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ロサンゼルス近郊で「海外旅行」気分
先日も特集したThanksgiving Day以来、アメリカは年末のホリデイ・シーズンに突入。街中も庭先も、クリスマスのイルミネーションで美しく飾られ、12月らしい装いとなりました。そろそろ来週辺りがピークとなりそうな「仕事納め」の時期にともない、空港は帰省やバケーションに出掛ける人々でパニック状態になりそう。そんな中、Los Angeles Timesが、予想される大混雑を避ける方法「ロサンゼルス郡に残って旅行気分」なる特集を組みました。今までにハリウッドの各スタジオが発見、もしくは作り上げたロケ地のおかげで、ロサンゼルスには、いながらにして外国に来た気分を味わえる観光名所がたくさんあるとか。なかなか面白いこの企画の中から、映画にも登場したいくつかの「国々」をリストアップしてみます。
メキシコ:ハリウッドから20-30分のベニスビーチ沿い。近くの通りやオーシャンフロントの歩道にある建物は、古き良きメキシコの佇まい。(Speedway Ave. Windward Ave. Ocean Front Walk, Venice Beach) オーソン・ウェルズ監督の”Touch of Evil (1957)”(邦題:黒い罠)にて使用。
タヒチ:LA南部、ロングビーチから船で約1時間のカタリナ島にあるリトル・ハーバーは、タヒチを思わせる美しい海岸が続く。(Catalina Island. Little Harbor) 1935年のフランク・ロイド監督”Mutiny on the Bounty”(邦題:戦艦バウンティの叛乱)やマーロン・ブランド主演の”The Young Lions (1958)”(邦題:若き獅子たち)に登場。
スペイン:ハリウッドの北東に位置するサンガブリエルの39号線付近には、スペインを思わせる巨大な橋や建造物が。(San Gabriel Canyon Road, Highway 39) ”Mission: Impossible 2 (2000)”(邦題:ミッション・インポッシブル2/M:I 2)や、”The Fast and The Furious: Tokyo Drift (2006)”(邦題:ワイルドスピード3・東京ドリフト)でのカーチェイスに登場。
ロンドン:先日特集した、ハリウッドにあるグリフィス・パーク内の回転木馬は、ロンドン風のロマンチックな雰囲気。(Hollywood, Griffith Park) クリスチャン・ベールとヒュー・ジャックマンが競演の”The Prestige (2006)”(暫定邦題:プレステージ)や、サラ・ミシェル・ゲラーが出演した人気TVドラマ”Buffy the Vampire Slayer”(邦題:バフィー・恋する十字架(及び)吸血キラー・少女バフィー)にも登場。
ハワイ:同じ「アメリカ国内」ですが、ロングビーチ近郊のサンペドロ、カブリロ・ビーチ近くにあるバスハウスは、ハワイにある建物や庭園の雰囲気が。(San Pedro, Cabrillo Beach Bathhouse) ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーが共演した”50 First Dates (2004)”(邦題:50回目のファースト・キス)やジョン・ウー監督の”Face/Off (1997)”(邦題:フェイス/オフ)にて使用。
日本:ロサンゼルス北部のパサデナ・サンマリノにあるハンティントン図書館内には、日本そのものとも言える立派な庭園がある。(Pasadena, San Marino. Huntington Library) ご存知”Memoirs of a Geisha (2005)”(邦題:SAYURI)や、三船敏郎も出演する”Midway (1976)”(邦題:ミッドウェイ)、ジャック・ニコルソン主演のコメディ”Anger Management (2003)” (邦題:N.Y.式ハッピー・セラピー)にも登場。
ハリウッドの「近場にロケ地を作ってしまおう!」という試みは、南カリフォルニアのビーチをフランスの海辺に見立てて撮影した1907年製作の”Monte Cristo”(邦題:モンテ・クリスト伯)から始まったとか。今年2006年に公開された、次期オスカー候補としての呼び声が高い作品達も、実はLA近郊に作り込んだセットで撮影したもの。エディー・マーフィーとビヨンセが共演の”Dreamgirls”(邦題:ドリームガールズ)はデトロイトを、”Little Miss Sunshine”(邦題:リトル・ミス・サンシャイン)ではニュー・メキシコを、そして”Flags of Our Fathers”(邦題:父親達の星条旗)と”Letters From Iwo Jima”(邦題:硫黄島からの手紙)では日本の硫黄島がカリフォルニア州に出現しました。今年の年末年始にロサンゼルス旅行を予定している方々は、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。LAの旅プラス新たな「海外旅行」というのも、なかなかステキな思い出になるかもしれません。
