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今年は初めてがいっぱい!AMA:American Music Awards
感謝祭(今年は11月21日)を間近に控え、お祭りモードのロサンゼルス。先週の日曜日、恒例となっている音楽の祭典「American Music Awards:AMA」が行われました。これぞエンタメ天国アメリカ!と言わんばかりの派手&豪華なスター達が続々と登場。更に今年は、新たな会場と投票システムで心機一転を図っています。当日起こったハプニングやゴシップなども交え、式典の模様と各受賞者をご紹介していきます。
本年度で第35回目を迎えるAMA。今年は、LAダウンタウンにお目見えしたばかり、7000もの座席数を誇るノキア・シアターにて開催されました。この施設は、総工事費に約25億ドル、以前より着々と工事が進んでいる地域開発プロジェクト「L.A. Live」内に建てられたビルのひとつ。今後2年以内に、レストランやボーリング場、TV/ラジオ専用のスタジオ、クラブや54階建ての店舗/住居用タワーも出来上がる予定となっており、ロサンゼルスの新たな観光スポットになりそうです。ちなみに、本シアターでの式典開催はAMAが初。今後も、こちらがメイン会場となるのでしょうか。
今回の司会進行は、AMAでも4度のホスト経験を持つジミー・キンメル。先日お伝えしたWGAストライキは2週間が経った今なお続行中で、放送作家がいない為に彼のトークショーは再放送ばかり。AMA用の台本は間に合っていたようですが、辛口な時事ネタを得意とする彼とあって、事前には不安の声も寄せられていました。しかし蓋を開けてみれば、ストライキそのものをネタにしたり、ソウルジャーボーイのデビュー曲”Crank That”のサビ部分を本人と一緒に踊ってみたり、9月に行われたMTV アワードでの「キッド・ロック乱闘事件」をこれまた本人と即興コントにしたりなどの大サービス。スト真っ只中という苦境をはね返す司会っぷりでした。
各賞の候補者は従来どおり、全国の売り上げ総数とラジオにおける放送回数を集計して選出されましたが、今年からは携帯電話・インターネットを通じての一般投票で受賞者を決定。視聴者の声が直接反映された結果となったようです。主要部門は以下のように。
本年度の注目は、最優秀新人賞/最優秀アダルト・コンテンポラリー/最優秀ポップ・ロックアルバムなどを持ち帰ったドートリー。ヴォーカルを務めるクリス・ドートリーは「アメリカン・アイドル」第5シーズンに出場し、セミファイナルで惜しくも敗退。その後2006年、自身の苗字をバンド名にデビュー、今年に入ってビルボード第1位の快挙を成し遂げています。映画「ドリーム・ガールズ(邦題)」のジェニファー・ハドソンと同様、国民的オーディション番組の敗者がスター街道まっしぐら!というパターン。今後は、当番組から去って行く人々も要チェックかもしれません。
音楽祭と言えば、やっぱりパフォーマンス。本年度は、17に上る豪華絢爛なステージが繰り広げられました。オープニングを飾ったファーギーは、最優秀ポップ・ロック女性部門を獲得。その歌唱力もさることながら、ミニドレスから伸びた美脚に釘付けでした。一方、日本でも人気のアヴリル・ラヴィーンは、黒のTシャツにシルバーの膝丈スカート、スニーカーという式典らしかぬ衣装で登場。上下とも異素材という着こなしに、違った意味で釘付けになった気がします。また、ティーンに大人気の兄弟バンド「ジョナス・ブラザーズ」のヴォーカル担当ジョーは、ステージに群がった若い女の子達の目の前で突然の転倒。何事も無かったかのように歌い出す若干18歳に、プロ意識を垣間見たような。他にも、音楽業界で屈指のモテ男アダム・レヴィーン率いるマルーン5、MTVアワードでもレベルの高いダンスを見せたクリス・ブラウンや、宇多田ヒカルとのコラボ曲が話題となったニーヨが、歌姫リアーナと共に登場しました。そんな彼らの大先輩にあたるベテラン勢では、公に姿を見せるのはお久しぶりのレニー・クラヴィッツ、ラスベガスでのショーが人気のセリーヌ・ディオン、イギリスが誇るデュラン・デュラン、映画など活躍が多岐に渡るクイーン・ラティファらがステージに上がりました。また、プレゼンターとして登場した各界著名人も超が付く豪華さ。音楽業界はもちろんのこと、AMAが放映されたABCチャンネルにて放送中の”Grey’s Anatomy”、””Samantha Who?”や”Dancing with the Stars”などの出演者、先日の流出写真騒動が記憶に新しい”High School Musical”シリーズのヴァネッサ・ハジェンズも登場しました。そんな彼らも含めた出演者の一覧は、下記のリンクからどうぞ。
なにかと不評だった9月のMTVアワードに比べ、音楽祭らしい音楽祭だったと言える今年のAMA。先のブリトニー・スピアーズの復帰ライヴのような目玉はありませんでしたが、人気シンガーらによる競演、各世代にアピールする出演者のラインナップは見応えがありました。今月末には、アメリカ音楽の一大祭典グラミー賞が開催予定。AMAでの結果を参考に、次の受賞者を占ってみるのも面白いかもしれません。
TEXT BY アベマリコ
PHOTO BY 岩下慶一
2007年11月27日 13:15
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