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ノミネート発表!64th Golden Globe Awards
めっきり寒くなってきたクリスマス目前のロサンゼルス。日中は晴天続きで過ごしやすい毎日ですが、朝晩はグッと気温が下がり、今年の冷え込みはちょっと珍しいかもしれません。そんな中、先日12月14日に、第64回ゴールデン・グローブ賞の各候補者・作品が発表されました。毎年恒例のこの授賞式は、アカデミー賞の1ヶ月程前に当たる来年1月15日に行われます。ゴールデン・グローブは、HFPA(The Hollywood Foreign Press Association)が主催する映画とTVの一大イベント。来年度のノミネート者の中には日本人の名前が挙がっていたことで、日本国内でも大々的にそのニュースが駆け巡ったことと思います。そこで今回は、その候補者と作品達のレポートと(個人的な)注目作品をじっくりご紹介します。
まず、最優秀映画賞・ドラマ部門に”Babel”(邦題:バベル)、”Bobby”(邦題:ボビー)、”The Departed”(邦題:ディパーテッド)、”Little Children”(原題)、”The Queen”(邦題:クィーン)がノミネート。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンらが競演した、「インファナル・アフェア」シリーズのリメイクである「ディパーテッド」は、その俳優陣の豪華さからもアメリカで大ヒットしました。また、役所広司率いる日本人俳優達も出演の「バベル」は、そのパワフルな物語からかなり強い印象を残す秀逸な作品となっています。
ドラマ映画部門の最優秀主演女優賞候補には、”Volver”(仮邦題:ボルヴァー)のペネロペ・クルス、”Notes on a Scandal”(原題)のジュディー・デンチ、”Sherrybaby”(原題)のマギー・ギレンホール、「クイーン」のヘレン・ミレン、”Little Children”のケイト・ウィンスレットが選出されています。ヘレン・ミレンやケイト・ウィンスレットなどの大女優達が肩を並べるノミネートとなりましたが、なかでもペネロペ・クルスの大きな瞳も印象的でした。
ドラマ映画部門・最優秀 主演男優賞に、2作品でノミネートのレオナルド・ディカプリオ(「ディパーテッド」、”Blood Diamond”(原題)、”Venus”(原題)のピーター・オトュール、”The Pursuit of Happyness”(邦題:幸せのちから)のウィル・スミス、”The Last King of Scotland”(原題)のフォレスト・ウィテカーがノミネート。ディカプリオの快挙にも注目が集まりますが、ベテラン勢の名演も甲乙付け難い選出となっています。
最優秀映画賞・コメディー/ミュージカル部門には、”Borat”(原題)、”The Devil Wears Prada”(邦題:プラダを着た悪魔)、”Dreamgirls”(邦題:ドリームガールズ)、”Little Miss Sunshine”(邦題:リトル・ミス・サンシャイン)、”Thank You for Smoking”(邦題:サンキュー・スモーキング)が選ばれました。「ボラット(原題)」の訴えられまくりブラックコメディが物議をかもしていますが、良く見ると他4本も人気作品ばかり。
コメディー/ミュージカル部門・最優秀主演女優賞には、”Running with Scissors”(原題)のアネット・ベニング、「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレット、「ドリームガールズ」のビヨンセ・ノウルズ、「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープ、”Miss Potter”(原題)のレニー・ゼルウィガーが候補に。こちらも個性が光る女優達ですが、ベテランのメリル・ストリープが頭ひとつ分程リードの予感です。
コメディー/ミュージカル部門・最優秀主演男優賞では、「ボラット」のサシャ・バロン・コーエン、”Pirates of The Caribbean: Dead Man’s Chest” (邦題:パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト)のジョニー・デップ、「サンキュー・スモーキング」のアーロン・エッカート、”Kinky Boots”(邦題:キンキーブーツ)のキウェテル・イジョフォー、”Stranger Than Fiction”(原題)のウィル・フェレルがノミネート。こちらも名優達が勢ぞろいです。
最優秀外国語映画賞には、”Apocalypto”(邦題:アポカリプト)、”Letters from Iwo Jima”(邦題:硫黄島からの手紙)、”The Lives of Others”(原題)、”Pan’s Labyrinth”(原題)、「ボルヴァー」が選ばれています。ここは、日本人であることを誇りに思えるような作品に仕上がった「硫黄島からの手紙」に是非獲って頂きたいところです。ちなみに同作品は、すでにナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、そしてアメリカ映画協会賞を獲得しています、
最優秀助演映画男優賞には”Hollywoodland”(原題)のベン・アフレック、「ドリームガールズ」のエディ・マーフィー、「ディパーテッド」からジャック・ニコルソンとマーク・ウォルバーグ、「バベル」のブラッド・ピットがノミネート。こちらもベテラン俳優ばかりですが、同じ「ディパーテッド」のニコルソンv.s. ウォルバーグが見ものとなりそう。
そして最後に、最優秀助演映画女優賞に”Notes on a Scandal”(原題)のケイト・ブランシェット、「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント、「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソン、そして日本人女優として唯一のノミネートとなった「バベル」の菊池凛子と、同映画からエイドリアーナ・バラザが選ばれています。人気TV番組「アメリカン・アイドル」で惜しくも途中で落選となったハドソンの歌唱力が話題ですが、ここは菊池さんの頭上に輝いて欲しいものです。
と、一気にご紹介して来ましたが、これでもやっと候補の半分弱といったところ。映画部門の大方はカバー出来たと思いますが、まだまだTV部門にも見どころが。筆者のオススメ番組も登場。そこで、来週も引き続きゴールデン・グローブ特集として、ノミネートの状況をレポートしてみたいと思います。全候補者・作品達をいち早くご覧になりたい方は、下記の公式ウェブサイトからどうぞ!
