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もはや「オタクの聖地」を越えた!Comic-Con International

アメリカ最大のコミックイベント、Comic –Con International=通称「コミコン」。今年は7月26日から29日まで開催され、文字通り大盛況!のうちに幕を閉じました。ロサンゼルスから車で南へ約2時間のサンディエゴは、マンガ・SF・ファンタジー・ゲーム…などなどのファン達でごった返すことに。太陽カンカン照りの暑さに負けないくらい、熱気ムンムンだったイベントの模様をお伝えしていきます。

今や、アメリカのGeeks=オタク達にとって聖地とも言える「コミコン」が誕生したのは、1970年。サンディエゴのダウンタウンにあるホテルで、来場者は300人程度という小規模なコミック展として産声を上げました。それが時を経て、広大な敷地を持つコンベンションセンターがホームとなり、2006年には12万3000人のファンで賑わう一大イベントに成長。今年は、目玉にあたる土曜日のチケットが前売りで完売という異例の事態となり、現段階で確認できるだけでも、4日間で15万人以上という過去最高の来場者があったそうです。

人気の秘密は、その豪華なラインナップ。有名監督やプロデューサー、出演者達によるパネルディスカッションに始まり、コスプレ(英語では”Cosplay”という造語に!)、アートショーやサイン会、アニメ・映画の上映会や新作ゲームの実演ブース、そしてもはや元祖ともなったコミックブックの販売やフィギュアなどのキャラクターグッズを扱うショップがズラリ。各界のセレブも多数来場し、マニアックなファンのみならずエンタメ好きなら誰もが楽しめるイベントが目白押しとなっています。

それでは、会場で人気を集めていた今年の注目作品を、まずは映画から。アメコミ出版社の最大手マーベル・コミックの”Iron Man” (原題)が、いよいよ2008年に実写化されます。原作の人気はもとより、ロバート・ダウニー・Jr.、グウィネス・パルトロウ、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、サミュエル・L・ジャクソン、ヒラリー・スワンク…といった豪華なキャストも話題になっています。また、来年公開予定の「インディアナ・ジョーンズ(邦題)」や「スタートレック(邦題)」の新作は、旧作のファンだけでなく若者にも人気の兆しです。また、ロバート・ゼメキス監督待望の最新作、”Beowulf (原題)”はいよいよ今年の秋公開予定。そして、コメディ”Good Luck Chuck (原題)”のブースには、出演者のジェシカ・アルバも。大人気女優の登場に、ひときわ大きな人だかりができていました。

本年度、特に大当たりだったのがTVシリーズ。日本でもお馴染みの「LOST」や「24」はもちろんのこと、昨年から始まった”Heroes (原題)”が最も華やかな目玉のひとつとなりました。メインキャスト達やクルーが来場し、ファンはとにかく大興奮。開始から一年足らずでエミー賞を始め数々のアワードを獲得、固定ファンをガッチリ掴んだ本作は、日本でも今秋からCSで放送予定とのこと。この特殊能力を授かった人々を描いたSF物語、実は東京も舞台になります。ちょっと間違った日本描写など、日本人だからこそ突っ込めるネタも満載。ちなみに、主演のひとりであるマーシー・オカさんの「やったぁー!」というセリフは、こちらではちょっとした流行語になりました。

まるで、オモチャ箱をひっくり返したような賑わいとなったComic-Con。来年も、同じ会場で7月24日から27日までの開催が決定しています。来場者の多くは自身のブログを持っていて、翌日にはイベントの映像がアップされます。こうした宣伝効果を狙って、映画やTV界のエグゼクティブ達はすでに躍起になっているとか。「コミコン」の更なるパワーアップが期待されます。興味を持たれた方々は、くれぐれも予約をお忘れなく。下記のホームページから詳細がチェックできます。

【Comic-Con International 公式サイト】

TEXT BY アベマリコ

2007年08月06日 22:13

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