低価格化や編集ソフトの充実などにより、映像クリエーター人口はますます増え続けています。ストーリーの長さや内容、カメラの種類や言語に至るまで、決まった制限の無いこのフェスティバルは誰にも門戸が開かれています。映画制作に興味がある方は、来年度の映画祭への出品を考えてみてはいかがでしょうか?未来の大監督が、そこから誕生するかもしれません。
TEXT BY アベマリコ
このフェスティバルが設ける功労賞、映画界に著しい貢献をした製作者に贈られる「Maverick Film Achievement Awards」。史上3人目となる本年度の受賞者は、脚本家・監督・プロデューサーと多岐に渡って活躍しているポール・ハギス氏が選ばれています。彼の功績はまさに「”Maverick”=異端児」そのもの。脚本を手がけた2本の作品、「Million Dollar Baby」と「Crash」(監督・原作)が、どちらも”最優秀作品賞”となりました。これはオスカー史上初の出来事です。時代のニーズに応えた内容と鋭い視点で、観る者を圧倒するパワーを持った脚本を次々と生み出すハギス氏。本年度のアカデミー賞でも、必ずやその壇上でお目にかかることとなるでしょう。
更に、この映画祭の特徴として、著名な映画制作者達を招いてのパネルディスカッションが上げられます。映画の撮り方や製作の手順に始まり、いかに良い役者を捕まえるかまで、多数の現役プロデューサー・ディレクター・脚本家が独自の経験に基づき、レクチャー形式で講演を行います。現場スタッフの生の声が聞ける絶好のチャンスとなっています。また、各作品の監督や俳優達の舞台挨拶も控えているので、ともに若き映画クリエーター達にとっては即興の映画学校となりそうです。
最優秀賞・最優秀外国作品賞・観客賞などの入賞作品候補は9月12日に発表され、翌13日に一挙上映。同日に各受賞作品が決定し、最終日の14日に全受賞作品の上映が予定されています。今フェスティバルは賞金制ではなく、映画制作の為に必要な機材が贈られます。気になるその中味は、パナビジョンのカメラキットや脚本編集ソフトなどなど。最優秀賞ではおよそ700万円以上に相当する、映画クリエーター達にとっては喉から手が出るほど欲しい豪華商品が待っています。本年度の栄冠は誰の頭上に輝くのでしょうか?
数ある映画祭の中でも、LA ショートフィルムフェスティバルは数少ないアカデミー公認の映画祭。今イベントで入賞した作品が、アカデミー賞の短編部門にノミネートされることも珍しくありません。ここで若き才能が発掘され、今後の映画界を担う製作者達が続々と生まれていくことでしょう。デジタルカメラの低価格化や編集ソフトの充実などにより、映像クリエーター人口はますます増え続けています。ストーリーの長さや内容、カメラの種類や言語に至るまで、決まった制限の無いこのフェスティバルは誰にも門戸が開かれています。映画制作に興味がある方は、来年度の映画祭への出品を考えてみてはいかがでしょうか?未来の大監督が、そこから誕生するかもしれません。
TEXT BY アベマリコ
2006年09月07日 15:47
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