ゴールデン・グローブ賞/全ノミネート
TEXT BY アベマリコ
まず、最優秀映画賞・ドラマ部門に”Babel”(邦題:バベル)、”Bobby”(邦題:ボビー)、”The Departed”(邦題:ディパーテッド)、”Little Children”(原題)、”The Queen”(邦題:クィーン)がノミネート。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンらが競演した、「インファナル・アフェア」シリーズのリメイクである「ディパーテッド」は、その俳優陣の豪華さからもアメリカで大ヒットしました。また、役所広司率いる日本人俳優達も出演の「バベル」は、そのパワフルな物語からかなり強い印象を残す秀逸な作品となっています。
ドラマ映画部門の最優秀主演女優賞候補には、”Volver”(仮邦題:ボルヴァー)のペネロペ・クルス、”Notes on a Scandal”(原題)のジュディー・デンチ、”Sherrybaby”(原題)のマギー・ギレンホール、「クイーン」のヘレン・ミレン、”Little Children”のケイト・ウィンスレットが選出されています。ヘレン・ミレンやケイト・ウィンスレットなどの大女優達が肩を並べるノミネートとなりましたが、なかでもペネロペ・クルスの大きな瞳も印象的でした。
ドラマ映画部門・最優秀 主演男優賞に、2作品でノミネートのレオナルド・ディカプリオ(「ディパーテッド」、”Blood Diamond”(原題)、”Venus”(原題)のピーター・オトュール、”The Pursuit of Happyness”(邦題:幸せのちから)のウィル・スミス、”The Last King of Scotland”(原題)のフォレスト・ウィテカーがノミネート。ディカプリオの快挙にも注目が集まりますが、ベテラン勢の名演も甲乙付け難い選出となっています。
最優秀映画賞・コメディー/ミュージカル部門には、”Borat”(原題)、”The Devil Wears Prada”(邦題:プラダを着た悪魔)、”Dreamgirls”(邦題:ドリームガールズ)、”Little Miss Sunshine”(邦題:リトル・ミス・サンシャイン)、”Thank You for Smoking”(邦題:サンキュー・スモーキング)が選ばれました。「ボラット(原題)」の訴えられまくりブラックコメディが物議をかもしていますが、良く見ると他4本も人気作品ばかり。
コメディー/ミュージカル部門・最優秀主演女優賞には、”Running with Scissors”(原題)のアネット・ベニング、「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレット、「ドリームガールズ」のビヨンセ・ノウルズ、「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープ、”Miss Potter”(原題)のレニー・ゼルウィガーが候補に。こちらも個性が光る女優達ですが、ベテランのメリル・ストリープが頭ひとつ分程リードの予感です。
コメディー/ミュージカル部門・最優秀主演男優賞では、「ボラット」のサシャ・バロン・コーエン、”Pirates of The Caribbean: Dead Man’s Chest” (邦題:パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト)のジョニー・デップ、「サンキュー・スモーキング」のアーロン・エッカート、”Kinky Boots”(邦題:キンキーブーツ)のキウェテル・イジョフォー、”Stranger Than Fiction”(原題)のウィル・フェレルがノミネート。こちらも名優達が勢ぞろいです。
最優秀外国語映画賞には、”Apocalypto”(邦題:アポカリプト)、”Letters from Iwo Jima”(邦題:硫黄島からの手紙)、”The Lives of Others”(原題)、”Pan’s Labyrinth”(原題)、「ボルヴァー」が選ばれています。ここは、日本人であることを誇りに思えるような作品に仕上がった「硫黄島からの手紙」に是非獲って頂きたいところです。ちなみに同作品は、すでにナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、そしてアメリカ映画協会賞を獲得しています、
最優秀助演映画男優賞には”Hollywoodland”(原題)のベン・アフレック、「ドリームガールズ」のエディ・マーフィー、「ディパーテッド」からジャック・ニコルソンとマーク・ウォルバーグ、「バベル」のブラッド・ピットがノミネート。こちらもベテラン俳優ばかりですが、同じ「ディパーテッド」のニコルソンv.s. ウォルバーグが見ものとなりそう。
そして最後に、最優秀助演映画女優賞に”Notes on a Scandal”(原題)のケイト・ブランシェット、「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント、「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソン、そして日本人女優として唯一のノミネートとなった「バベル」の菊池凛子と、同映画からエイドリアーナ・バラザが選ばれています。人気TV番組「アメリカン・アイドル」で惜しくも途中で落選となったハドソンの歌唱力が話題ですが、ここは菊池さんの頭上に輝いて欲しいものです。
と、一気にご紹介して来ましたが、これでもやっと候補の半分弱といったところ。映画部門の大方はカバー出来たと思いますが、まだまだTV部門にも見どころが。筆者のオススメ番組も登場。そこで、来週も引き続きゴールデン・グローブ特集として、ノミネートの状況をレポートしてみたいと思います。全候補者・作品達をいち早くご覧になりたい方は、下記の公式ウェブサイトからどうぞ!
ゴールデン・グローブ賞/全ノミネート
TEXT BY アベマリコ
2006年12月25日 20:15
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