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絶好調!「Dancing with the Stars」注目のフィナーレ

今年の9月に再開、これで第5シーズン目となる「Dancing with the Stars (ABC/月・火2夜連続放送)」が、今週いよいよファイナルを迎えました。週を追うごとに軒並みアップしていた視聴率は、前回樹立された歴代最高を上回る結果に。平均2,100万人、最終週は2,500万人が見守ったモンスター番組の栄えある優勝者はもちろん、その強さの秘訣と当番組がABCにもたらした「ご利益」もレポートしていきます。

3月と5月にご紹介した人気リアリティーショー「Dancing with the Stars(以下DWTS)」。各界の著名人がプロダンサーとペアを組み、社交ダンスを競い合う当番組は、前回あたりからキャスティングを強化。その結果、高視聴率をマークしてきました。第5シーズン注目の出場者は「スパイス・ガールズ」のメンバー、子供の認知問題で俳優エディー・マーフィーともめた事でも記憶に新しいメルBことメラニー・ブラウン。また、前回のアイアン・ジーリング同様「ビバリーヒルズ高校/青春白書(邦題)」に出演、ケリー・テイラー役で知られるジェニー・ガースも満を持してのエントリーです。スポーツの世界からは、インディ500などで活躍するカーレーサーのエリオ・カストロネベスらが参戦。音楽界からは「ミスター・ラスベガス」の異名を持つウェイン・ニュートンも登場しました。ユニークなところでは、アメリカIT業界の億万長者マーク・キューバンの姿も。こうした、社交ダンスとは全く無縁の人々が、No. 1ダンサーの称号を目指すのが当番組の大きな見どころとなっています。

今回、視聴率がうなぎ登りとなった理由のひとつは、度重なるハプニング。出演者である女優ジェーン・シーモアの自宅に山火事が迫ったり、マリー・オズモンドがオンエア中に卒倒した瞬間の映像は、他局のニュースでも取り上げられるほどの騒ぎに発展。また、シーズン真っ最中にシーモアは92歳の実母、オズモンドは90歳だった実父の悲報に接しました。こうした出来事に加え、優勝候補と見られていたアイドルグループ「チーター・ガールズ」のぽっちゃりさん、サブリナ・ブライアンが予想外の敗退をしてしまったのもファンを騒がせました。次々と巻き起こるハプニングに、より多くの観客が弾き付けられたようです。

そんなノリノリのDWTSは、他の番組達を悩ませている「WGAストライキ」すら味方に付けてしまいました。もともと脚本が必要ない等番組は、ストの影響を受けません。リラックスモードのアドリブ司会が好評なトム・バージェロンやジャッジを務める3名、英国紳士レン・グッドマン、日本人の血も入っているキャリー・アン・イナバ、毎度ハイテンションなブルーノ・トニオーリらの掛け合いと辛口なコメントは、リアルで面白いと抜群の評価。各番組が次々と再放送となっていく間に、彼らから繰り出されたのは臨場感あふれる気の利いたセリフの数々。マンネリ化した台本通りの番組に飽きていた視聴者すらも巻き込んでしまったようです。

こうした「DWTS旋風」の中、オイシイ思いをした番組も。DWTSの月曜版=ダンス披露日の後番組として10月から始まったシットコム、クリスティナ・アップルゲイト主演の”Samantha Who? (ABC)”が、新作コメディでの最高視聴率をマーク。DWTSの後、そのままチャンネルを変えない視聴層をゲットした、という見方がされています。ドラマ自体の面白さも然ることながら、最高のスロットで好スタートを切った「サマンサ」。ABCの関係者は笑いが止まらない状態。

それではいよいよ、火曜日に発表されたばかりの気になる決勝の行方をご紹介。まず、ベスト4に甘んじたのは「ビバヒル」のジェニー・ガース。そして、最終的にファイナルまで駒を進めたのは、メルB、オズモンドとカストロネベスの3名でした。日本で言うなら上沼恵美子さん的?存在のオズモンドは、テクニック不足ながらも主婦層からの絶大なる支持で決勝まで残りましたが、結局は3位敗退。残されたイギリス出身のメルB、ブラジル出身のカストロネベスという外国人対決の軍配は…、無邪気な笑顔で会場を沸かせたエリオ・カストロネベスに!これで彼のプロパートナー、若干19歳のジュリアン・ハフは第4シリーズに続いての2連覇。もし次回のDWTSにも出場するのなら、実力派でキュートな彼女のお相手に視線が集中しそうです。

これまでは、オバサマ方のお気に入り!という印象が強かったDWTSですが、路線変更によって幅広い世代を惹き込むことに成功。話題性に加え、DWTSの2日目=落選者発表日にやって来るゲストも、当時は妊娠疑惑の渦中にあったジェニファー・ロペスや新曲発売直後のアヴリル・ラヴィーンなど、ティーン世代にアピールするゲストの選択も功を奏したのかもしれません。1月からはジャッジのトニオーリ&イナバによる新しいオーディション番組 ”Dance War”も開始予定。DWTSはしばらくお休みとなりますが、ダンスブームは治まりそうにありません。DWTSが気になる方々はもちろん、女性陣の過激な衣装が見てみたい殿方は、下記の公式サイトからどうぞ。また、YouTubeにも多くの動画がアップされているようなので、DWTSもしくは原題でサーチしてみてください。

【「Dancing with the Stars」公式サイト】

TEXT BY アベマリコ

2007年11月30日 14:26

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