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堂々のBoxoffice No. 1!”The BourneUltimatum”の強さに迫る

日本では11月の公開が待たれる”The Bourne Ultimatum (邦題:ボーン・アルティメイタム)”。アメリカでは一足早く8月3日の公開でしたが、たった3日間で6900万ドルを叩き出す大ヒットに。夏の大作映画がデッドヒートを繰り広げる中、余裕のBoxoffice第一位を記録しました。前々作の「ボーン・アイデンティティー(邦題)」や前作の「ボーン・スプレマシー(邦題)」で固定ファンをガッチリと掴んだ「ボーン・シリーズ」は、第3章にきて過去の作品をしのぐ出来栄えだと評判に。辛口で知られる評論家達までもが舌を巻く「ボーン・アルティメイタム」の人気の秘訣、そのこだわりと見どころに迫ってみましょう。
主人公ジェイソン・ボーンが、いかに殺人兵器に仕立て上げられたのか?いよいよ本作では、政府による陰謀の謎解きが展開されます。「ボーン・シリーズ」の根強いファンをうならせる理由のひとつは、まずそのストーリー設定。最愛の女性を失ったボーンの「目的」がより明確になり、逃げる立場から追い詰める側へと逆転しています。今まで以上にスリリングに、そして綿密に練られたプロットが、息もつかせぬクライマックスへと一気に突入。まるでジェットコースターに乗っているような感覚が、観客を病みつきにさせる原因かもしれません。

また、ボーン・シリーズの特徴とも言える、広範囲に渡るロケーションは本作でも健在。ニューヨーク、モロッコのタンジールと、世界を又に掛けてボーンの追跡が続きます。驚いてしまうのは、スタジオのセットなどを使わず、ほぼオールロケーションで撮影していること。それを証明するかのように、各都市で行われるチェイスシーンではそれぞれの街並みがこと細かに映し出されています。近代的なメトロポリスと古代都市が不思議とマッチするこのシーンは、スピードに負けないように背景を凝視する価値あり。プロデューサーのパトリック・クローリー氏曰く、タンジールは撮影にかなり好意的だったとか。全米でも極めて規制が厳しいとされるニューヨークであれば一蹴されてしまうような要求も、タンジールではOKだったそうです。

ひとつに絞るのは難しすぎる見どころは、まずマット・デイモンのパフォーマンス。半分人間、もう半分は殺戮マシーンというキャラクターを、自在な表情とセリフ回しでリアルなものにしています。先日、フォーブス誌が発表した「最も確実に稼げる俳優」の第一位に選ばれただけのことはありますね。日本でも大ヒット間違いなしの本作品、前作を上回る出来に仕上がっています。

【ボーン・アルティメイタム公式サイト】
【おすすめ新作】

11/10(土)、日劇1ほか全国ロードショー

(C) 2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT BY アベマリコ

2007年08月17日 14:13

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