TEXT BY アベマリコ
メキシコ:ハリウッドから20-30分のベニスビーチ沿い。近くの通りやオーシャンフロントの歩道にある建物は、古き良きメキシコの佇まい。(Speedway Ave. Windward Ave. Ocean Front Walk, Venice Beach) オーソン・ウェルズ監督の”Touch of Evil (1957)”(邦題:黒い罠)にて使用。
タヒチ:LA南部、ロングビーチから船で約1時間のカタリナ島にあるリトル・ハーバーは、タヒチを思わせる美しい海岸が続く。(Catalina Island. Little Harbor) 1935年のフランク・ロイド監督”Mutiny on the Bounty”(邦題:戦艦バウンティの叛乱)やマーロン・ブランド主演の”The Young Lions (1958)”(邦題:若き獅子たち)に登場。
スペイン:ハリウッドの北東に位置するサンガブリエルの39号線付近には、スペインを思わせる巨大な橋や建造物が。(San Gabriel Canyon Road, Highway 39) ”Mission: Impossible 2 (2000)”(邦題:ミッション・インポッシブル2/M:I 2)や、”The Fast and The Furious: Tokyo Drift (2006)”(邦題:ワイルドスピード3・東京ドリフト)でのカーチェイスに登場。
ロンドン:先日特集した、ハリウッドにあるグリフィス・パーク内の回転木馬は、ロンドン風のロマンチックな雰囲気。(Hollywood, Griffith Park) クリスチャン・ベールとヒュー・ジャックマンが競演の”The Prestige (2006)”(暫定邦題:プレステージ)や、サラ・ミシェル・ゲラーが出演した人気TVドラマ”Buffy the Vampire Slayer”(邦題:バフィー・恋する十字架(及び)吸血キラー・少女バフィー)にも登場。
ハワイ:同じ「アメリカ国内」ですが、ロングビーチ近郊のサンペドロ、カブリロ・ビーチ近くにあるバスハウスは、ハワイにある建物や庭園の雰囲気が。(San Pedro, Cabrillo Beach Bathhouse) ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーが共演した”50 First Dates (2004)”(邦題:50回目のファースト・キス)やジョン・ウー監督の”Face/Off (1997)”(邦題:フェイス/オフ)にて使用。
日本:ロサンゼルス北部のパサデナ・サンマリノにあるハンティントン図書館内には、日本そのものとも言える立派な庭園がある。(Pasadena, San Marino. Huntington Library) ご存知”Memoirs of a Geisha (2005)”(邦題:SAYURI)や、三船敏郎も出演する”Midway (1976)”(邦題:ミッドウェイ)、ジャック・ニコルソン主演のコメディ”Anger Management (2003)” (邦題:N.Y.式ハッピー・セラピー)にも登場。
ハリウッドの「近場にロケ地を作ってしまおう!」という試みは、南カリフォルニアのビーチをフランスの海辺に見立てて撮影した1907年製作の”Monte Cristo”(邦題:モンテ・クリスト伯)から始まったとか。今年2006年に公開された、次期オスカー候補としての呼び声が高い作品達も、実はLA近郊に作り込んだセットで撮影したもの。エディー・マーフィーとビヨンセが共演の”Dreamgirls”(邦題:ドリームガールズ)はデトロイトを、”Little Miss Sunshine”(邦題:リトル・ミス・サンシャイン)ではニュー・メキシコを、そして”Flags of Our Fathers”(邦題:父親達の星条旗)と”Letters From Iwo Jima”(邦題:硫黄島からの手紙)では日本の硫黄島がカリフォルニア州に出現しました。今年の年末年始にロサンゼルス旅行を予定している方々は、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。LAの旅プラス新たな「海外旅行」というのも、なかなかステキな思い出になるかもしれません。
TEXT BY アベマリコ
2006年12月18日 21:53
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